松竹
配給:松竹
製作年:1988年
公開日:1988年12月24日 併映「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」
監督:栗山富夫
製作:山内静夫
プロデューサー:瀬島光雄 中川滋弘
原作:やまさき十三 北見けんいち
脚本:山田洋次 桃井章
撮影:安田浩助
美術:重田重盛
音楽:三木敏悟
録音:高橋和久
調音:小尾幸魚
照明:飯島興一
編集:鶴田益一
スチール:赤井溥旦
監督助手:梶浦政男
装置:若林六郎
装飾:剣持政司
美粧:吉野桂子 田村滋男
床山:八木かつら
衣裳:原島正男
現像:IMAGICA
進行:副田稔 玉生久宗
車両:ブーム
宣伝:大久保信雄
進行:土田真樹
製作担当:小松護
企画協力:日本映像
出演:西田敏行 石田えり 三國連太郎 谷啓 大塚國夫
アメリカンビスタ カラー 93分
釣りをこよなく愛する浜崎伝助は鈴木建設四国支社高松営業所に勤める営業課の万年ヒラ社員。いつも出社前に釣り場へ向かうのだが、その日は時間ギリギリまで粘って念願のクロダイを釣り上げた。おかげで帰宅しても食事をする時間がなく会社にも遅刻してしまった。そんな時に限って野口所長に呼ばれたため伝助は不安に駆られながらドアをノックした。野口から手渡された辞令には東京本社営業三課へ転勤を命ずと書かれており伝助はショックを受けた。この街は気候がいいし人情は厚い。そこでここを一生の土地と決め妻のみち子と相談して女木島に家を買った。そのためならフェリー通勤も苦ではなかった。だが本社の決定を野口か変えられるはずもなく香川を離れることになった。スモッグだらけでゴミゴミした東京は嫌だったが、近くに伊豆半島や房総半島などの釣り場が豊富にあると考えれば悪くないかもと思った。
伝助が新しい生活を始めるために選んだアパートはベランダから漁港が見えた。向かいには船宿がありいつでも釣り船に乗れる環境はみち子も大満足だった。一方、営業三課は彼が勤務するようになってから何となく勤労意欲が失われつつあった。佐々木課長は朝からあくびを繰り返す伝助にしびれを切らして説教するが、伝助は彼の顔がフグに見えてきて今すぐにでも釣りをしたい衝動に駆られた。
昼になり伝助は食堂へ行ったのだがその日は店が混んでいて老人と相席になった。食が細いのかその老人は頼んだ焼き魚定食を食べ切れずに残していたため、伝助は箸をつけていようが構わないと皿を受け取った。そしてきちんと食べてやるのが魚への供養だと言って骨になるまできれいに平らげたのだった。食事が終わると彼はいつもくつろぐ時に使うデパートの屋上へ老人を連れて行きカップコーヒー片手に世間話をした。老人のイライラする様子を見た伝助は自分が相手を好きにならなければ相手も自分を好きになることはないと説いた。そして気晴らしになる海釣りの良さを延々と語り、相手が興味を持ったと感じると電話番号を書いたメモの切れ端に渡して別れた。伝助はこの時まだ老人が自分の勤める会社の社長であることを知らなかった。
屋台的映画館
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