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続 へそくり社長

  • posted at:2024-06-06
  • written by:砂月(すなつき)
ぞくへそくりしゃちょう
東宝
配給:東宝
製作年:1956年
公開日:1956年3月20日 併映「漫才長屋は大騒ぎ」
監督:千葉泰樹
製作:藤本真澄
脚本:笠原良三
撮影:中井朝一
美術:河東安美
録音:小沼渡
照明:岸田九一郎
音楽:松井八郎
監督助手:小松幹雄
編集:大井英史
現像:東宝現像所
製作担当者:根津博
出演:森繁久彌 小林桂樹 上原謙 八千草薫 司葉子
スタンダード モノクロ 84分

福原コンツェルンの一翼を担う明和商事の田代善之助社長にとって先代社長令嬢の福原未知子は頭の上がる相手ではなかった。大株主懇談会の成り行きを心配した母・イネの代理として大阪からやってきたのだが、奔放に振る舞う未知子に善之助は振り回されっぱなしだった。善之助は「ドジョウすくい」を踊るのを十八番としていたが、お座敷で下品な踊りを踊るのはいかがなものかと不満を漏らすイネの厳命によって禁止され小唄の稽古をしなければならなくなった。小唄の師匠である小鈴から筋がいいとおだてられていい気になった善之助はある日相談を持ち掛けられた。小料理屋を始めるための開業資金を工面して欲しいというのだ。困った善之助が秘書の小森信一に相談を持ち掛けるとボーナス時に行うへそくりの秘策を教わった。これで小鈴との約束を果たせると喜ぶ善之助はボーナス支給日の夜に行われる社員慰労会に出席し妻・厚子から控えるように言われている酒に手を伸ばした。そして社員全員の熱望と言われて調子に乗りドジョウすくいを踊り始めたのだ。そこにやってきたのは、一度慰労会に出席してみたいと考えていた厚子と美知子、そしてイネだった。気づいた時は後の祭り。善之助は静かにひれ伏すのだった。

イネが大阪からやってきた本当の理由は、大株主の赤倉が株主の間を何やら説き回っているという噂を耳にしたからだ。彼は次の株主総会で善之助を追い出そうと画策しているというのだ。イネは善之助が先代社長の遺志を継いで会社のために尽くしていることは理解しているが、彼女の今の持ち株は過半数に達していなかった。つまり赤倉たちが結束すれば例えイネが善之助をいくら支持したとしても意味がないのだ。イネに発破をかけられた善之助は翌日から赤倉に連絡を取ろうと試みるが、逃げているのか所在が掴めないでいた。それを知った小森は赤倉の会社へ行って友達である秘書の木下から話を聞くことにした。その結果、箱根に別荘を持っているにも拘らず赤倉は夫人と熱海へ行ったことがわかった。だが同じ頃、厚子は六義園での野点の会に出席したが、そこで夫人とバッタリ会った。善之助が会社の相談事で熱海に向かったことを厚子が伝えると、夫人はそんなはずはないと言った。赤倉は名古屋の工場視察に行くことになっていたからだ。その日の夜、赤倉が泊まる旅館を訪ねた善之助は重役改選時の社長更迭について確かめようとするがのらりくらりとかわされた。そこへやってきたのは夫人ではなく小鈴だった。二股を掛けられていたことを知った善之助は怒りを抑えながら一緒に食事をすることになったが、いきなり夫人が乗り込んできたことで形勢は逆転した。

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