忍者ブログ

拝啓総理大臣様

  • posted at:2020-09-20
  • written by:砂月(すなつき)
はいけいそうりだいじんさま
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1964年
公開日:1964年4月29日 併映「いいかげん馬鹿」
監督:野村芳太郎
製作:杉崎重美
脚本:野村芳太郎
美術:宇野耕司
撮影:川又昻
照明:三浦礼
編集:浜村義康
録音:栗田周十郎
調音:佐藤広文
助監督:杉岡次郎
装置:岩井三郎
進行:岸本公夫
出演:渥美清 長門裕之 宮城まり子 山本圭 壷井文子
シネマスコープ カラー 89分

大阪天王寺の一軒家ではお笑い界の大師匠・鶴川鶴松の葬儀が行われていた。集まったのは彼の弟子ばかりで、在りし日の思い出をにぎやかに語っていたところにやってきたのは大阪市衛生局で働く角丸だった。彼は鶴松の一番弟子だったが、芽が出ず今の職に就いたのだった。そんな角丸に師匠が死んだことを伝えるのを皆忘れており、たまたまこの界隈へ仕事にきたことで知ったのだ。鶴松が念願通り舞台の上で死んだことを聞いた角丸は感激して大粒の涙を流し、再び漫才師として舞台に上がる決心をした。早速上京した角丸はテレビ局の待合室で関係者と接触し売り込みを掛けた。彼の元相方の鶴吉は、時事漫談「拝啓総理大臣様」が大ヒットし今や押しも押されぬスターとなった夫婦漫才師の東京ムーラン・ルージュのムーランだった。その話をきっかけにして仕事を貰おうと考えた角丸だったが全く相手にされなかった。

その夜、ドラマ撮影が深夜まで長引く可能性が出てきたためルージュはそのことをムーランに伝えるために電話を掛けた。だが主演の女優がすっぽかしたために仕事がなくなり急いでマンションに帰ってきたのだ。バスルームからシャワーの音が聞こえてくるのでドアを開けたところ、そこには彼女の見知らぬ男がいた。ムーランを訪ねた角丸だったが、部屋の主は妻の帰りが遅くなることを知り浮気に出掛けるところだった。急な仕事に行くので留守番を頼む代わりに部屋の物は自由に使っていいと言われた角丸はシャワーを浴びていたのだが、そこにルージュが帰ってきたのだ。得体の知れない男を気味悪がったルージュはもう大丈夫ですからと角丸を追い出した。

翌日、角丸とこそこそ会うムーランに不信感を抱いたルージュはマネージャーに夫の追跡を命じた。一方、元相方から紹介状を書いてもらった角丸は意気揚々と中央芸能へ向かうが、何も聞いていない社長の小石はとりあえず彼を大衆演劇の尾上梅五郎一座に回した。どうしても舞台に上がりたい角丸はどんな仕事でもやると売り込んだが、もらったのは漫才ではなくヘルスセンターの釜焚きだった。ヘルスセンター主任の松本から何事も修行だと説得されるも、納得が行かない彼は頭取の徳さんに相談した。もう一度座長に話をさせて欲しいと頭を下げるが、漫才をしようにも一人ではどうにもならないから相方が見つかるまで我慢しろよと言った。徳さんは角丸を元気づけようと一杯飲み屋に連れて行くが、そこで黒人ハーフの村瀬アヤ子が客から罵声を浴びせられている現場に出くわした。見兼ねた角丸は得意な話術を繰り出し彼女を救い出したのだった。

屋台的映画館
PR

秘密戦隊ゴレンジャー 真赤な猛進撃!

  • posted at:2020-09-17
  • written by:砂月(すなつき)
ひみつせんたいごれんじゃーまっかなもうしんげき
NET=東映
配給:東映
製作年:1976年
公開日:1976年3月20日 併映「長靴をはいた猫 80日間世界一周」「ロボコンの大冒険」「UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー」「一休さん」
監督:田口勝彦
プロデューサー:荻野隆史 平山亨 吉川進
原作:石森章太郎
脚本:上原正三
撮影:吉田重業
照明:城田昌貞
美術:市丸博幸
仕上制作:映広音響
録音:太田克己
編集:菅野順吉
効果:松田昭彦
記録:植村よし子
音楽:渡辺宙明
音楽制作:あんだんて
主題歌:「進め!ゴレンジャー」ささきいさお 堀江美都子
・・・:「秘密戦隊ゴレンジャー」ささきいさお こおろぎ’73
助監督:高橋正治
進行主任:伊藤隆造
技斗:岡田勝
メークアップ:野佐根まさえ
装置:日向勤
制作担当:大里俊博
トランポリン:湯川泰男
衣裳:東京衣裳
オートバイ協力:スズキ自動車
現像:東映化学
特撮研究所:鈴木昶
大平特殊効果:菊地潔
オートバイアクション:室町健三
出演:誠直也 畠山麦 小牧りさ 伊藤幸雄 宮内洋
アメリカンビスタ カラー 26分

国際秘密防衛機構イーグルのロケット研究所のパトロールにきていた大岩大太と明日香健二。明日香が特殊バイク・グリーンマシーンで巡回する間に大岩は用意されていた大好物の特注カレーライスに舌鼓を打っていたが、仕込まれていた睡眠薬で眠らされた。そこに現れたのは黒十字軍の軍艦仮面と戦闘員・ゾルダーだった。彼らはゲートを突破すると内部に忍び込むと研究員の命を奪いロケットエンジンの設計図を奪って逃走したのだった。明日香は大岩を起こすとミドレンジャーに変身しふらつくキレンジャーとともに戦った。ミドレンジャーがミドメランを使って応戦する中、キレンジャーは高性能無線機・YTCを使って本部と連絡を取ろうとしたが繋がらなかった。その一方で軍艦仮面が何故か苦しみ出したのだった。その様子をアジトからモニターで見ていた二代目大幹部・鉄人仮面テムジン将軍はコンドラー戦闘爆撃隊を出動させて軍艦仮面の窮地を救った。

ゴレンジャーは奪われた設計図を奪回するために敵アジトの捜索を開始した。設計図に記されたロケットエンジンは1万トンの重量を打ち上げることが出来る優れものだった。海城剛やペギー松山はゴレンジャーマシーンを使って地上から、新命明はバリブルーンで上空から様子を窺ったが、軍艦仮面を取り逃がしたことに責任を感じた大岩は単独で行動した。その頃、テムジン将軍のアジトでは軍艦仮面の脳波のチェックが行われていた。だがあらゆる周波数の電波テストを試したがこれといった異常は認められなかった。キレンジャーがYTCを操作する際に発する特殊な電波が原因ではないかと考えたテムジン将軍は、無類のお人好しと聞く大岩を利用してYTCを奪うよう軍艦仮面に命じた。

アジトを見つけられず落胆する大岩は海岸にいた。あの時ロケット研究所でカレーさえ食べなければこんなことにならなかったのに。そんなことを考えていると一人の女性が崖から身投げするのを目撃した。驚いた大岩は海に飛び込み救助すると砂浜に運び蘇生したが、息を吹き返した水木亜矢はどうせ殺されると何故か死にたがった。そこに現れたゾルダーに追われていたことがわかると大岩はキレンジャーに変身して戦い彼女を守った。だが江戸川権八総司令官から亜矢が敵のスパイだと疑われて憤慨した大岩は潔白を証明するために奔走した。

屋台的映画館

隠密同心 大江戸捜査網

  • posted at:2020-09-14
  • written by:砂月(すなつき)
おんみつどうしんおおえどそうさもう
東京12チャンネル
配給:東宝
製作年:1979年
公開日:1979年12月1日 併映「花街の母」
監督:森谷司郎
総指揮:国保徳丸
プロデューサー:元村武 小川清澄 内藤三郎
脚本:永原秀一
撮影:山田一夫
美術:川島泰造 大橋豊一
照明:嶋田宜代士
録音:片桐登司美
音楽:玉木宏樹
主題歌:「燃えよ夕陽」たきまさと
編集:井上親弥
殺陣:高倉英二
助監督:下村優
スチール:中尾孝
記録:照井鈴子
製作担当:飯田康之
企画協力:日産自動車グループ
製作協力:三船プロダクション
出演:松方弘樹 瑳川哲朗 土田早苗 かたせ梨乃 中村竹弥
スタンダード カラー 86分

寛永十一年秋、のどかな武州小牧村に突然代官所の役人がやってきた。彼らは村人を惨殺すると何事もなかったように去って行った。その頃、江戸の町では秋祭りが行われていた。桔梗屋板前の清次郎が櫓の上で景気良く太鼓を叩いていると血を流した男が倒れ込むのが見えた。左平次は襲われた村の生き残りで、目の前で起きた出来事を訴状にしたためて奉行所に訴えようとしたのだが、それを阻まれたのだった。清次郎は慌てて駆け寄ったがすぐに事切れたため何の手掛かりも得ることが出来なかった。むしゃくしゃしながら台所で魚をさばいていると、庭の地蔵に赤い鉢巻が巻かれていることに気づいた。その印は老中松平定信の命を受けた寄合席内藤勘解由が自らの配下隠密同心に発する緊急集合の合図だった。

隠密同心は清次郎こと左文字右京、井坂十蔵、稲妻のお竜、流れ星おりんで構成される。松平定信邸に用人稲村重兵衛と訪れたのは将軍徳川家斉の御落胤と称する信吾だった。十九歳の信吾は二年前に亡くなった側室お牧の方の子だと言い、証拠として葵の御紋が入った品々を持っていた。相手の要求通りに家斉との対面を実現させ、万が一その後で信吾が偽物だとわかれば定信が責任を取って腹を切らねばならなくなるのだ。勘解由が調べたところ重兵衛は一介の浪人者で信吾との関係がわからなかった。陰で糸引く黒幕がいるのではないかと右京が口にすると、十蔵は小牧村で起きた皆殺しの生き残りについて話し始めた。惨劇の後、村に入った十蔵は村人の数と死体の数が違うという役人たちの話を聞いた。それは左平次という中年者と信吉という若者で、若者の方は半年前に神隠しに遭ったのだという。その信吉が十九歳になることから彼が信吾と同一人物ではないかと考えたのだった。その後、五人が命を狙われたことで黒幕が隠密同心による探索を恐れていることがわかると、勘解由は右京たちに六日間で御落胤の正体を暴くよう命じた。

右京はお牧の方の実の父親を当たるが、大奥から逃げた娘の消息など知らぬと冷たくあしらわれた。おりんは宿下がりの大奥女中から話を聞こうとするが、正室からひどく憎まれていることもあり名前を聞いただけで逃げ出した。そうなると取る手段は一つ、大奥に保管されている役務日記を盗み見るのだ。書庫に忍び込んだお竜は該当する日記を見つけ出し、寛政九年十一月にお牧の方が死去した際、届け出をしたのがお牧の方付だった元奥女中の叔父に当たる庄屋の徳右衛門であることを突き止めた。

屋台的映画館

喜劇 一発勝負

  • posted at:2020-09-11
  • written by:砂月(すなつき)
きげきいっぱつしょうぶ
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1967年
公開日:1967年8月5日 併映「なにはなくとも 全員集合!!」
監督:山田洋次
製作:脇田茂
脚本:山田洋次 宮崎晃
美術:佐藤公信
撮影:高羽哲夫
照明:青木好文
編集:石井巌
録音:小尾幸魚
調音:松本隆司
音楽:山本直純
監督助手:大嶺俊順
装置:中村文吾
進行:萩原辰雄
製作主任:沼尾鈞
現像:東洋現像所
協力:東京サマーランド
協賛:栃木市 小山市
出演:ハナ肇 倍賞千恵子 谷啓 犬塚弘 桜井センリ
シネマスコープ カラー 90分

八代続く旅館二宮荘。この家の長男である二宮孝吉は親不孝ばかりしている。学生の時分に女を囲い、そのことが発覚して父・忠は教育委員を辞めた。その夜、大喧嘩の末に孝吉は家を飛び出し、忠はそんな息子を勘当した。それから一年後、あの痛ましい記憶が忘れられようとしていた頃に女が訪ねてきた。忠はあなたが何処の何方か存じませんが倅のことは一切負いかねますと言って追い返そうとしたが、表で赤子の声が聞こえておやっと思った。女が連れてきていたのは孝吉の子で、話によるとまだ籍を入れていないのだという。これからどうしていいかわからないと泣きじゃくる彼女を不憫に思った忠はその子を養子として受け入れマリ子と名付けた。

十年の後、長い患いの末に母・礼子が息を引き取ったが、一周忌の日に孝吉がひょっこりと帰ってきた。何事もなかったように仏壇の前で経を挙げる姿に忠や妹の信子は目を丸くするが、知らない男が突然やってきたことでマリ子は怯えた。そんな彼に向かってお前を許した覚えはないと忠は叱るが、孝吉は自分が苦労をしてきたことをわかってもらいたかった。やがて玄関で怒鳴り声が聞こえ孝吉が様子を見に行くとヤクザ者が居座っていた。どうやら行き違いがあり番頭に因縁をつけたらしい。そこで孝吉が部屋は満員だから他に行って欲しいと凄むと、その迫力に圧されてヤクザ者は逃げ出したのだった。この出来事が気に入られ出席者の人気者となったが、特に忠の友人である警察医の石丸とは意気投合して夜中まで酒を酌み交わした。いい加減にしなさいと信子が止めに入ったことで孝吉は最後の一杯をどんぶり鉢で一気に飲み干したが、突然ぶっ倒れて動かなくなった。石丸の診断で冗談ではなく本当に兄が死んでいることを知ると信子は慌てて忠に報告した。忠は突然のことに青くなり孝吉の傍らに駆け寄ると失意で肩を落とした。警官による聴取などで旅館が大騒ぎとなっている中、赤山と青田という二人の男が孝吉に世話になったと訪ねてきた。二人はその孝吉がついさっき死んだと知って顔を見合わせた。

葬儀屋の配慮で葬式は翌日に行われた。忠が参列者の前で涙ながらに挨拶をする中、突然棺の蓋が開き孝吉が起き上がったのだ。孝吉が生き返った噂は瞬く間に広がり、新聞記者やテレビ局まで押し掛ける騒動にまで発展したのだった。これからは人生のおまけだと考えた孝吉は、生まれ故郷の発展のために新しい事業に打ち込むことに決めた。青田を経理担当に、赤山を土木担当に、そして川口花子を秘書に迎えて東洋観光開発という会社を設立した孝吉は温泉掘削技師の山口大三郎を頼ってひと山当てようと考えた。二宮家の敷地でボーリング工事を行い、行く行くは天然温泉付きの観光ホテルを建てるのだ。ある日、孝吉はその計画を打ち明けたが、忠は由緒ある旅館を壊すことに猛反対した。

屋台的映画館

花と蛇 地獄篇

  • posted at:2020-09-07
  • written by:砂月(すなつき)
はなとへびじごくへん
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1985年
公開日:1985年8月24日 併映「令嬢肉奴隷」「白衣監禁」
監督:西村昭五郎
プロデューサー:奥村幸士
企画:植木実 小松裕司
原作:団鬼六
脚本:桂千穂
撮影:山崎善弘
照明:田島武志
録音:福島信雅
美術:北川弘
編集:奥原好幸
選曲:山川繁
助監督:北村武司
色彩計測:福沢正典
現像:東洋現像所
製作担当者:高橋伸行
緊縛指導:浦戸宏
スタントマン:井口浩水
擬斗:渡辺安秋
操演:テイク・1
出演:麻生かおり 藤村真美 中田譲治 清元香代 染井真理
アメリカンビスタ カラー 69分

1年前に商社の社長夫人となった後妻の遠山静子。夫の義隆は家庭を顧みないため、高校生の娘・京子は不良の道に走り葉桜グループの女団長になった。だが遠山家が崩壊しないのはひとえに家政婦として長年勤める千代の努力の賜物だった。海外での商談に旅立つ義隆を空港で見送った静子が屋敷に戻ると、千代が奇妙な電話を受けていた。仲間を裏切った京子がリンチに掛けられ、今すぐ300万円を用意すれば解放されるというのだ。団長が部下から罰を受ける上に金を積めば助かるという俄かに信じがたい話を千代は疑ったが、前妻の娘との距離を少しでも縮めたいと焦る静子は指定された場所へ向かおうとした。すると運転手の川田美津夫が門の中に投げ込まれたという鞄を持ってきた。それは京子の学生鞄で中には彼女の下着が入っていた。一刻の猶予も許されないと考えた静子は銀行で金を下ろすと、指定された午後4時に新宿センチュリーヘイアットホテルの前で待つことにした。だが予定の時間を過ぎてもそれらしい人物は現れず、川田がタバコを買いに車を離れるのと入れ替わるように二人の女子高生が乗り込んだ。静子は拉致され森の奥の小さな一軒家に連れて行かれた。

柱に縛られていた京子は心配する静子を見るなり高笑いした。リンチが狂言だったことを知った静子はここで起きたことを警察に通報すると脅したが、団員たちは面白がって彼女の着物を剥ぎ取り縛り上げたのだ。そして口封じのために恥ずかしい写真を撮りまくり、それを義隆に見せると逆に脅したのだった。日が暮れた頃、一軒家にやってきたのは暴力団田代組の代貸・津島淳だった。津島が仕切るルーレットクラブに川田と入った京子は200万円の借金を作ったが、利息を含めた300万円を払えというのだ。話が違うと食い下がるが、津島は一緒に連れてきた川田に契約だから仕方がないと言わせた。困った京子は静子のはめていたダイヤの指輪で片をつけようとしたが、津島はそれを受け取っても承知せず静子の体で義隆を強請ろうと考えたのだった。川田が彼女に恋心を抱いていることを知っていた津島はこのままでは刑務所行きになると脅し、母子ともに田代組へ送り届けることに協力させることにした。一方、京子の話に乗ったにも拘らず割を食った銀子たちはある考えを思いついた。津島に近づいた彼女は口止め料の代わりとして調教師の鬼と呼ばれた父親譲り技術を持つ団員のマリをメンバーに加えるように言った。調教が成功した後に二人を誘拐し秘密クラブのSMショーで稼いでいる松岡組へ売り飛ばせばそれ以上に儲かるからだ。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

最新記事

 

P R

 

フリーエリア