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リメインズ 美しき勇者たち

  • posted at:2024-07-31
  • written by:砂月(すなつき)
りめいんずうつくしきつわものたち
松竹=サニ千葉・エンタープライズ=JTB=京都映画
配給:松竹
製作年:1990年
公開日:1990年2月10日
監督:千葉真一
製作:桜井洋三 千葉真一 石田博
企画監修:深作欣二
企画協力:松橋功
脚本:佐藤繁子
音楽監督:真田広之
撮影:藤原三郎
美術:梅田千代夫
照明:中山利夫
録音:広瀬浩一
編集:園井弘一
記録:野崎八重子
アクション監督:金田治
助監督:萩谷泰夫
製作主任:高坂光幸
プロデューサー:清水一夫 野村芳樹 星野精三
プロデューサー補:藤山顕一郎 高須準之助
宣伝プロデューサー:西川昭幸 村居俊彦 清瀬明彦
音楽:大谷幸
主題歌:「リメインズ」村松美香
出演:真田広之 村松美香 黒崎輝 真矢武 栗原敏
アメリカンビスタ カラー 107分

大正末期の冬。北国の集落に巨大な熊が明け方に現れ、部屋で眠っていた平助と妻のウメが襲われた。熊の一撃で即死した平助の死体はその場にあったが、ウメの姿は何処にも見当たらなかった。一縷の望みを託し警察署長は若い衆とともに捜索を行うが、見つかったのは熊の足跡とウメの着物の切れ端だけだった。その先で何か動く物が見えたため近づくが、それはウメの死体を貪り食う熊だった。署長たちは銃で射殺しようとするが、銃声を聞いて興奮し立ち上がった熊の体長は2メートルを優に超えていた。熊は彼らに向かって襲い掛かるが、それを阻止したのは遠くの集落からやってきた嘉助率いるマタギの集団だった。鋭冶が熊のいた場所から拾った着物の切れ端を嘉助に見せると、アカマダラに違いないと言った。アカマダラとは彼らの間で呼ぶ熊のあだ名だったが、その熊は女の肉を好む傾向があった。これまでわかっているだけでも十二人が殺され、そのうちの五人の女が食われたのだ。一年前に嘉助が住む村「鷹の爪」でも一人の女が食われ、彼らはそれ以来アカマダラをずっと追い続けていたのだ。ここはひとつ俺たちに任せて欲しいと嘉助が言うと、素人に歯が立つものではないから是非ともお願いしたいと署長たちは頭を下げた。

雪が積もる山道を進んで行くと熊の足跡は川で途切れていた。アカマダラは浅い川から山へ向かって行ったのではないかと考えられたが、嘉助は異変に気づいた。熊は彼らを撒くために同じ足跡をもう一度踏みながら後退していたのだ。機転の利くアカマダラにしてやられた嘉助たちは新たな痕跡を探し始めた。するとしばらく進んだところに小さな雪崩のような場所があり、谷を下って行くと新たな足跡が見つかった。それは目の前に立ちはだかる山の頂上へと続いていた。嘉助たちは頂上を目指すが吹雪に遭い、視界が効かないことから捜索を断念した。下山している途中で鋭冶は木に体を擦りつける熊を発見した。嘉助は鋭治とサブにブッパ(仕留め役)、次郎と伍平にセゴ(追い立て役)を命じたが、風向きが変わり熊が人の気配を察知したことで三人が追い込み鋭治が猟銃で止めを刺すことになった。ところがそこに現れた猟犬が熊に襲い掛かり、続いて現れたマタギが仕留めたのだった。掟を無視した振る舞いに激怒した鋭治は怒鳴りつけるが、マタギはそんなことも気にせず動かなくなった熊に近づきこいつはアカマダラじゃないと呟いた。鋭治はその顔を見て驚いた。男の姿をした彼女は一年前に母親をアカマダラに殺された鋭治の幼馴染のユキだった。

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