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電送人間

  • posted at:2015-05-20
  • written by:砂月(すなつき)
でんそうにんげん
東宝
配給:東宝
製作年:1960年
公開日:1960年4月10日 併映「爆笑嬢はん日記」
監督:福田純
製作:田中友幸
脚本:関沢新一
撮影:山田一夫
美術:浜上兵衛
録音:西川善男 宮崎正信
照明:西川鶴三
音楽:池野成
特殊撮影・光学撮影:荒木秀三郎
特殊撮影・撮影:有川貞昌
特殊撮影・美術:渡辺明
特殊撮影・照明:岸田九一郎
特殊撮影・作画合成:向山宏
監督助手:長野卓
編集:平一二
現像:東洋現像所
製作担当者:森本朴
記録:宮本衣子
特技監督:円谷英二
出演:鶴田浩二 白川由美 河津清三郎 土屋嘉男 中丸忠雄
シネマスコープ カラー 85分

事件は遊園地・多摩川園の中にあるスリラーショウ「悪魔の洞窟」というお化け屋敷の中で起こった。女学生たちはそこから出て来る青ざめた顔を見て中に入るのをためらっていたが、一人の男が悠然と入っていくと皆それについて行った。中盤に差し掛かった時、男はその先にいた人影に「誰だ、俺は塚本だ!」と叫んだ。その瞬間、彼は何者かによって左脇を刺されたのだった。それを見て慌てて逃げ出す客たち。やがて男はフラフラと現れ仰向けに倒れ、死んだ。腹部には旧陸軍の銃剣が刺さっていた。

岡崎捜査主任は事件時にいた客と施設を検分した。だが犯人は背を向けていたため誰も犯人の顔を見ていなかったのだ。その人物が逃げたという方向に進んでいくと、男が立っていた。彼は東都新聞学芸部の記者の桐岡勝、事件が気になり独自に調べていたのだった。岡崎に締め出された桐岡は現場に落ちていた針金状のものをこっそり持ち帰り、城南工大の三浦電気工学博士に調査を依頼した結果、これがクライオトロンであることがわかった。クライオトロンはタンタルという針金にニオブの細い針金を一列に巻きつけるというだけの単純な構造だが、トランジスターにとって代わるべき発明品だった。しかしこれを正常に働かせるためには絶対温度4.2℃を保たなければならなかった。

塚本の所持品の中に「悪魔の洞窟」内で待つと書かれたはがきと認識票があったことを知った桐岡は、塚本が住んでいるアパートに向かった。そして大家に聞き込みを行い、近所づきあいはなかったがブローカーをしているため家賃は定期的に支払われていることを知った。了解を得て室内に入ったが、張り込みをしていた岡崎にぶち壊しだと嫌味を言われた。彼とともに捜査をしていたのは桐岡の大学時代の同窓生・小林警部で、桐岡が殺人の担当じゃないお前が拘わっているということは密輸かと尋ねると話をはぐらかした。その夜、小林は桐岡を「DAIHONEI」という名の軍国キャバレーに連れ出した。何かあると感じた桐岡が尋ねると、小林はこの店の経営者が塚本と拘わりがある隆昌元であることを明かした。その頃、隆はオーナー室で海南貿易社長・大西正義と甲府で建築業を営んでいる滝を消す相談をしていた。彼らにも認識票は送られてきていたが、命を狙う可能性のある須藤は終戦時に目の前で死んだ。そうなると残されたのは滝しかいなかった。二人が密輸で儲けていることを知らない滝が隠し資産を横領していると信じ込んでいるに違いないと隆たちはそう確信していた。そのとき、認識票を持ってきた客が訪ねてきた。

屋台的映画館

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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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