東宝
配給:東宝
製作年:1963年
公開日:1963年10月26日 併映「大盗賊」
監督:坪島孝
製作:渡辺晋 安達英三朗
脚本:田波靖男
撮影:遠藤精一
美術:小川一男
録音:藤縄正一
照明:大野晨一
整音:下永尚
音楽:広瀬健次郎
主題歌:「ホンダラ行進曲」ハナ肇とクレージーキャッツ
監督助手:木下亮
編集:武田うめ
合成:松田博
現像:東京現像所
製作担当者:井上卓之
出演:植木等 ハナ肇 浜美枝 藤山陽子 淡路恵子
シネマスコープ カラー 92分
新興企業のがむしゃらな宣伝に押され鶴亀製菓の売り上げは右肩下がりとなっていた。そこで石黒専務は打開策として新製品の開発に着手した。そして出来上がったのが、飲めば忽ちファイトが湧いて猛然とハッスルする「ハッスルコーラ」という名の清涼飲料水だった。このコーラの中には軽い興奮剤のような物が入っており、被験者に選ばれたのは無気力な総務課の田中太郎だった。会議室に呼ばれた太郎は重役たちが見守る中で試飲させられるが特に変化はなし。だが会議室を出たところで突然その効果が現れた。気持ちが昂った彼は会議室に引き返すと我々も大いに頑張りますから皆さんも大いにハッスルして伝統のある鶴亀製菓の危機を打開しましょうと演説した。人が変わった太郎が自分の席に戻りバリバリと仕事を始めると、その迫力に圧倒された大沢丑松課長は唖然とした。
仕事が終わると太郎は同僚の河野玲子の誘いでプールに行った。仕事が出来てスポーツ万能の太郎に玲子は惚れ直した。泳ぎ方を教えて欲しいとお願いするが、太郎はちょっと待ってねと用を足しに行った。ところがおしっこと一緒にコーラの成分が出てしまい太郎はまた元の性格に戻ってしまった。プールに戻ると玲子は若い男たちに囲まれており、彼女を助け出したもののパンチ一発で伸されてしまった。呆れた玲子は太郎を残して帰って行った。
太郎が団地に帰ると専務秘書の小谷民夫と彼の恋人でエレベーターガールの久保田美奈子が訪ねてきた。民夫は追加のコーラを持ってきたのだが、本当の用事はそれではなかった。女癖の悪い石黒が美奈子に秘書にならないかと誘ってきており、彼女を守りたい民夫は人が変わって何でもズバズバと進言出来るようになった太郎をとても羨ましく思っていたのだ。太郎はコーラがまるでポパイのほうれん草のような働きだったと説明するが、民夫は信じようとしなかった。
屋台的映画館
PR