忍者ブログ

野良猫ロック ワイルド・ジャンボ

  • posted at:2017-11-05
  • written by:砂月(すなつき)
のらねころっくわいるどじゃんぼ
日活
配給:ダイニチ映配
製作年:1970年
公開日:1970年8月1日 併映「ハレンチ学園 身体検査の巻」
監督:藤田敏八
製作:笹井英男 岩澤道夫
企画:佐々木志郎
原作:船知慧
脚本:永原秀一 藤田敏八
撮影:安藤庄平
照明:海野義雄
録音:福田伸
美術:斉藤嘉男
編集:丹治睦夫
助監督:岡田裕
音楽:玉木宏樹
色彩計測:佐藤賢三郎
現像:東洋現像所
製作担当:金沢博
製作進行:真下武雄 坂田則正
スタント:三石千尋
出演:梶芽衣子 范文雀 地井武男 藤竜也 夏夕介
アメリカンビスタ カラー 84分

古びた町工場・丸保自動車商会を根城にする「ペリカンクラブ」。暇を持て余すガニ新、C子、デボ、ジローの四人はリーダー格のタキに片思いしている人がいるという噂を聞きつけたため二人をくっつけることにした。その方法とは彼女が運転する車を待ち伏せしてデボがタイヤを狙撃し、工場の部屋で鉢合わせさせるというものだった。作戦を決行し銃弾はタイヤに命中。パンクですかと偶然を装って現れたガニ新たちは手際よくスペアタイヤと交換した。そして女性が額にケガをしているのを見つけるとガニ新がハンドルを握り治療が必要だと言って工場まで運転した。ジローの兄が経営する工場の二階が彼らの溜まり場だ。C子が傷の手当てをしてしばらくするとタキが帰ってきたが、その光景に驚いた彼は慌てて興味のない素振りを見せた。すると自分の居場所ではないと察した女は帰って行った。その様子にタキはもう彼女と会うことはないだろうと諦めた。

外国人の観光客からせしめたチップの万札でガニ新たちが焼き鳥屋で飲んでいるとジローがある話を持ってきた。デボが三日前から東都高校の校庭を掘りまくっているというのだ。ここのところ様子がおかしいことに気づいていたタキはC子、ジローともに現場へ向かった。ライトで照らした箇所を一心不乱に掘り続けるデボにタキが話しかけたが、放っておいてくれというばかりだった。三人が呆れて帰ろうとしたところにやってきたガニ新はきっと宝探しに違いないと踏んで手伝うことにした。

寝不足のデボを引き連れてドライブに出かけたタキたちだったが、学生のボンボンヤクザ「西部会」から襲撃を受けた。タキは無視しろと言ったが我慢ならないガニ新は飛び降りて付近に停まっていたトラックに乗り込むと後ろから突っかけた。その様子を面白がったジローたちも二台のトラックに乗り込んで追い掛け回し日頃の鬱憤を晴らした。ひとりジープの運転席に残って呆れながら見ていたタキだったが、馬の嘶きが聞こえたことで振り返るとそこには白馬に跨ったあの女がいたのだ。逃げる白馬をタキが追い掛けると女が落馬した。心配して駆け寄ったタキは、やっと私に関心を持ったようねと言われたことでドギマギした。そんな彼女にタキは、お前は一体誰なんだとストレートに聞いた。すると女は正教学会幹部・藤森信介の二号であることを明かした。アサ子はその正教学会をタキにどうにかして欲しいと言った。しばらくいなくなること伝えに彼が根城に戻るとガニ新たちは西部会の復讐を受けてケガを負っていた。そこに帰ってきたのは目当ての物を掘り当てたデボだった。終戦時に駐屯していた霧島兵団がMPがくるという連絡を受けて慌てて埋めたという話を風呂屋のオヤジから聞き、苦労して武器を手に入れたのだ。武器マニアのデボが南部十四式拳銃三丁と九六式軽機関銃の調整が終えると、タキはメンバーにある計画を伝えた。

屋台的映画館
PR

呪いの館 血を吸う眼

  • posted at:2016-06-22
  • written by:砂月(すなつき)
のろいのやかたちをすうめ
東宝
配給:東宝
製作年:1971年
公開日:1971年6月16日 併映「雨は知っていた」
監督:山本迪夫
製作:田中文雄
脚本:小川英 武末勝
撮影:西垣六郎
美術:育野重一
録音:渡会伸
照明:佐藤幸次郎
音楽:真鍋理一郎
整音:東宝録音センター
監督助手:河崎義祐
編集:近藤久
合成:三瓶一信
現像:東京現像所
製作担当者:橋本利明
出演:高橋長英 江美早苗 藤田みどり 岸田森 高品格
シネマスコープ カラー 81分

富士見湖の畔にある屋敷で妹で大学生の夏子と暮らす中学教師の秋子は、冬休みを利用して趣味の絵画を完成させようとしていた。彼女が頼りにしているのはレストハウスの管理人をしている久作で、愛犬・レオとの散歩の途中に出会うと裏口のドアの鍵を修理して欲しいと頼んだ。二人が話し込んでいるとシェパードのレオが突然走り出し、その拍子に倒れ込んだ秋子の脳裏に幼い頃に見たある夢の記憶がよぎった。心配し久作が彼女を助け起こすと、レオは運送屋のトラックとともに戻って来た。運転手は大きな木箱を降ろすなり、知らないと久作の質問に一切答えずに凍るような眼を向けて走り去った。久作は秋子に別れを告げると建物に木箱を引き入れたが、梱包材を外して包んだ布を取り去ると西洋の白い棺が現れたことから、悪ふざけにも程があると西原運送店に抗議の電話をした。だが先方はそんな荷物は扱った覚えがないという。思案の末、久作は棺を開けてみることにしたのだが、中は空で敷物の一部に血がついていたことから、顔を近づけて調べてみることにした。すると背後から伸びた手が彼の肩にかかった。

秋子が完成させようとしているのは、夕暮れの空から巨大な眼が覗き込んでいる奇妙な絵だった。ただ訳もなく目の底に浮かんでくる様子を描いただけだというその絵を見た夏子は、そのモチーフが5歳のときに見たというあの怖い夢ではないかと言った。するとその内容は忘れていると前置きをしながらも秋子はたぶんそうだと頷いた。それを聞いた夏子は、また彼に叱られるわよと指摘した。秋子の恋人は精神科医の佐伯で、つまらない強迫観念はすぐに忘れるべきだと言われていたからだ。だがどうしてもあの眼だけはどうしても忘れられないことから、何かの手がかりになると思い絵に表すことにしたのだ。これまでは特に動きはなかったが、先ほど起きたことを夏子に話すことにした。レオが運送屋の車目掛けて突然走り出した光景があの夢にそっくりだったことを。夢の中では先代のレオが見向きもせずただひたすら真っ直ぐに走って行くのだ。そして・・・。その先はどうしても思い出すことが出来なかった。

屋敷に遊びにやってきた佐伯は、秋子から話を聞くと運送屋だって機嫌が悪いことだってあるさと笑い飛ばした。そしてとても怖い幼児体験が大人になっても消えない君のような例はよくあり、その怖さに実態がない感覚的なものであることから悪夢や幻覚、架空の敵を作り出してしまうのだと説明した。それを横で聞いていた夏子は、そんな夢の話よりさっさと結婚して姉を幸せにしてあげれば強迫観念なんて吹っ飛んじゃうんじゃないかしらと言った。二人は顔を見合わせて苦笑するしかなかった。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア