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殺人遊戯

  • posted at:2022-01-15
  • written by:砂月(すなつき)
さつじんゆうぎ
東映セントラルフィルム
配給:東映
製作年:1978年
公開日:1978年4月8日 併映「多羅尾伴内」
監督:村川透
企画:黒澤満 伊藤亮爾
脚本:播磨幸治 佐治乾
撮影:仙元誠三
録音:林鉱一
照明:渡辺三雄
美術:入野達弥
編集:田中修
助監督:崔洋一
色彩計測:杉村博章
記録:高橋たつ子
製作担当者:青木勝彦
美粧:入江美粧
衣裳:第一衣裳
現像:東映化学
音楽:大野雄二
挿入歌:「夏の流れ」松田優作
擬斗:高倉英二 松尾悟
出演:松田優作 中島ゆたか 佐藤蛾次郎 阿藤海 草薙幸二郎
シネマスコープ カラー 92分

44マグナムの使い手で成功率100%の殺し屋の鳴海昌平は、頭山会会長を殺害した際に目撃者である秘書の津山美沙子を殺すことなくほとぼりが冷めるまで海外へ逃亡した。それから5年後、漁船でひっそりと帰ってきた彼は薄汚れた自分の部屋に荷物を置くと夜の街に出掛けた。スナックバー・夕子のママから声を掛けられ店内に入った鳴海だったが、ビール2本とおつまみで3万5千円を請求されて青くなった。ママと押し問答をしているところにやってきた若いホステスは自分の客だと言って交代した。鳴海が見覚えがないというと、ホステスは横に座り父親が頭山会会長だったと耳元で囁いた。会長の娘である桜井昭子は、誰からも束縛されることなく自由に楽しく暮らすことが5年間続いたことは全て鳴海のおかげだと言った。だがあのことを誰にもしゃべっておらず恨んでもいないというのは俄かに信じ難かった。

銀座には2千件ものバーやキャバレーなどがありそこには1万人ものホステスが働いている。鳴海の舎弟の井筒文太はそのホステスたちが負担するツケを客から取り立て、手数料をいただくという商売を持ち掛けた。当初は嫌がる鳴海だったが、いざ始めてみるとノリノリで業務に勤しんだ。ある日、いつものように取り立てを行っていると偶然美沙子の姿を見つけた。彼女は銀座で売り出し中のクラブ「アラビカ」のママで、寿会会長・勝田省一の愛人となっていた。文太の話では美沙子は頭山会の利権をそっくり頂いたらしい。その話を聞いて興味を持った鳴海は寿会に近づくが、勝田は彼の素性を知っていた。勝田は仕事の依頼を申し出るが鳴海は警戒し断った。

寿会は老舗のヤクザで最近は愚連隊の花井組がのし上がってきた。勝田は弟分だった花井を何とかして抹殺したいと考えていたが、花井組のバックには関西の大組織がついているため迂闊に手が出せなかった。一方、花井も関西の力を借りて勝田を倒したいと考えているため諍いが絶えなかった。ある夜、花井組が雇った殺し屋によって重傷を負った勝田は、下手に手を出せば相手の思う壺にはまるだけだと組員に冷静になるように命じた。そして鳴海に2千万円で花井を消す仕事の依頼をした。同じ頃、寿会の二宮は花井組の事務所に猟銃を発砲して挑発した。花井は殺し屋を雇ったが、そこに現れたのは鳴海だった。

屋台的映画館
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ハードスキャンダル 性の漂流者

  • posted at:2022-01-12
  • written by:砂月(すなつき)
はーどすきゃんだるせいのひょうりゅうしゃ
にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1980年
公開日:1980年10月4日 併映「宇能鴻一郎の浮気日記」「色情女 強烈舌ざわり」
監督:田中登
プロデューサー:林功
脚本:荒井晴彦
撮影:森勝
照明:新川真
録音:木村瑛二
美術:林隆
編集:鍋島惇
音楽:甲斐八郎
音楽協力:ザ・鉄城門
助監督:伊藤秀裕
色彩計測:森島章雄
現像:東洋現像所
製作進行:鶴英次
資料提供:月刊誌 宝島 ホームダイヤモンド株式会社
出演:亜湖 北原理絵 吉沢由起 本郷淳 吉川遊土
アメリカンビスタ カラー 70分

訳あって家出をした中学3年生の少年は土曜深夜のディスコクラブに忍び込んだ。ロックが鳴り響き女たちが服を脱いで狂ったように踊りまくる光景に彼は呆気に取られていたが、補導係がくるという噂が流れたため諦めて外に出た。この後どうしようか考えていると少女が時間を尋ねてきた。始発まで時間を潰したいという彼女の希望で個室同伴喫茶に行くが、大人びた少女が同い年だとわかると背伸びして大人の真似をした。だがすぐに女性経験がないことがばれ逆に手取り足取り教授された。そして時間になると彼女はあっさり帰って行った。

日が高く上ると少年は竹の子族が集う原宿に行った。お金を持っていない少年は竹下通りの店で気に入ったシャツを万引きしようとするが、客としてきていた女に見つかり青くなった。ところがその女は止めるどころか足元の紙袋にそれを放り込み店を出て行った。驚いた少年は紙袋を引っ掴むと彼女の後を追い掛けたが姿を見失い落胆した。家に帰ろうとしたところ地下鉄の駅で再び彼女を見つけ後をつけた。すると偶然にも女のアパートは少年の家の近くだった。

少年は瀬川家の両親とは血が繋がっていなかった。夫婦交換紹介雑誌に夢中で相手を見つけると二人でおしゃれをして出掛けて行く。そのことを知らない少年は両親との気持ちのすれ違いを感じ家出を決意したのだった。行く当てのない少年は女のアパートを訪ねたが、鍵が掛かっていたため壁を伝って窓から忍び込んだ。床には下着が脱ぎ捨てられており、女が風呂場から出てくると少年は顔を見られてはまずいと慌ててパンストを被ったのだった。強盗と勘違いした彼女は抵抗するが、その正体が少年だとわかるといつまでも子供の遊びにつき合ってられないと激怒した。

騒動後、女と和解した少年は一度家に帰った。両親がいないのをいいことに金目の物はないかとタンスの中を物色していると手帳の中から母親のヌード写真が見つかった。他にも雑誌や夫婦交換の手紙、行為を録音したカセットテープなどが見つかり、愛想をつかして再び家出をすることに決めた。そして仕返しとばかりに家から持ち出したダイヤの指輪をお詫びとして女にあげた。

屋台的映画館

毒婦お伝と首斬り浅

  • posted at:2022-01-09
  • written by:砂月(すなつき)
どくふおでんとくびきりあさ
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年1月22日 併映「やくざ戦争 日本の首領」
監督:牧口雄二
企画:松平乗道
脚本:大津一郎
撮影:勝木勝夫
照明:若木得二
録音:格畑学
美術:山下謙爾
音楽:渡辺岳夫
編集:玉木濬夫
助監督:土橋亨
記録:田中美佐江
装置:温井弘司
装飾:山田久司
美粧:長友初生
結髪:明田多美枝
スチール:中山健司
演技事務:西秋節生
衣裳:豊中健
擬斗:土井淳之祐
進行主任:長岡功
出演:東てる美 槇健多郎 広瀬義宣 橘由紀 西田良
シネマスコープ カラー 62分

明治初年。群馬前橋の貧しい農村に生まれた十八歳のお伝は父親の借金の形として博徒の勝蔵に売り飛ばされることになったが、賭場に客人としていた用心棒の山田浅右衛門が大暴れし彼女をかっさらって行った。いつか貧乏百姓の暮らしから逃げ出したいと考えていたお伝はこれを機に浅右衛門と東京へ行こうと考えたが、勝蔵の通報で張り込んでいた警官隊によって浅右衛門は連行された。仕返しを考えたお伝が面白がってついてきた市太郎に勝蔵が開いた賭場の寺銭を全てかっぱらってくるように冗談で言った。すると本当に持ってきたため笑いが止まらなかった。土佐の漁師だった市太郎は外国奉行を目指して武士になったのだが、時代が変わってもう二本差しは必要なくなり今は仕方なく泥棒となった。彼の夢は金を貯めて大きな船で海を渡り外国へいくことだった。市太郎が東京へ行くことがわかるとお伝は喜んでついて行った。その夜、松乃家に押し込み強盗に入った二人は軽業師の松助の手引きにより大金をせしめた。松助は親方の女に手を出したことで松乃家に売り飛ばされ大きな桶に閉じ込められていた。その仕返しとばかりに金の在り処を教えたのだ。お伝は松助の他にも知り合いで元尼僧の鈴月尼を仲間に加えた。

東京新橋では鈴月尼を馬車で待たせ三人で帝都銀行新橋支店に強盗に入った。ところがそこには既に先客がおり、警戒していた新政府の警官隊との銃撃戦に巻き込まれて腰を抜かした。だがどさくさに紛れて裏口から抜け出し何とか少額の金を持ち出すことに成功したのだった。ピストルを入手すればもっと儲けが増えると考えた市太郎はお伝と鈴月尼を日本橋警察の駐在所に向かわせ、色仕掛けで警官たちに迫る間に二丁を盗み出した。警察は彼らが反政府運動を行う輩ではないかと睨み、翌日上野で行われる政府高官の令嬢が集まるパーティーで張り込みをすることになった。だがお伝たちの方が一枚上手で、帰宅する令嬢の人力車を襲撃し刑事の吉蔵が警護しながらも金品を奪ったのだった。連続する失態にこのままでは警察のお偉方が黙っているはずがなかった。署長は怒り心頭で、見せしめとして獄中にいる反政府の奴らを引き回しの上処刑すると公言した。同じ頃、内務省は浅右衛門の首斬りの腕を買い、今までの罪を不問にして囚獄掛漸役を命じた。

屋台的映画館

男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様

  • posted at:2022-01-06
  • written by:砂月(すなつき)
おとこはつらいよはいけいくるまとらじろうさま
松竹
配給:松竹
製作年:1994年
公開日:1994年12月23日 併映「釣りバカ日誌7」
監督:山田洋次
製作:櫻井洋三
プロデューサー:野村芳樹 深澤宏
企画:小林俊一
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 朝間義隆
音楽:山本直純 山本純ノ介
美術:出川三男 横山豊
撮影:池谷秀行
照明:野田正博
編集:石井巌
録音:鈴木功
調音:松本隆司
スチール:金田正
進行:副田稔
製作担当:峰順一
装置:秋元重矩
装飾:露木幸次
美粧:宮沢兼子
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
撮影機材:パナビジョン
ファッションアドバイザー:ピーコ
ステディカムオペレーター:佐光朗
監督助手:阿部勉
撮影助手:近森眞史
録音助手:原田真一
照明助手:青本隆司
編集助手:石島一秀
美術助手:土志田佳世
協力:滋賀県 長浜市他湖北十二町
撮影協力:上越市 全国特定郵便局長会 柴又 神明会
特別協力:郵政省貯金局
撮影監督:高羽哲夫
主題歌:「男はつらいよ」渥美清
出演:渥美清 倍賞千恵子 吉岡秀隆 牧瀬里穂 下條正巳
シネマスコープ カラー 101分

庭先の柿がたわわに実をつける頃、諏訪家に一通の絵葉書が届いた。差出人は満男の大学時代の先輩で今は実家の滋賀・長浜に住む川井信夫だった。満男が靴の製造、販売を行う光陽商事に勤め始めて半年が経つが、営業職が自分に向いていないのではないかと思うようになり身も心も疲れていた。そんな息子を気に掛ける父親の博はたまには気晴らしに会ってこいと言うが、仕事が忙し過ぎてそんな余裕もなかった。ある日、ビルの屋上で昼の休憩していると専務から声を掛けられた。彼は満男が考えていることをお見通しで、悩んだ上で辞めるというなら仕方がないが本気で仕事に取り組むならば一生面倒を見ると言った。じっくりと悩んで結論を教えてくれと言われた満男は考え事をしながら午後の仕事についたが、そこに掛かってきた電話の主は伯父の車寅次郎だった。

夜遅くくるま菓子舗に立ち寄った満男は久しぶりに帰ってきた寅次郎に相談を持ち掛けた。すると寅次郎は鉛筆を2本取り出すと俺に売ってみなと言った。物を売るのは満男も寅次郎も同じ。だが何処にでもある鉛筆なんて売りようがないと満男が文句を言うと寅次郎はそれを取り上げ、子供の頃の話を始めた。満足に削ることが出来ずいつも母親にしてもらい、短くなった分だけ賢くなったような気がした、と。妹のさくらも思い出話を始めると、それにつられて皆その時分の話しを始めた。頃合いを見て寅次郎が値段の交渉を始めると満男は思わず金を払いそうになった。長年テキヤ稼業で培った話術を間近で聞いた満男はその饒舌ぶりに感心したのだった。翌日、満男は得意先のクレーム処理を教わった話術で乗り切ると、寅次郎にひと言お礼を言いたいと自宅に電話をした。だが既に旅立ったことをさくらから聞きがっかりした。

長浜を旅する寅次郎は琵琶湖の畔で写真撮影をする女性と出会った。カメラを趣味とする彼女は宮典子といい、一年に一週間だけ撮影旅行に出るのだという。せっかくの時間を邪魔したなと格好良く去ろうとした寅次郎だったが、足の滑りやすい岩場で典子が転んだため慌てて駆け寄った。彼女が腕を押さえてひどく痛がるため寅次郎は接骨院に運び込むが幸い脱臼で済んだ。その夜、典子と同じ旅館に泊まることにした寅次郎だったが、家庭に縛られた彼女にとってこの旅行が唯一の解放される時間だと知り不憫に思った。

屋台的映画館

翔んで埼玉

  • posted at:2022-01-03
  • written by:砂月(すなつき)
とんでさいたま
映画「翔んで埼玉」製作委員会(フジテレビジョン=東映=テレビ埼玉)
配給:東映
製作年:2019年
公開日:2019年2月22日
監督:武内英樹
製作:石原隆 村松秀信 遠藤圭介
プロデューサー:若松央樹 古郡真也
原作:魔夜峰央
脚本:徳永友一
音楽:Face 2 fAKE
撮影:谷川創平
照明:李家俊理
録音:加藤大和
編集:河村信二
美術:棈木陽次
美術プロデューサー:三竹寛典 古川重人
美術進行:森田誠之
装飾:竹原丈二
人物デザイン監修:柘植伊佐夫
衣裳デザイン:柘植伊佐夫
衣裳:田中まゆみ
ヘアメイク:塚原ひろの
VFXプロデューサー:赤羽智史
ミュージックエディター:小西善行
サウンドエディター:伊東晃
フォーリーアーティスト:伊東晃
記録:渡辺美恵
監督補:森脇智延
助監督:楢木野礼
製作担当:碓井祐介
アソシエイトプロデューサー:片山怜子 高木由佳
ラインプロデューサー:関口周平
主題歌:「埼玉県のうた」はなわ
挿入曲:「なぜか埼玉」さいたまんぞう
・・・:「人生たまたま・・・さいたまで」さくまひできとゆうかりしずる
・・・:「山田うどんの歌」かかし
制作プロダクション:FILM
出演:二階堂ふみ GACKT 伊勢谷友介 ブラザートム 麻生久美子
シネマスコープ カラー 106分

時は1871年、廃藩置県によって広大な武蔵国から重要都市の東京が独立した。同じく幕末の開港以来、重要都市となっていた横浜も武蔵国南部の相模国を引き連れて独立を果たした。良いとこ取りをされ切り捨てられた余り物で出来た海なし県、それが現在の埼玉県だった。

猛暑日が予想される暑い夏の朝、埼玉県熊谷市の菅原家は朝から落ち着かなかった。その日は娘の愛海が結納を行うことになっており、母・真紀とともに父・好海が運転する車で会場の東京へ向かった。愛海のお相手は埼玉県の南部に位置する浦和市の市民で、ともに一日でも早く埼玉を抜け出して東京で新居を構えることを夢見ていた。県庁所在地がひらがな表記であることをアホっぽいと娘に言われ県民としての誇りを傷つけられた好海は車を停めるが、そのときにカーラジオから流れてきたFMラジオ局・NACK5の特別番組にしばらく耳を傾けた。それは埼玉の都市伝説を題材にした物語だった。

19XX年。埼玉県民は東京都民からとても酷い迫害を受けており身を潜めて生きるしかなかった。埼玉県民は通行手形がなければ東京に入ることが出来ず見つかるとすぐに強制送還された。中には手形を持たない不法侵入者もいるが、街中の至るところに特殊な監視カメラが設置されているため簡単に発見出来るのだ。埼玉県民は誰もがこの理不尽で不自由な生活から逃れたいと願い、いつしか現れる救世主をひたすら待ち続けたのだった。ある日、東京・白鵬堂学院の3年A組に転入生がやってきた。麻実麗というその男子学生は丸ノ内の大実業家の子息で10年以上もアメリカに留学していた経歴を持つ生粋のエリートだった。容姿端麗で都会指数の高い麗の魅力に女子生徒たちはメロメロになった。東京都知事・壇ノ浦建造の子息で生徒会長の壇ノ浦百美と出会った麗は、埼玉県人を極度に見下す彼の態度に反発し親の寄付金で何とか入学したZ組の生徒に手を差し伸べた。麗の父・西園寺宗十郎は幼い彼を麻実家に養子に出し都会指数を上げるためにアメリカへ留学させたが、埼玉出身である宗十郎の悲願は麗を都知事にし通行手形制度を撤廃して埼玉を開放することにあった。麗こそが埼玉の救世主なのだ。

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