「ウルトラミラクルラブストーリー」製作委員会(フィルムメイカーズ=バップ=日活=WOWOW=ホリプロ=日販=角川書店=ミュージック・オン・ティーヴィ)
配給:リトルモア
製作年:2009年
公開日:2009年6月6日
監督:横浜聡子
製作代表:菊地美世志 大島満 馬場清 和崎信哉 堀義貴 宮路敬久 井上伸一郎 御領博 孫家邦
プロデューサー:中野朝子 土井智生
脚本:横浜聡子
撮影:近藤龍人
照明:藤井勇
録音:加藤大和
美術:杉本亮
装飾:酒井拓磨
編集:普嶋信一
衣裳:伊賀大介 荒木里江
ヘアメイク:清水ちえこ
音楽:大友良英
エンディングテーマ:「そりゃそうだ 」100s
音響効果:小島彩
記録:奥定正掌
助監督:小原直樹
製作担当:福井一夫
渉外担当:藤田充彦
配給協力:日活
製作プロダクション:リトルモア フィルムメイカーズ
出演:松山ケンイチ 麻生久美子 ノゾエ征爾 ARATA 齋藤咲良
アメリカンビスタ カラー 120分
青森県の田舎町で暮らす水木陽人は祖母もつの農業を手伝っている。彼には軽度の発達障害がありホワイトボードに書かれた行動予定表に従って一日を過ごすが、たまに子供じみた行動を取って周囲の人たちを困らせることがあった。そんな彼が住む街に神泉町子がやってきたのには理由があった。祈祷師の三上のカミサマに会うためだった。カミサマは彼女が持ってきた恋人の島田要の写真と、二人の名前と生年月日が書かれた紙を見ただけで死んでいることを言い当てた。要は車の運転中の事故で死んだが、助手席の町子が知らない女性は重傷を負った。町子は要と一年半もの間暮らしたが、何を考えているかわからないことが辛くて東京から青森に移り住んだ。そしてカミサマに会って相談しようと思っていた矢先に訃報を知ったのだが、事故の衝撃で飛んで行った要の首がまだ見つかっていなかったのだ。町子が彼にとって私が何だったのか知りたいと言うと、カミサマは彼にとってあなたが何だったのかがわからないのだからそんなことを考えるより新しい生活がうまく行くように考えた方がいいとアドバイスした。
町子はカミサマから紹介された金城幼稚園で働くことになった。薫先生が産休に入るためその代役を務めることになったのだ。子供たちの前で自己紹介をしていると野菜売りの声が聞こえ、種市園長から足が悪くて走れないから替わりにトラックを停めて呼んできてくれと言われた。彼女が半信半疑ながらも門を出るとその先に野菜売りの軽トラがあったので慌てて呼び止めた。その軽トラを運転していたのはもつであり、荷台で拡声器を使って呼び込みをしていたのが陽人だった。幼稚園では芋掘り大会をもつの畑で行うことになっており、町子がその担当になったため陽人にあいさつをした。彼女に一目惚れした陽人は度々幼稚園を訪れるようになり、別の場所でもトラブルを起こしていたことでもつから外へ出るなと叱責された。不貞腐れた陽人が海岸を散歩していると少年たちが砂浜に体を埋めて遊んでおり、それを見て面白がる彼は畑に戻ると大きな穴を掘った。そして通り掛かった少年の助けを得てそこに入ったが、地面から頭を出したその姿はまるで整列したキャベツの中の一つだった。
陽人が目を覚ますとそこは三沢医院の診察室だった。畑に埋まって遊んでいた彼は少年がふざけて散布した農薬をたっぷりと浴びていた。陽人はそのまま眠ってしまい、捜しに来たもつに助け出されたのだった。心配した院長の三沢は体の調子を尋ねるが、本人は何事もなかったようにケロッとしていた。翌日、陽人が幼稚園を尋ねると町子は警戒した。ところがこの間は失礼なことをしてすみませんでしたとまるで人が変わったように頭を下げたため拍子抜けした。
屋台的映画館
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