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直撃!地獄拳

  • posted at:2020-10-05
  • written by:砂月(すなつき)
ちょくげきじごくけん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年8月10日 併映「三代目襲名」
監督:石井輝男
企画:矢部恒 坂上順
脚本:石井輝男
撮影:山沢義一
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
音楽:鏑木創
編集:祖田冨美夫
助監督:橋本新一
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:東一盛
記録:山内康代
忍法指導:初見良昭
装置:井保国夫
装飾:米沢一弘
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:長谷稔
演技事務:山田光男
現像:東映化学
協力:ホテル マウント冨士
出演:千葉真一 佐藤允 西城正三 中島ゆたか 津川雅彦
アメリカンビスタ カラー 87分

元警視総監の嵐山はある計画を実行に移そうとしていたが、それに必要な三人の男をピックアップした。一人目は甲賀龍一。祖先は甲賀忍法の宗家で、幼少期に両親を失い師範で祖父の白雲斎に育てられた。心眼を会得した彼は現在、私立探偵として活動している。二人目は桜一郎。日本伝合気道場師範だが好色で粗暴な性格が災いし、道場を追われ放浪の末に殺人を犯した。今は宮森刑務所で死刑の執行を待つばかりとなっていた。三人目は元警視庁麻薬課第一課長の隼猛。麻薬密輸捜査のベテランだった隼も今はヤクザの世界に身を投じ一匹狼の殺し屋となっていた。嵐山は姪で秘書の恵美に甲賀のスカウトを命じた。彼女は超人的な身体能力を持つが経営の才能がない借金まみれの甲賀に近づき、200万円の条件をチラつかせて桜を脱走させる契約を結ばせた。

嵐山の私邸に現れたのは脱走に成功した桜と手助けをした甲賀、そしてかつての部下の隼だった。マフィアによる麻薬密輸の捜査をしていた隼は運び屋と見られる某国大使令嬢に目をつけた。外交官特権により荷物を税関の調べなしに通過させることが出来るからだ。だが見込みが違えば国際問題に発展する恐れがあるためうかつに手を出せなかった。そこで証拠となる麻薬を押収するために隼は無断で編制した6人のチームを送り込み廃工場へ追い込んで取り調べを行ったが、ボディーガードによって全員殺された。責任を問われた嵐山が警察を自主的に辞め独自に調査を行ったところ隼の読みが正解だったことがわかった。一方、警察をクビになった隼は殺し屋として手に入れた金を殉職した警官の遺族に毎月無記名で贈っていたのだった。事件を決着する気はあるかと嵐山が尋ねると、隼はやらせてくださいと即決した。この計画に甲賀は乗り気ではなかったが、死刑囚の脱獄共助で逮捕されると懲役5年は難いと脅され渋々了承した。桜は恵美を抱くチャンスがあるかもしれないと考え参加することに決めた。

バーに客として紛れ込んだ甲賀たちは張り込みを行った。しばらくするとあの令嬢を連れて現れたのはマリオ・水原だった。彼はニューヨークマフィアの日本総支配人であり、華僑の大物・陳文昌が同席したことから取り引きが行われることは間違いなかった。様子を窺う甲賀が受け渡しを確認しサインを送ると、隼は店の裏に回って配電盤をショートさせた。甲賀は暗闇の中で麻薬を奪い逃走したが、すぐに追手に取り囲まれた。

屋台的映画館
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必殺始末人

  • posted at:2020-10-02
  • written by:砂月(すなつき)
ひっさつしまつにん
衛星劇場
配給:松竹
製作年:1997年
公開日:1997年3月1日
監督:石原興
製作:櫻井洋三 鍋島壽夫
プロデューサー:佐々木勇
プロデューサー補:片岡公生
脚本:鈴木生朗
音楽:平尾昌晃
撮影:藤原三郎
照明:中島利男
美術:原田哲男
録音:広瀬浩一
編集:園井弘一
調音:鈴木信一
助監督:酒井信行
記録:野崎やえこ
装飾:中込秀志
制作主任:高坂光幸
殺陣:諸鍜治裕太 加藤正記
撮影助手:江原祥二 山本浩太郎
スチール:渡辺伸二
効果:上床隆幸 藤原誠
主題歌:「恋路」石川さゆり
製作協力:松竹京都映画
出演:田原俊彦 南野陽子 俊藤光利 朝加真由美 樹木希林
アメリカンビスタ カラー 88分

源兵衛長屋で鳥籠作りをしながら暮らす武州浪人の山村只次郎は事件に巻き込まれ下手人となった。南町奉行所与力白鳥右京は只次郎の申し立てを全て却下し斬首刑に処した。死体置き場で目覚めた只次郎は生きていた。剣客時代の腕を右京に買われた只次郎は、命と引き換えに奉行所でも裁けない悪人を一仕事三十両で成敗する闇の始末人としての道を進むしかなかった。繋ぎの役目を担うのはお駒という門付けだった。

諸紙問屋井筒屋の放蕩息子千太郎が博打で捕まり牢に入れられた。父親の利兵衛は牢屋敷に顔が効く差入業地蔵屋のおとらに取り入り金で解決してもらおうと依頼した。五十両を手に入れたおとらは百叩きを五十叩きに減らしてもらおうしたが、実際には四、五日もすれば出されるという軽微な罪だった。金をもらった以上何とかしなければならないと考えたおとらは懲りるだろうと本人のためを思って五十叩きを申し出ることにした。だが彼女が牢屋敷にきた本当の理由は違った。男を刺殺したお駒という女が牢屋に入っていたはずだが、町で偶然見掛けたため確かめにきたのだ。だが同じ頃に入れられたおくまからひどい取り調べを受けた後に仕置きで斬首されたと聞き、他人のそら似だと思った。

千太郎が解き放たれた日の夜、商売敵の亀甲屋で火付け騒ぎが起きた。お駒の投げ文によって調査に乗り出した北町奉行所与力黒沢河内守が利兵衛を厳しく追及したが、大枚の金が渡ったことで亀甲屋の失火と結論づけた。そして井筒屋はお咎めなしとなった。亀甲屋と結託して井筒屋を乗っ取ろうと考えていた右京にとってそれは想定外の出来事だった。北町がけりをつけたことで手を出せなくなった右京は次なる手段として只次郎に黒沢河内守の暗殺を命じた。

おとらが酒代を払いに居酒屋へ行くとそこには見たことがある男がいた。最初は誰だか思い出せなかったが、それが仕置場で斬首された男だとわかると拘らないように帰った。ところが家に入ると人の気配を感じたため、私を始末しにきたのなら江戸中の囚人が黙っていないよと脅した。おとらは只次郎のことを全て調べ上げており、今しがた人を斬ったばかりの血のにおいがするよと鼻を近づけて言った。

屋台的映画館

新選組始末記

  • posted at:2020-09-29
  • written by:砂月(すなつき)
しんせんぐみしまつき
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1963年
公開日:1963年1月3日 併映「第三の悪名」
監督:三隅研次
企画:辻久一
原作:子母沢寛
脚本:星川清司
撮影:本多省三
録音:奥村雅弘
照明:伊藤貞一
美術:太田誠一
音楽:斎藤一郎
衣裳考証:上野芳生
装置:林米松
編集:菅沼完二
音響効果:倉島暢
擬斗:宮内昌平
助監督:友枝稔議
製作主任:小沢宏
現像:東洋現像所
出演:市川雷蔵 藤村志保 城健三郎 天知茂 小林勝彦
シネマスコープ カラー 93分

文久三年春、親子二代の浪士山崎烝は新選組の近藤勇と出会い剣の道を選ぶことに決めた。そのきっかけとなったのは勤王派と斬り合いになった隊士森平八が瀕死の状態で助けを求めてきたことだった。苦しむ姿を見ておれず介錯をした山崎が遺品を持って壬生の屯所に向かうと局長芹沢鴨がいる遊郭を紹介された。芹沢は横柄な態度で森のことを鼻で笑い、その振る舞いに山崎は失望して帰ろうとした.。だがそれを引き留めたのは近藤だった。武士は心意気だという近藤の考え方に心を動かされた山崎は、職に窮した自分には剣の道しかないと思い新選組に入ることに決めたのだ。だがそれを猛烈に反対したのは恋人の志満だった。新選組は官賊に追従したという理由で町人の死体を磔にして晒し者にする集団だからだ。

ある夜、一膳飯屋で食事をした山崎が店を出ると一人の男がいい話があるから一口乗らないかと声を掛けてきた。三条河原の晒し者は新選組と称した自分がやったというのだ。土佐藩の男に頼まれ、一緒に仕事をすれば毎日酒が飲める生活が出来るのだという。そこに別の男が静かに近づき男を一瞬で斬った。岡本久蔵は山崎にそいつのようになりたくなければ黙っていろと言うと去って行った。

山崎が新選組に入隊してしばらく経った頃、芹沢の腹心新見錦から楠小十郎とともに遣いに行くよう命じられた。用件は大和屋へ借用金を受け取りに行くことだった。その帰りに二人は斬首が乗った杭を地面に打ち込みそれを新選組のせいにしようとする一団と出会い、山崎は隊員としての自覚と烙印を焼きつけるために斬った。屯所に戻ると山崎は金を芹沢のところへ持って行ったが、芹沢は借用金を取り立てにきた呉服商の妻を犯した後だった。失望した山崎は部屋を後にし、中に獣がいると言って近藤に金を渡した。その理由を知った近藤が意見をすると芹沢は怒り狂って金を投げつけたのだった。後日、近藤の同士である土方歳三は道場の皆の前に新見に対し隊規違反の罪で切腹を命じ芹沢に採決を迫った。芹沢は苦し紛れに切腹を命じ隊長としての威厳を保ったかに見えたが、それから数日後に土方、沖田総司、山南敬助、原田左之助によって惨殺された。

屋台的映画館

秘密戦隊ゴレンジャー 爆弾ハリケーン

  • posted at:2020-09-26
  • written by:砂月(すなつき)
ひみつせんたいごれんじゃーばくだんはりけーん
東映
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年7月22日 併映「アリババと40匹の盗賊」「グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦!大海獣」「ザ・カゲスター」「宇宙鉄人キョーダイン」「一休さん 虎たいじ」「母をたずねて三千里」「山口さんちのツトム君」
監督:山田稔
企画:平山亨 吉川進
原作:石森章太郎
脚本:上原正三
撮影:山沢義一
照明:城田昌貞
美術:小川富美夫
仕上制作:映広音響
録音:太田克己
編集:菅野順吉
効果:伊藤克己
選曲:村田好次
音楽:渡辺宙明
音楽制作:あんだんて
主題歌:「進め!ゴレンジャー」ささきいさお 堀江美都子
・・・:「秘密戦隊ゴレンジャー」ささきいさお こおろぎ’73
助監督:真川敏夫 福島孔道
進行主任:工藤孝行
技斗:岡田勝
制作担当:伊東暉雄
装置:日向勤
記録:徳永絵里子
トランポリン:湯川泰男
美粧:入江プロ
衣裳:東京衣裳
特撮研究所:鈴木昶
大平特殊効果:菊地潔
オートバイアクション:室町健三
キャラクター制作:エキスプロダクション
現像:東映化学
オートバイ協力:スズキ自動車
撮影協力:日本高速フェリー ホテル奥道後
出演:誠直也 宮内洋 だるま二郎 小牧りさ 伊藤幸雄
アメリカンビスタ カラー 21分

人間社会の完全破壊と地球制服を目論む悪の軍隊・黒十字軍は次々と仮面怪人を送り込んできたが、無敵を誇る国際秘密防衛機構イーグルの精鋭部隊・ゴレンジャーによってことごとく阻止された。そこで黒十字軍総統は一気に逆転勝利を収めるためミサイル攻撃を計画し、その拠点として選んだ四国・松山にミサイル基地を建設した。攻撃目標である北海道、東京、名古屋、大阪、四国、九州の6か所を抑えれば日本全土を手に入れたも同然だ。大幹部のゴールデン仮面大将軍は完成前にゴレンジャーに気づかれることがあれば全て水泡に帰すと恐れていたが、総統は計画を成功させる自信があった。何故なら黒十字軍きっての無法者・鋼鉄剣竜を参加させるからだ。

四国地方に黒十字軍のミサイル基地があるらしいという情報をキャッチしたゴレンジャーはフェリー・さんふらわあ号で密かに四国へ向かった。ひとときの休息をプールサイドで取る中、ペギー松山とイーグル連絡員007は水着の美女と老紳士のカップルがテーブルに口が開いたままのポーチを忘れて行ったことに気づいた。その中の化粧道具には無線機などが仕込まれており、ペギーがそのことを報告すると海城剛と新命明は調査を開始した。海城が二人の動きを監視する中、船室に忍び込んだ新命とペギーは長距離ミサイルの設計図を見つけ出しカメラで撮影した。

ケン伊藤が隠し持っていたミサイルの設計図が黒十字軍と何らかの関係があると考えたゴレンジャーチームは、港に着くと彼が乗る車を追跡した。そしてホテル奥道後に夫婦名義で泊まっていることも突き止めた。同じ頃、江戸川権八総司令からケン伊藤についての報告が入り、彼の正体が世界を股に兵器を売り歩く死の商人であることがわかった。その人物が松山にいるということは既にミサイルが持ち込まれている可能性が高い。そう考えた海城はチームに地域の調査を命じた。ロープウェイに乗った新命が山頂駅で降りると戦闘員ゾルダーに襲われた。基地が近いと考えた新命は、ゾルダーを倒すと飛行要塞バリドリーンを無線機で呼び出し空から偵察することにした。

屋台的映画館

青蛇風呂

  • posted at:2020-09-23
  • written by:砂月(すなつき)
あおへびぶろ
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1959年
公開日:1959年1月22日 併映「天竜の鴉」
監督:弘津三男
製作:三浦信夫
企画:高椋迪夫
脚本:吉田哲郎
撮影:竹村康和
録音:長岡栄
照明:斎藤良彰
美術:神田孝一郎
音楽:渡辺岳夫
装置:本島陽三
編集:西田重雄
邦楽:中本敏生
擬闘:楠本栄一
助監督:古川俊男
製作主任:吉岡徹
出演:島田竜三 毛利郁子 伊沢一郎 中田ダイマル 中田ラケット
シネマスコープ モノクロ 57分

料亭白ふじでは主人清吉の弟である佐助と武蔵屋喜三郎の娘お妙との婚約のお披露目が行われていた。その最中に北町奉行所の与力平田数馬が現れ佐助に縄を打った。昨夜、浅草の海産物問屋に賊が入り主人秘蔵の唐香炉が盗まれたのだという。骨董品を集めることを趣味にしている佐助は三日前に確かにそこを訪ねたが、家宝と聞いて諦めたのだった。だが平田は裏口に落ちていたという紙入れを見せ、これが動かぬ証拠だと見得を切った。信じられない清吉は後日改めてこちらから参上するから今日のところは穏便にと頭を下げたが、平田は耳を貸さず佐助を連行した。

残った役人たちは屋敷の中から唐香炉を探し出そうとするが、見つけることが出来ずに帰って行った。騒動によって武蔵屋やお妙、世話人の津田屋幸兵衛らが帰ると清吉はひとりで考え事をした。すると彼の身を案じた妻おえんはそれが誰かの罠かもしれず、一緒に証を立てれば道を拓けるかもしれないと言った。その言葉に力を得た清吉だったが、帳場を預かる源七の言葉で希望は打ち砕かれた。役人たちが荒らした佐助の部屋を片付けていたところ盗まれた唐香炉が出てきたというのだ。部屋に入ると源七が言う通りに台の上の砂時計を横にずらした。するとカラクリ仕掛けによってあの唐香炉が姿を現したのだった。驚いた清吉はすぐさまそれを奉行所に届けようとするが、それでは佐助の罪が決まってしまうとおえんが止めた。佐助が捕らえられた影響は三代続いた由緒ある白ふじにまで及ぶ可能性があるからだ。唐香炉のことを知っているのは源七ひとりだけ。口を封じてしまえば他に知る者はいないと考えたおえんは清吉に耳打ちした。芸者だった彼女が婚約を許さなかった姑の死後に晴れて夫婦と呼ばれるようになったのは佐助の計らいがあったからであり、白ふじを潰したとなれば姑に申し訳が立たなかった。嘆くおえんに同情した清吉は仕方なく心を決めた。

その夜、ひとり黙々と帳付けをする源七におえんは頼みごとがあるから部屋にきて欲しいと言った。部屋では清吉が待っており、一杯やりながら話をしたいと酒を勧めた。清吉が唐香炉について切り出すと、源七は安心してくださいと言った。源七は佐助を罪に落とすことは考えておらず初めから見なかったことにするつもりでいたのだ。お世話になるものとして当たり前のことですと源七は言ったが、清吉は予定を変えずに彼を毒殺し死体を古井戸に投げ込んだのだった。

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