東映動画
配給:東映
製作年:1968年
公開日:1968年3月19日 併映「アラビアンナイト シンドバッドの冒険」「怪獣王子」
演出:矢吹公郎
製作:大川博
企画:関政次郎 茂呂清一 有賀健
脚本:井上ひさし 山元護久
作画監督:大工原章
美術:小山礼司
原画:竹内留吉 小田克也 金山通弘 森秀樹 木野達児 松原明徳 平川智 平川謹之介
色彩設計:辻忠直
撮影:林昭夫 白根基万
録音:神原広巳
編集:千蔵豊
音響効果:松下喜郎
記録:河島利子
製作進行:吉沢義治
現像:東映化学工業株式会社
音楽:宇野誠一郎
挿入歌:「朝の光の歌」高島忠夫
・・・:「二人の趣味の歌」高島忠夫 久里千春
・・・:「くつ屋の歌」ボーカル・ショップ
・・・:「つばさをひろげよう」高島忠夫
・・・:「ミミへのうた」鈴木やすし
・・・:「おやすみなさいの歌」高島忠夫
・・・:「夢をみようの歌」藤田淑子
声の出演:高島忠夫 藤村有弘 玉川良一 久里千春 藤田淑子
シネマスコープ カラー 80分
ある日、空からこうもり傘を差したおじさんが降りて来た。それを見た教会のネズミのケケはハンスに知らせることにした。少年のハンスはクリスマスの夜に上演されるという王立劇場のオペラが見たくてたまらなかったがお金がなかった。いつかはオペラ歌手になって歌劇場の舞台に立ちたいと思う彼が中を覗いていると支配人に注意された。そこへにやってきたケケは教会の塔の上に降りたおじさんの話をするがハンスはそれを信じようとしなかった。何故ならそれは前の日に彼がケケにした空想の物語だったからだ。夢だったのかなとケケが考えながら教会に帰ると屋根裏には不思議なおじさんがいた。歌い踊るおじさんに釣られて一緒に踊るケケと子ネズミたち。だが楽しい時間もおじさんの靴が壊れたことで終わった。
おじさんは町の靴屋をいくつも訪ね歩くが何処へ行っても修理を断られた。何故ならどの靴屋も「赤い靴のコンテスト」の準備で忙しいからだ。困っているおじさんの前に現れたケケはいい靴屋を紹介してあげると言った。どんなに忙しくても僕の言うことなら何でも聞いてくれるというケケの言葉を疑いながらもおじさんはその後をついて行った。その靴屋とはハンスの父親だった。靴を直してもらっている間に散歩をしていると、家の裏で手作りの人形を使って芝居をしているハンスの姿に気づいた。それを見たおじさんは素晴らしい想像力を持つ彼にもっと発想の翼を広げなさいとアドバイスした。
靴を直してもらったおじさんは上機嫌だったが払おうにもお金を持っていなかった。そこで魔法を使って赤い革を取り出すとこれでどうですかと言った。ハンスの父親は腕のいい靴職人だったがお金とは縁遠かった。だがその革を使って赤い靴を作りコンテストで優勝すれば賞金が手に入るのだ。そうすればハンスに王立劇場のオペラを見せてあげられると考えた父親は早速靴作りに取り掛かることにした。おじさんは別れ際に、断っておくがその革で作った靴は履く人の心のままに動くと忠告した。ハンスがあなたは一体誰なのと尋ねると、人はワシのことをオーレおじさんと呼んでくれると言った。おじさんは世界中の子供たちに夢を配って歩く眠りの精のオーレおじさんだったのだ。
屋台的映画館
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