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十三人の刺客(1963年)

  • posted at:2017-10-12
  • written by:砂月(すなつき)
じゅうさんにんのしかく
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1963年
公開日:1963年12月7日 併映「わが恐喝の人生」
監督:工藤栄一
企画:玉木潤一郎 天尾完次
脚本:池上金男
撮影:鈴木重平
照明:増田悦章
録音:小金丸輝貴
美術:井川徳道
音楽:伊福部昭
編集:宮本信太郎
助監督:田宮武
記録:勝原繁子
装置:西川春樹
装飾:川本宗春
美粧:佐々木義一
結髪:西野艶子
衣裳:三上剛
擬斗:足立伶二郎
進行主任:藤井又衛
語り手:芥川隆行
出演:片岡千恵蔵 里見浩太朗 内田良平 丹波哲郎 丘さとみ
シネマスコープ モノクロ 125分

弘化元年九月五日早朝、江戸城馬場先御門の外にある老中土井大炊頭利位の屋敷前にて播州明石十万石松平左兵衛守斉韶の家来、江戸家老職間宮図書が切腹した。斉韶は将軍家慶の弟に当たることから、この不祥事は幕閣を震駭させた。訴状には斉韶の暴虐ぶりが書き連ねてあり、それを読んだ利位は旗本衆の中から最も信頼がおける御目付役島田新左衛門を呼び寄せた。図書が命に代えて訴えた願いは叶うことはなかった。何故なら明年、斉韶は江戸出府の際に老中職に就任する願いが家慶から出されているからだ。御政道の歪みを如何に正すか。利位は先ず新左衛門に尾張中納言家来の木曽上松陣屋詰牧野靭負を会わせることにした。昨年十月、斉韶が参勤交代で中山道を江戸に向かう途中、尾張領上松で一泊した。万が一にも粗相のないよう尾張家陣屋勤めの藩士は妻や娘も加えて接待を行った。靭負は斉韶に見せたい絵巻物の準備を倅である妥女の嫁の千世にさせることにした。千世はふた月ばかり前に来た器量の良い嫁だったが、斉韶はそんな彼女を木曽の山中に置くには惜しいと見初めたのだった。妻が手籠めにされたことを知り奥の部屋に乗り込んだ妥女だったが不意打ちを食らって一太刀で果て、その夜千世も後を追って自害した。そのまま挨拶もなく明石藩の行列は出立し、江戸に到着した後に尾張家から何度も掛け合ったものの返事はなかった。生き甲斐を失った靭負の悲しみは深く、主君尾張中納言に降り掛かった恥辱を思って死ぬことも出来なかった。靭負が帰ると利位は新左衛門に感想を聞いた。こうしている間にも図書の声が聞こえる心地がするという新左衛門の言葉を聞いた利位は、天下の政道を為す老中と云えども適わぬことがあると言った。だがやらねば天下の政は乱れ、災いは万民に及ぶだろう。利位がどうだと尋ねると、新左衛門は見事成し遂げてご覧にいれますと言った。

斉韶は図書の遺体を明石藩上屋敷に差し戻すと妻や息子夫婦、幼気な孫といった図書の家族に縄を掛けた。そのことに怒りを隠せない家臣の鬼頭半兵衛は、御公儀同様の配慮を願うという利位からの言葉があったことを斉韶に伝えたが聞く耳を持たなかった。そして半兵衛が座を外した隙に図書の妻や他の者たちを次々と斬り捨てたのだった。このままでは利位の面目が立たないことから半兵衛は他の家臣たちに目の前で起こったことを口外せず内々に処理するように言った。次に遣いの者を呼び寄せると、利位の屋敷に向かわせ門番や小者に金を渡して三日の間に屋敷に招かれた者の名を突き止めるよう命じた。翌日、名簿を手に入れた半兵衛はその中から新左衛門の名を見つけた。文武の逸材として名高い新左衛門に利位が天下の一大事を託したことがわかると半兵衛は御家にとっては最も悪い籤を引き当てたようだと呟いた。

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スクラップ集団

  • posted at:2017-10-08
  • written by:砂月(すなつき)
すくらっぷしゅうだん
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1968年
公開日:1968年11月24日 併映「極道社員遊侠伝」 
監督:田坂具隆
製作:脇田茂
企画:高島幸夫 本田延三郎
原作:野坂昭如
脚本:鈴木尚之
撮影:小杉正雄
美術:重田重盛
音楽:佐藤勝
録音:飯島陸夫
調音:松本隆司
照明:本橋昭一
編集:杉原よ志
監督助手:芦原正
装置:中村文吾
現像:東洋現像所
進行:福山正幸
製作主任:沼尾鈞
出演:渥美清 小沢昭一 露口茂 奈美悦子 宮本信子
シネマスコープ カラー 106分

九州のある炭鉱町では汲み取り業者がストライキを起こしていた。既に鉱山は閉鎖されていたが人口が増えているため、組合はバキュームカーを3台増やすか購入資金の借用を役所に申し込んだ。ところが役所側は聞く耳を持たなかったため賃上げ要求のストライキに踏み切ったのだ。組合のリーダー的存在であるホースは朝晩に不便を申し訳なく思うと住民に詫びるが、その影響で公園の公衆トイレには長蛇の列が出来ていた。その様子を見兼ねた警官は、非常事態としてその場を女性に譲り、男性は適当な場所で適当の処理をしたらどうかと提案した。散会して自宅に戻ったホースに会いに来たのは近所に住む主婦だった。糞尿の臭いに耐えられないため作業をして欲しいと願い出たが、仲間を裏切るわけには行かないの一点張り。だがそこである妙案を思いついた。ホースは車を持っている自家営業者だが組合に入っているから金を貰えば契約違反となる。つまり個人的な趣味として作業を行い金を受け取らなければ何の差し支えにもならないのだ。その考えを伝えると彼女は大喜びした。その後、役所が要求を飲み問題は解決したが、清掃課長が無断で汲み取っているホースの行動を知っていたために作業料の値上げを勝ち取ることが出来なかったのだ。仲間たちからの不評を買い孤立したホースは、除名を免れる代わりに一番遠くの地域を担当することになった。そうなると余計なガソリンを使ってしまうことから、その途中にある父と祖父が落盤事故で死んだ鉱山の扉に穴を開け、その中にバキュームカーに溜まった糞尿を流し込んだのだった。地下へ続くトンネルは3千尺の深さがあることからこの町の糞尿数百年分を納められる計算だ。それから1年ほど経ったある日、近くのボタ山を切り崩してゴルフ場が出来たが、異臭騒ぎで警察が抗口を爆破して調査することになった。その結果、ホースによる不法行為がわかり彼は証拠物件のバキュームカーを運転して巡査について行くことになったが、その途中で逃走した。若戸大橋を渡って九州を離れ山陽道をひた走って大阪に入ったが、そこでは営業が出来ないため車を売り払い釜ヶ崎に流れ着いた。この町はホースが慣れ親しんだ臭いが蔓延していた。

その町の福祉事務所でケースワーカーとして働くケースは、就業出来ない生活困難者に対し親身になって相談に乗っていたことから多くの人たちに慕われていた。彼がいつものように家々を巡回していると橋脚の下にバラックを建てて住んでいる山田家が引っ越し準備をしていることを知った。その理由を尋ねると、親戚間でもたついていた田舎の土地の問題が急に解決し、それを売った金でアパートを建てて暮らそうとしているというのだ。その話を聞いて喜ぶケースに山田は心ばかりのご馳走を振る舞うとあるお願いをした。彼の娘には耳の後ろに火傷の痕があるが、田舎には火傷の女は火を招くという古い習慣があるためこのまま一生を送ることになるだろうからお情けをかけて欲しいというのだ。意味がわからずにケースが聞き返すと、それは生涯の思い出に彼女を抱いてやって欲しいというものだった。焦った彼は拒み続けたが、本人や山田の妻が了承していることを知ると断り切れなくなった。それから数日後、山田一家が心中したことを新聞で知ったケースは良心の呵責にさいなまれ所長に辞表を提出した。

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女番長 野良猫ロック

  • posted at:2017-10-04
  • written by:砂月(すなつき)
おんなばんちょうのらねころっく
ホリ企画
配給:日活
製作年:1970年
公開日:1970年5月2日 併映「ハレンチ学園」
監督:長谷部安春
製作:笹井英男 飯島旦
企画:佐々木志郎
脚本:永原秀一
撮影:上田宗男
照明:海野義雄
録音:杉崎喬
美術:斉藤嘉男
編集:鈴木晄
助監督:蔵原惟二
色彩計測:永塚各一郎
現像:東洋現像所
製作担当者:金沢博
音楽:鈴木邦彦
主題歌:「野良猫ロック」和田アキ子
・・・:「男と女のロック」和田アキ子
協力:後楽園ホール 田辺ジム 東京スリー・ホークス・モーター・クラブ
出演:和田アキ子 梶芽衣子 和田浩治 藤竜也 ケン・サンダース
シネマスコープ カラー 82分

土曜日の午後、新宿のガソリンスタンドで休憩を取るアコがコーラを飲み干すと調度給油が終わった。バイクにまたがりエンジンをオン。歩道で車が切れるのを待っていると誰かがシートに乗ってきた。急いでいるから西口まで乗せて行って欲しいと女がせがんでくるので、アコは仕方なくスタートさせた。女が降りた場所が工場の資材置き場だったことから気になって中を覗いてみると、そこでは今まさに決闘が始まろうとしていた。アコが乗せたのはグループの番長のメイで、ルールを破り続ける別のグループの番長のトシエにお灸をすえることにしたのだ。ナイフでのサシの勝負の行方はメイの方に傾いたが、不利と見たトシエの仲間が黙っていられずに加勢に入ったことでメイの仲間のユリ子たちも協力した。するとそこにバギーで乗りつけた勝也をリーダーとする黒シャツ隊が現れたことで形勢は逆転した。ジリジリと壁に追い詰められるメイたち。そこに颯爽と現れたのはアコだった。彼女は後ろにメイを乗せるとユリ子たちが逃げる時間を稼ぐためにトシエたちを追い回し、頃合いを計ってその場を離れたのだった。

メイには矢上道男という恋人がいるが、彼はたまり場で繰り返す「遊び」に嫌気が差していた。そこで男を上げるために選んだ道は新興団体・青勇会に入ることだったが、ボスに認められるにはどデカいことをやらなければならなかった。そこで彼はボクシングの八百長試合を選択した。その夜行われる全日本ミドル級選手権に出場するケリー藤山は道男の幼馴染で、これが成功すれば入会が認められることは間違いなかった。新宿支部に顔を出した道男は幹部の花田に連れられて支部長室に入った。賭け率が8:2となり絶対有利な三橋高夫に1千万円を賭けたことと筋書き通りに行けば4千万円の利益が出ることを花田が説明すると、静かに聞いていた支部長の権藤は働き次第ですぐにでも幹部になれるのだから頑張りたまえと道男に言った。早速ボクシングジムへ向かった道男はケリーと会って説得したが、未だ無敗のケリーにとってそれは苦しい決断だった。

逃げそこなったユカとミキが黒シャツ隊に捕まり、ミキは何とか逃げ出したがユカは拉致された。それを知ったアコは殴り込みを掛けるためにメンバーを集め、アジトに乗り込むとユカを取り返した。黙っていられない勝也はアコとサシでケリをつけようとしたが、そこに現れた花田が仲裁に入った。黒シャツ隊は青勇会の弟分だったのだ。花田はアコたちが帰るのを見届けると勝也を説教し、新たな仕事を与えた。それは安心ならないケリーを試合開始まで見張ることだった。

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幕末てなもんや大騒動

  • posted at:2017-09-30
  • written by:砂月(すなつき)
ばくまつてなもんやおおそうどう
東宝=宝塚映画=渡辺プロダクション
配給:東宝
製作年:1967年
公開日:1967年3月12日 併映「続・何処へ」
監督:古澤憲吾
製作:渡辺晋
原作:香川登志緒
脚本:笠原良三 澤田隆治
撮影:永井仙吉
美術:松山崇
録音:中川浩一
照明:下村一夫
音楽:山本直純
主題歌:「スットントロリコ てなもんや数え唄」藤田まこと 白木みのる
挿入歌:「小さな恋」伊東ゆかり
監督助手:長野卓
編集:黒岩義民
現像:東洋現像所
製作担当者:坂井靖史
出演:藤田まこと 白木みのる 野川由美子 磯村みどり 伊東ゆかり
シネマスコープ カラー 87分

時は元治元年、幕末の頃。渡世人のあんかけの時次郎は、相棒で小坊主の珍念にいち早く会いたくて大阪から夜通し歩き、明け方に近江の園城寺へたどり着いた。大阪では今に勤王党の世の中になる、株を先物買いしなければ損をするといううわさで持ち切りで、それを知った時次郎もこうなったら本場の京都へ行って一旗揚げようと考えた。そこで勤王党になるにはどうしたらいいかを珍念に相談にきたのだ。その日はこの寺の大僧正の遣いで珍念が系列の証城寺へ給金を運ぶことになっていたことから、一緒に京都へ向かうことになった。旅の途中で時次郎は珍念から勤王の意味を教えてもらいがっかりした。彼は勤王党に入ることで金がなくても酒が飲み放題、おまけに祇園のネエちゃんにモテまくると思い込んで浮かれていたのだ。行っても仕方がないから大阪へ帰ると言い出した時次郎に、一旦志しを立てたからには初志貫徹するのが男の道だと珍念は説教した。そして証城寺はもうじきだと言って尻を叩くと時次郎は馬のように走り出した。

寺に着くと珍念は境内を掃いていた住職の円念に挨拶をし、しばらく厄介になることを申し出た。すると時次郎も御控えなすってと仁義を切り、突然のことに驚いた円念の様子を見た珍念はすぐさま止めさせた。庫裏で給金を受け取る間、円念の代わりに境内の掃除を任された時次郎がブツクサ言いながら従っていると、祇園の舞妓駒菊という娘が訪ねてきた。寺に下宿している坂本龍馬という男に会いにきたというので、離れの書院まで呼びに行ったのだが何故か会いたくないと言った。なのでもう一度尋ねたが早く追い返せと怒鳴られたのだった。時次郎が留守だと言って駒菊に詫びると一通の手紙を預かった。それがラブレターに違いないと考えた時次郎は、モテるために勤王党へ入る決断をした。龍馬が手にした手紙は彼が遊んだ芸者代の請求書だったが、そうとは知らない時次郎はそれを鼻紙にしたその男っぷりにシビれた。早速門弟になることを申し出たのだが、そのためには十両の入門料がいるのだという。たまたま時次郎の懐には天王寺屋親分の鉄火場の用心棒を務めて貯めた十両があったが、それを全て渡してしまうと空っ穴になってしまう。どうしようかと迷って珍念に尋ねると、そんな不浄な金は潔く勤王党に政治献金しなはれと言われたため腹をくくった。金を受け取った龍馬はアジトへ行くと言って颯爽と出て行ったが、彼は龍馬の名を騙るニセモノだった。そうとは知らない時次郎は食事代を稼ぐために職を探すことになり、その矢先に新選組事務局による組員募集の立札を見つけた。新選組のことを知らない時次郎はそれが組織暴力団の一種だと思い込み興味を持った。

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ずべ公番長 ざんげの値打ちもない

  • posted at:2017-09-26
  • written by:砂月(すなつき)
ずべこうばんちょうざんげのねうちもない
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年4月28日 併映「日本侠客伝 刃」
監督:山口和彦
企画:吉峰甲子夫
脚本:宮下教雄 山口和彦
撮影:仲沢半次郎
録音:長井修堂
照明:元持秀雄
美術:藤田博
編集:長沢嘉樹
助監督:深町秀熙
擬斗:日尾孝司
進行主任:東一盛
企画担当:高村賢治
装置:吉田喜義
装飾:酒井喬二
記録:宮本衣子
現像:東映化学
音楽:津島利章
主題歌:「ざんげの値打ちもない」北原ミレイ
挿入歌:「棄てるものがあるうちはいい」北原ミレイ
出演:大信田礼子 橘ますみ 賀川雪絵 集三枝子 片山由美子
アメリカンビスタ カラー 86分
 
赤城女子学園を卒園した影山リカは一年ぶりに新宿へ戻ってきた。まず彼女が向かった先は、同室だった村木みどりの父・鉄五郎が経営する自動車工場だった。みどりが仮病を使って面会を拒否したことで娘と会えず仕舞いだった鉄五郎は、その帰りにリカに彼女が小さな頃から大事にしていたタヌキの土鈴を渡して欲しいと手渡した。リカはそのことをみどりに伝えたが、訳あって受け取ろうとしなかったことから今日まで大切に保管していたのだ。住所を手にようやく探し当てたのだが、何やら中では不穏な空気が漂っていた。卒園したみどりは自宅へ戻らずに恋人の浜田と同棲しており、その際に大矢組から80万円の借金をしていたのだ。鉄五郎は手持ちの30万円を支払うと取り立てにきた組員を一時的に追い返した。男たちがいなくなるのを待って事務所に顔を出したリカが挨拶すると、鉄五郎は彼女のことをよく覚えていた。ご苦労だったねとねぎらいの言葉を掛ける鉄五郎に、みどりに渡すのを忘れていたと嘘をついて土鈴を返すと彼の表情は曇った。みどりがいないことがわかり帰ろうとするリカを呼び止めた鉄五郎はこの後どうするんだと尋ねた。すると今夜の宿を探さないといけないという答えが返ってきたため、世の中は地道に生きなければならないと説教した上でうちで働きなさいと言った。それを聞いたリカは親切を素直に受けることにした。

大矢組は大矢興業としてギンザ娘というアルサロの経営を行う一方で、裏では賭場を開いていた。浜田はそこで多額の借金を作ったが、金額が膨らむきっかけとなったのはみどりが鉄五郎の実印を持ち出したことだった。浜田と鉄五郎の関係あることがわかると組長の大矢松造はこれを機に土地と建物の乗っ取りを図った。浜田はいわゆるヒモで、みどりをゴーゴーキャバレーで働かせた金で遊んでいたが、鉄五郎はみどりのためを思って借金の肩代わりをしていたのだった。鉄五郎の助手を務めるマカオからみどりの居場所を教えてもらったリカは、工場で働く報告を口実にして会うことに決めたが、彼女はけんもほろろだった。そこで事情は知らないが家に帰って親父さんを安心させてはどうかと提案したが、余計な心配はするなと追い返されてしまった。その帰り、マカオの運転する車が彼の不注意で運送屋のトラックと交差点で衝突した。運転席から飛び出してきた荒井竜二に対しマカオが謝っているんだから堪忍してやってとリカが言ったが、納まりのつかない竜二は関係ない奴が口出しをするなと言い返した。結局は工場で整備することで折り合いがつき、手を煩わせた鉄五郎にリカは出前のラーメンをご馳走することにした。するとそこへ岡持ちを手にやってきたのは、リカを姐御と慕うお雪だった。

お雪が働く珍々軒に集まったのは、リカの他にギンザ娘で働く赤城OGの長子とセンミツ、そしてツナオだった。リカが同級生だったマリのことを話題にすると何故か長子は口をつぐんだ。それでも何とか住所を聞き出した彼女は手土産を持って目的地に向かったのだが、そこは霊神会教団という宗教団体の建物だった。教祖に案内されて二階に上がったリカは、マリがいるはずの部屋で男が血を吐いて倒れていることに驚いた。

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砂月(すなつき)
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