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土佐の一本釣り

  • posted at:2024-08-08
  • written by:砂月(すなつき)
とさのいっぽんづり
松竹=キティフィルム
配給:松竹
製作年:1980年
公開日:1980年12月27日 併映「男はつらいよ 寅次郎かもめ歌」
監督:前田陽一
製作:沢村国男 金田晴夫
製作補:佐藤正
原作:青柳裕介
脚本:前田陽一 松原信吾
撮影:長沼六男
美術:重田重盛
音楽:川辺真
主題歌:「恋・恋かもめ」千原ひかり
録音:小林英男
調音:小尾幸魚
照明:佐久間丈彦
編集:太田和夫
スチール:金田正
監督助手:伊藤聚
装置:横手輝雄
装飾:釼持政司
衣裳:松竹衣裳
現像:東洋現像所
進行:田沢連二
製作主任:池田義徳
出演:田中好子 加藤純平 山口美也子 亜湖 岡本信人
アメリカンビスタ カラー 91分

土佐久礼の港にカツオ船の第一福丸が大漁旗を掲げて帰ってきた。下船する漁師たちの中に初めて漁に出た小松純平の姿があった。日用雑貨店の小松商店を営む母・ふきと二人暮らしをする彼は、中学を卒業すると進学せずに漁師になった。家に帰り風呂に入ってさっぱりすると純平はふきに夕食はいらないと言った。何故ならその夜は船の兄やんたちと高知で酒を飲むことになっていたからだ。それを聞いたふきは一緒に食事を出来ないことに寂しさを感じたが、逆にうれしくもあった。純平がきっと大人になって帰ってくると思ったからだ。

純平は船では雑用係だったが、大人たちと働くことにより対等になったような気がしていた。その理由の一つが汗水たらして働き給料を手にしたことだった。中学の同級生が通う土佐西高校に立ち寄った彼は、友人たちにお札を見せびらかし高校生は可哀想だなと蔑んだ。そして二歳年上で幼馴染の吉村八千代を呼び出すと、今戻ってきたがこれから皆と高知で酒を飲むことになっているから悪いがお前とデートしてやれないと言った。そしてその後に女と何かあってもお前には隠し事をしないことにしているからひと言断っておくと言うと、八千代は去って行くその背中に悪態をついた。

高知のバーで強がって飲めない酒を無理矢理飲む純平だったが、限界がきて外に駆け出すと道の端で吐いた。後を追い掛けてきた女将が可哀想にと心配するが、プライドが高い純平はこのことは絶対に誰にも言うなと釘を刺した。カツオ釣りが酒で戻したなんてことが知られたら漁師仲間から舐められると考えていたからだ。しばらくして気分が落ち着くと店に戻り再び飲み始めるがついにダウンした。その後、夜の女たちが二階へやってくるが純平は何も覚えていなかった。

朝帰りをする純平が家に向かって歩いていると自転車で通学する八千代とバッタリ会った。学校が終わったら会わないかと声を掛けるが無視をされ、何とか気を引こうと考えた純平は妙案を思いついた。その夜、八千代の家の前に行くと窓に小石を投げて呼び出そうとするが、彼女はチラリと見ただけでカーテンを閉めた。つれない態度を取る八千代だったが、本音は一途に自分のことを思ってくれる純平が大好きだった。

屋台的映画館
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