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濡れ髪剣法

  • posted at:2015-06-09
  • written by:砂月(すなつき)
ぬれがみけんぽう
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1958年
公開日:1958年11月8日 併映「抜き足差し足忍び足」
監督:加戸敏
製作:酒井箴
企画:浅井昭三郎
脚本:松村正温
撮影:武田千吉郎
録音:大角正夫
照明:岡本健一
音楽:鈴木静一
美術:太田誠一
編集:菅沼完二
邦楽:中本利生
制作主任:橋本正嗣
装置:三輪良樹
装飾:松本末吉
背景:高橋作次
美粧:福山善也
結髪:石井エミ
衣裳:後藤定子
擬斗:宮内昌平
音響効果:倉島暢
普通写真:藤田輝夫
助監督:遠藤力雄
撮影助手:青柳寿博
録音助手:近藤正一
照明助手:美間博
美術助手:上里忠男
移動効果:柴田裕
記録:中井妙子
演技事務:松浪錦之助
進行:今村喬
出演:市川雷蔵 八千草薫 中村玉緒 大和七海路 阿井美千子
シネマスコープ モノクロ 59分

剣の腕は家中一だとうぬぼれる遠州佐伯藩の若殿・松平源之助は、許嫁である隣藩小田切家の息女・鶴姫の前でいいところを見せようとした。立ち合いで次々と相手の木刀を跳ね上げて行く源之助。それが芝居であることを見抜いていた鶴姫は、あれなら私でも勝てますわと皮肉を言った。そして、あなた様の周りには事勿れを願うご機嫌取りばかりで、本当の自分を知らずにお過ごしならねばならないとはお気の毒にでございますと言うと、それに腹を立てた源之助は鶴姫の近習・林主水に相手をしろと怒鳴った。不安げな主水に鶴姫は構わずお相手しなさいとけしかけた。力の差は歴然で、木刀を主水に払い落とされて勝負がついた。だが負けず嫌いな源之助は、今度は組み打ちで勝負だと言い出した。言われるがままに受けて立つ主水。すると源之助は一瞬の隙をつき主水を投げ飛ばしたのだった。へたり込む若殿に鶴姫は喝采を送った。その夜、鶴姫の言葉が心に引っかかっていた源之助は、操り人形の領主では領内の民百姓に申し訳ないと考え込んでいた。そこで竹馬の友である近習の芝田敬四郎を部屋へ呼ぶと、地位や権力のない素っ裸の自分が何を出来るかを試してみたいと話した。

翌朝、源之助は置手紙をして姿を消していた。それを知った敬四郎の父で次席家老の孫太夫は慌てふためき、息子に後を追わせた。その頃、ひとり江戸へ向かう源四郎は駿府はずれの茶屋で団子を頬張っていたが、やがて満腹になり立ち去ろうとすると女将からお代を請求された。だがその意味が呑み込めず、ようやくそれが金のことだとわかるとそれなら城に参って孫太夫に申せと言った。無銭飲食で逃げられてはたまらないと女将は源之助の頭を持っていた柄杓でひとつ叩き、わかったら着物を脱いで行けと言った。渋々言うとおりにする源之助。そこを通りかかったお伊勢参りの戻りの江戸柳橋芸者・蔦葉は物好きにもお代をかわりに支払い、彼をキ印だと決めつけて心づけを渡した。すると源之助は団子代として印籠を手渡しさっさと店を出て行った。古着屋で旅らしい衣裳を手に入れた源之助は、海道でやくざ者といざこざを起こしてしまった。拳では敵わないと考えた彼は懐から小判を取り出すとそれを渡し、御免と立ち去った。その様子を見ていた人入れ稼業の大和屋弥七は面白いと源之助を家に連れ帰ったのだった。その頃、松平の屋敷には鶴姫が訪ねてきていたが、源之助が不在だと言えない孫太夫は返事に窮していた。そこであの武芸以来、高熱を出して寝込んでいることにしたのだ。それを聞いた鶴姫は、女に言い込められ試合に負けたぐらいで熱を出すような女々しい殿御とはお目にかかりたくないと怒って帰ってしまった。うなだれる孫太夫のそばにやってきたのは、明朝早々に江戸へ出立するという結城甚兵衛だった。甚兵衛がその前に若君に一目会いたいと申し出ると、困った孫太夫は疱瘡でふた目とは見られぬご尊顔となり重篤に陥っているとさらに嘘をついた。それを真に受けた甚兵衛からの書状を受け取った江戸家老・安藤将監はとても喜んだ。江戸藩邸で病床にある主君信濃守とともに源之助が亡くなれば、息子の采女に跡目を継がせて鶴姫と祝言をあげさせ、行く末はお家を乗っ取ろうと企んでいたのだった。そんなことを露とも知らない源之助は、大和屋の仕事で江戸藩邸の奴を務めた折に、将監が乗った駕篭の行く手を妨害した旗本を追い払ったことを気にいられ、三両二人扶持の若党に召し抱えられた。

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