にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1982年
公開日:1982年2月5日 併映「女事務員 色情生活」
監督:黒沢直輔
プロデューサー:村井良雄
企画:進藤貴美男
脚本:宮田雪
撮影:水野尾信正
照明:加藤松作
録音:伊藤晴康
美術:金田克美
編集:奥原茂
音楽:甲斐八郎
助監督:加藤文彦
色彩計測:高瀬比呂志
現像:東洋現像所
製作担当者:鶴英次
出演:風間舞子 美保純 山地美貴 白山英雄 村尾幸三
アメリカンビスタ カラー 66分
橘病院の院長を務める俊一郎は画期的な装置を完成させた。ドリームリングと名付けられたその装置にはマイクロコンピューターと特殊センサーが内蔵されており、眠っている人物の夢を操ることが出来るのだ。助手を務める看護師の直美と喜びに浸っていたが、突如室内の照明が消えた。何者かにクロロホルムを嗅がされて眠った二人は首吊り心中を行ったように細工されたが、体の重みでロープが切れ俊一郎は命を取り留めたが意識は混濁していた。彼の手を離れたリングに傍には二つの鈴がついた直美のネックレスが落ちていた。嵐の夜の出来事だった。
満月の夜、順と玲子は墓場でセックスをしていたが、玲子が膣痙攣を起こしたため二人は結合したまま橘病院へ担ぎ込まれた。そのせいでセックス恐怖症に陥った玲子の治療を行うために精神科医の亜矢子はドリームリングを使うことにした。病室で眠る玲子にクロロホルムを嗅がせると鉗子でネックレスについていた鈴を一つ膣の中に挿入した。そして催眠治療室に運ぶと意識が回復した玲子に精神分析を行うと説明してリングを挿入した。病室に戻って眠る玲子に亜矢子はネックレスの鈴を鳴らした。すると彼女の中にある鈴が共鳴し、無意識に自慰を始めると同時に淫夢を見始めたのだった。亜矢子はついに玲子の夢を操ることに成功した。
玲子は不思議に思っていた。何故なら嫌いなタイプで初対面の桂木医師と燃える夢を見たからだ。どうかしちゃったんじゃないかと鏡に映る自分の顔を眺めていると順が見舞いを持って面会にきた。するとそこに亜矢子がやってきて嫌がる玲子を催眠治療室に連れて行った。膣から取り出したドリームリングを装置にセットすると、玲子にヘッドキャップを装着した。モニターに映し出されたのは彼女が昨夜見た夢であり、それはビデオテープに録画された。玲子は恥ずかしいからやめて欲しいと懇願するが、夢は心を映す鏡であり今まで言葉でしか記録できなかった物が映像化されたことは医学界の革命だと亜矢子は説明した。
俊一郎の自宅には妻・郁子の他に桂木が住んでいた。ドリームリングが学会で発表されれば世界の精神療法を180度変えてしまう程の力がある。だが桂木も亜矢子もまだその原理を究明出来ていなかった。桂木は精神破綻を起こした俊一郎を正気に戻す研究を行っていたが、亜矢子を見た時の脳波が正常なサイクルに戻ろうとすることを発見したため彼女を利用することにした。一方、亜矢子も恋人の関係にあった直美を殺した桂木に復讐しデータをも奪うために玲子をドリームリングで洗脳して利用しようと考えていた。
屋台的映画館
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