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現代ポルノ伝 先天性淫婦

  • posted at:2024-06-12
  • written by:砂月(すなつき)
げんだいぽるのでんせんてんせいいんぷ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年12月17日 併映「関東テキヤ一家 浅草の代紋」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:掛札昌裕 鈴木則文
撮影:赤塚滋
照明:金子凱美
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
音楽:鏑木創
編集:堀池幸三
刺青絵師:毛利清二
助監督:依田智臣
記録:梅津泰子
装置:温井弘司
装飾:宮川俊夫
美粧・結髪:東和美粧
衣裳:豊中健
擬斗:三好郁夫
進行主任:真沢洋士
出演:池玲子 宮内洋 三原葉子 女屋実和子 小島慶四郎
シネマスコープ カラー 86分

東京のミッションスクール「聖南女子学園」に通う尾野崎由紀は休みの日に実家の京都へ帰ることにした。母・絹枝は飲み屋街で「BAR・絹」を切り盛りしているが、二階の部屋には由紀の知らない若い男がいた。その男は安川という母の情夫で、夜になると隣の部屋で寝ている由紀にわざと絹枝のよがり声を聞かせた。由紀が絹枝が男に抱かれているのを初めて見たのは6歳の時だった。それ以来、一匹に雌となった母の声を彼女は幾度となく聞かされてきたのだった。夜が明けると安川は絹枝がまだ寝ているのを確かめてからベッドを離れ、シャワーを浴びる由紀に襲い掛かった。悲鳴を聞き驚いた絹枝は大事な一人娘が傷物にされたことを知り激怒した。だがその怒りは安川にだけでなく簡単に体を許して処女を奪われた由紀にも向けられた。

何もかもが嫌になった由紀は学校を辞め新宿のゴーゴークラブで働くことにした。激しい踊りに身を委ねることで京都での忌まわしい記憶を早く忘れ去ろうとしたのだが、彼女の体は心を裏切っていつも淫らなことを期待しているのだ。ある夜、踊り疲れてステージから降りると、若い男たちが彼女をソファーに押し倒し強姦しようとした。するとそこに新宿侠友会の大場清が現れ止めろと制した。フラワーホールにつけた金バッジを見て震え上がった男たちが逃げ出すと由紀はありがとうございましたと大場にお礼を言った。それ以来、由紀は大場と同棲するようになったが、たった一年で様子はすっかり変わった。二年前まで新宿侠友会の幹部だった大場は肩で風を切るような勢いだったが、同棲後に起きた暴力団同士の出入りで重傷を負ってからは見る影もなく落ちぶれた。いつしか組を辞め、今では由紀の顔色を見ながら生活していたのだった。彼女を一人の女として成熟させたのは大場だったが、出入りの時に受けた傷が原因で性の営みが出来なくなった。大場が出来るのは由紀の体に火を点けるだけで、燃え上がった体を満たすために彼女は男を漁り歩くのだ。

屋台的映画館
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ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

  • posted at:2024-06-09
  • written by:砂月(すなつき)
ぬーどのよるあいはおしみなくうばう
角川映画=クロックワークス=ファムファタル
配給:クロックワークス
製作年:2010年
公開日:2010年10月2日
監督:石井隆
エグゼクティブプロデューサー:椎名保 酒匂暢彦
製作:池田宏之 藤本款 石井隆
プロデューサー:大森氏勝 阿知波孝 小橋孝裕
脚本:石井隆
撮影:柳田裕男 寺田緑郎
照明:宮尾康史
音楽:安川午朗
美術:山崎輝
録音:北村峰晴
編集:村山勇二
助監督:日暮英典
製作担当:三辺敬一
企画協力:成田尚哉 千葉博己
製作プロダクション:ファムファタル
出演:竹中直人 佐藤寛子 井上晴美 東風万智子 宍戸錠
アメリカンビスタ カラー 127分

大都会の片隅にあるバー「あゆみ」で騒動が起きていた。ママのあゆみと関係を持つ老人は自分に多額の保険金が掛けられていることを知って驚いた。助けを求めようにも長女の桃や次女のれんもグルであることがわかり、逃げられないことを悟ると必死に抵抗した。だが相手が女だとしても多勢に無勢、老人は息の根を止められた。桃がナイフでめった刺しにしたことで死体からは床に血溜まりが出来る程出血した。証拠を隠滅するためにそれを風呂場へ引きずり込んだが、解体には想像以上に力が必要であり臭いもひどかった。あゆみと桃は高齢男性をターゲットにした保険金殺人を思いついた。そして富士山麓にある自殺の名所まで運び骨になるのを待てば完全犯罪は成立するのだ。彼女らは死体が腐って骨になることを「熟成」と呼び、自殺の名所として有名な青木ヶ原の奥地にあるポイントを「ドゥオーモ」と呼ぶことにした。その日は突然やってきたがまだ誰も心の準備が出来ていなかった。死体を解体するのは今回が初めてであり、色事には拘らないれんも作業に参加した。解体を始めてしばらく経った頃、予想外のことが起きた。あゆみと離婚した後もしつこくつきまとう山神が訪ねてきたのだ。

店で酒を飲ませるとれんに会いたがった山神は諦めて連れの女と帰って行った。深夜になり三人は車を飛ばしてドゥオーモに向かうが、途中で道に迷ってしまい夜明けまでに辿りつけそうになかった。そこで寸胴鍋に入れた老人のバラバラになった死体をその辺にぶちまけることにした。どうせ野生動物の餌になるのだから。夜が明け自宅に戻ると桃はあることに気づいた。100万円もする高級腕時計のロレックスが見当たらないのだ。あゆみと桃が山神の接客をしている間も解体作業をしていたのはれんであり、間違って寸胴鍋に入れた可能性は否定出来なかった。早く行かなければ誰かに拾われ製造番号からアシがつくかもしれない。責任を感じた彼女は一人で探しに行こうと考えたが車を運転出来ないので行く手段はない。カンカンに怒っている桃に頼むわけにもいかない。そこでれんは「なんでも代行屋」を営む紅次郎に父親の大切な形見と偽ってロレックス探しを依頼した。

屋台的映画館

続 へそくり社長

  • posted at:2024-06-06
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくへそくりしゃちょう
東宝
配給:東宝
製作年:1956年
公開日:1956年3月20日 併映「漫才長屋は大騒ぎ」
監督:千葉泰樹
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三
撮影:中井朝一
美術:河東安美
録音:小沼渡
照明:岸田九一郎
音楽:松井八郎
監督助手:小松幹雄
編集:大井英史
現像:東宝現像所
製作担当者:根津博
出演:森繁久彌 小林桂樹 上原謙 八千草薫 司葉子
スタンダード モノクロ 84分

福原コンツェルンの一翼を担う明和商事の田代善之助社長にとって先代社長令嬢の福原未知子は頭の上がる相手ではなかった。大株主懇談会の成り行きを心配した母・イネの代理として大阪からやってきたのだが、奔放に振る舞う未知子に善之助は振り回されっぱなしだった。善之助は「ドジョウすくい」を踊るのを十八番としていたが、お座敷で下品な踊りを踊るのはいかがなものかと不満を漏らすイネの厳命によって禁止され小唄の稽古をしなければならなくなった。小唄の師匠である小鈴から筋がいいとおだてられていい気になった善之助はある日相談を持ち掛けられた。小料理屋を始めるための開業資金を工面して欲しいというのだ。困った善之助が秘書の小森信一に相談を持ち掛けるとボーナス時に行うへそくりの秘策を教わった。これで小鈴との約束を果たせると喜ぶ善之助はボーナス支給日の夜に行われる社員慰労会に出席し妻・厚子から控えるように言われている酒に手を伸ばした。そして社員全員の熱望と言われて調子に乗りドジョウすくいを踊り始めたのだ。そこにやってきたのは、一度慰労会に出席してみたいと考えていた厚子と美知子、そしてイネだった。気づいた時は後の祭り。善之助は静かにひれ伏すのだった。

イネが大阪からやってきた本当の理由は、大株主の赤倉が株主の間を何やら説き回っているという噂を耳にしたからだ。彼は次の株主総会で善之助を追い出そうと画策しているというのだ。イネは善之助が先代社長の遺志を継いで会社のために尽くしていることは理解しているが、彼女の今の持ち株は過半数に達していなかった。つまり赤倉たちが結束すれば例えイネが善之助をいくら支持したとしても意味がないのだ。イネに発破をかけられた善之助は翌日から赤倉に連絡を取ろうと試みるが、逃げているのか所在が掴めないでいた。それを知った小森は赤倉の会社へ行って友達である秘書の木下から話を聞くことにした。その結果、箱根に別荘を持っているにも拘らず赤倉は夫人と熱海へ行ったことがわかった。だが同じ頃、厚子は六義園での野点の会に出席したが、そこで夫人とバッタリ会った。善之助が会社の相談事で熱海に向かったことを厚子が伝えると、夫人はそんなはずはないと言った。赤倉は名古屋の工場視察に行くことになっていたからだ。その日の夜、赤倉が泊まる旅館を訪ねた善之助は重役改選時の社長更迭について確かめようとするがのらりくらりとかわされた。そこへやってきたのは夫人ではなく小鈴だった。二股を掛けられていたことを知った善之助は怒りを抑えながら一緒に食事をすることになったが、いきなり夫人が乗り込んできたことで形勢は逆転した。

屋台的映画館

アラビアンナイト シンドバッドの冒険

  • posted at:2024-06-02
  • written by:砂月(すなつき)
あらびあんないとしんどばっどのぼうけん
東映動画
配給:東映
製作年:1962年
公開日:1962年6月16日
演出:薮下泰司 黒田昌郎
製作:大川博
企画:高橋勇 吉田信 籏野義文
脚本:手塚治虫 北杜夫
動画監修:山本早苗
音楽:冨田勲 米山正夫
原画:大工原章 古沢日出夫 熊川正雄 大塚康生 楠部大吉郎 奥山玲子 喜多真佐武 勝井千賀雄
美術:進藤誠吾 沼井肇
色彩設計:浦田又治
撮影:杉山健児 中村一雄
録音:空閑昌敏 森武
編集:稲葉郁三
効果:木村一
記録:鈴木安津子
製作進行:茂呂清一
歌:デニー白川 真理ヨシコ 太宰久雄 松岡ユキ
舞踊:榊原帰逸
声の出演:木下秀雄 黒柳徹子 里見京子 川久保潔 新道乃里子
アメリカンビスタ カラー 81分

その昔、アラビアのラサールという港町にシンドバッドという青年と孤児のアリーが住んでいた。ある朝、浜に打ち上げられた老人を自宅に連れ帰ったシンドバッドはベッドに寝かせると勇気づけたが、彼の口から出るのは気弱な言葉ばかりだった。だが部屋の様子を見てシンドバッドが船乗りになりたいことがわかると、老人は自分も同じ年頃に海へ出たと懐かしみながら話し始めた。そして思い出したようにとっておきの話をしてあげようと言った。大昔のある南の島に星が落ち異様な爆発を起こした。そのために島の形はすっかり変わり、ある谷などは光輝く石でうずまった。だがその宝石は恐ろしい怪獣どもに守られているのだという。老人は話し終えると懐に入っていた地図を握り締めたまま息絶えた。その話に興味を持ったシンドバッドとアリーは輸送船で働きたいと考え、輸送船ボルダー号の船長と交渉することにした。だがお前たちに力仕事はまだ無理だし金の余裕もないから無理だと断られた。

ボルダー号は無事に出航し、ひと仕事終えた船員のアブダラとヤシムはその夜、船室で酒を酌み交わしていた。やがてボトルが空になりアブダラが船倉に取りに行くとシンドバッドとアリーが荷物に隠れていた。そのこと知った船長は笑い飛ばし、アブダラたちにうんと仕込んでやれと命じた。見習いの船員となったシンドバッドとアリーはまず甲板の掃除から始めた。そしてアブダラはアリーに食事の支度を、ヤシムはシンドバッドに帆の張り方を教えた。それから数日後、ボルダー号は子供のクジラがノコギリザメに追われているところに出くわした。かわいそうになったアブダラとヤシムは銛を投げて追い払おうとするが、ノコギリザメの方が一枚上手だった。二人の銛を余裕でかわした。すると隣で見ていたシンドバッドは足元にあった小さな壺を投げて気を逸らし、そこに銛を投げて退治した。クジラはボルダー号に近づき、お礼を言うと海深く潜った。

檣楼から遠方の様子を見ていたヤシムは陸地が見えたことを船長に報告した。バーレーンの港に到着し荷を下ろした一行は、その夜酒場で地元の客と楽しく酒を飲んでいた。すると酔っ払ったアブダラが弦楽器のウードを弾きながら創作の歌を唄った。その歌詞はウードを弾けば宝石が湧いて出てくるというものだったが、それを聴いた兵士の報告で悪知恵を働かせた大臣のトルファは一行を宮殿に呼び寄せた。そしてその話を信じたアーマッド王の前でウードを弾いて見せることになったが、楽器は所詮楽器。ウードから金銀財宝が出てくることはなく、トルファは嘘偽りを言った罪で彼らを牢屋へ送った。だがその中からこっそりと抜け出しアーマッド王の娘・サミール姫と会ったアリーは一行がいい人ばかりだと釈明した。

屋台的映画館

クレージーだよ 奇想天外

  • posted at:2024-05-30
  • written by:砂月(すなつき)
くれーじーだよきそうてんがい
東宝=渡辺プロ
配給:東宝
製作年:1966年
公開日:1966年7月11日 併映「アルプスの若大将」
監督:坪島孝
製作:渡辺晋
製作補:五明忠人
脚本:田波靖男
撮影:宇野晋作
美術:村木忍
録音:伴利也
照明:小島正七
整音:下永尚
音楽:広瀬健次郎 萩原哲晶
主題歌:「虹を渡って来た男」
監督助手:浅野正雄
編集:武田うめ
合成:松田博
現像:東京現像所
製作担当者:山田順彦
出演:谷啓 藤田まこと 星由里子 ハナ肇 植木等
シネマスコープ カラー 90分

地球では人工衛星の打ち上げや月ロケットの打ち上げ成功に浮かれていたが、その騒ぎに巻き込まれた最大の被害者は遊星アルファだった。たまに軌道を外れたロケットが飛んできて突き刺さり地震を起こすのだ。原水爆をどんどん作って戦争ばかりしている地球の人間が平和な宇宙に乗り出してきたらどうなることやら。そう考えた長官はM7(ミステイク・セブン)に地球へ行って戦争という悪習慣を取り除いてこいと命じた。地球と言ったって何処に行ったらいいかわからないとM7がゴネると、長官は憲法で戦争を放棄している軍隊のない日本がいいと言った。そして1年間誰かの体を借りて平和のために働く見返りとしてどんな望みも叶う超能力を与えると約束した。それでもM7は断固拒否するが、結局従わざるを得なくなった。

翌日に入社式を控えた鈴木太郎は酒場を梯子し千鳥足で帰宅していた。すると夜空に流れ星が見え、フラフラと道路に出たところを車に撥ねられた。鈴木は気を失ったが、M7はその体に入り込んで鈴木太郎として活動することにした。強く倒れたにも拘らずすっくと何事もなく立ち上がったことに驚いたのは、大聖化学社長の磯村平吉と秘書の城山和子だった。運転していた和子は責任を感じ彼を病院へ連れて行くことにしたのだが、診察をした外科医はレントゲン撮影をしても異常を見つけることは出来なかった。問題ないと和子に伝えたものの地球のことを知らないM7のその後の言動や行動を疑問視した外科医は診察を続けようとするが、事が大きくなるのを恐れた和子は強引に診察室から出た。彼を家まで送ろうとするが鈴木はその家が何処にあるのかわからないと言う。困った和子は彼の持ち物の中から名刺を見つけ、それを手掛かりに日之出荘まで送り届けた。

自分の部屋に辿りついた鈴木は部屋の中にある物を興味深げに調べ始めるが、隣の部屋に住む恋人の佐々木ゆかりが入ってきたことに気づかなかった。声を掛けられ驚いた鈴木が誰だと尋ねると、ゆかりはふざけているのだと思った。ゆかりがさっきいた女は誰なのかと問い詰めると、鈴木はあれが女だったのかと驚いた。アルファ星は科学が発達しており人間は機械で生産されていた。彼は女を見たことがなく男女の見分け方がわからなかったのだ。

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