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ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う

  • posted at:2024-06-09
  • written by:砂月(すなつき)
ぬーどのよるあいはおしみなくうばう
角川映画=クロックワークス=ファムファタル
配給:クロックワークス
製作年:2010年
公開日:2010年10月2日
監督:石井隆
エグゼクティブプロデューサー:椎名保 酒匂暢彦
製作:池田宏之 藤本款 石井隆
プロデューサー:大森氏勝 阿知波孝 小橋孝裕
脚本:石井隆
撮影:柳田裕男 寺田緑郎
照明:宮尾康史
音楽:安川午朗
美術:山崎輝
録音:北村峰晴
編集:村山勇二
助監督:日暮英典
製作担当:三辺敬一
企画協力:成田尚哉 千葉博己
製作プロダクション:ファムファタル
出演:竹中直人 佐藤寛子 井上晴美 東風万智子 宍戸錠
アメリカンビスタ カラー 127分

大都会の片隅にあるバー「あゆみ」で騒動が起きていた。ママのあゆみと関係を持つ老人は自分に多額の保険金が掛けられていることを知って驚いた。助けを求めようにも長女の桃や次女のれんもグルであることがわかり、逃げられないことを悟ると必死に抵抗した。だが相手が女だとしても多勢に無勢、老人は息の根を止められた。桃がナイフでめった刺しにしたことで死体からは床に血溜まりが出来る程出血した。証拠を隠滅するためにそれを風呂場へ引きずり込んだが、解体には想像以上に力が必要であり臭いもひどかった。あゆみと桃は高齢男性をターゲットにした保険金殺人を思いついた。そして富士山麓にある自殺の名所まで運び骨になるのを待てば完全犯罪は成立するのだ。彼女らは死体が腐って骨になることを「熟成」と呼び、自殺の名所として有名な青木ヶ原の奥地にあるポイントを「ドゥオーモ」と呼ぶことにした。その日は突然やってきたがまだ誰も心の準備が出来ていなかった。死体を解体するのは今回が初めてであり、色事には拘らないれんも作業に参加した。解体を始めてしばらく経った頃、予想外のことが起きた。あゆみと離婚した後もしつこくつきまとう山神が訪ねてきたのだ。

店で酒を飲ませるとれんに会いたがった山神は諦めて連れの女と帰って行った。深夜になり三人は車を飛ばしてドゥオーモに向かうが、途中で道に迷ってしまい夜明けまでに辿りつけそうになかった。そこで寸胴鍋に入れた老人のバラバラになった死体をその辺にぶちまけることにした。どうせ野生動物の餌になるのだから。夜が明け自宅に戻ると桃はあることに気づいた。100万円もする高級腕時計のロレックスが見当たらないのだ。あゆみと桃が山神の接客をしている間も解体作業をしていたのはれんであり、間違って寸胴鍋に入れた可能性は否定出来なかった。早く行かなければ誰かに拾われ製造番号からアシがつくかもしれない。責任を感じた彼女は一人で探しに行こうと考えたが車を運転出来ないので行く手段はない。カンカンに怒っている桃に頼むわけにもいかない。そこでれんは「なんでも代行屋」を営む紅次郎に父親の大切な形見と偽ってロレックス探しを依頼した。

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ヌードの夜

  • posted at:2022-01-24
  • written by:砂月(すなつき)
ぬーどのよる
サントリー=ニュー・センチュリー・プロデューサーズ
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
製作年:1993年
公開日:1993年12月18日
監督:石井隆
製作:稲見宗孝 岡田裕
プロデューサー:成田尚哉 新津岳人
脚本:石井隆
撮影:佐々木保志
水中撮影:後藤アクアティックス
照明:安河内央之
音楽:安川午朗
美術:山崎輝
録音:杉山篤
編集:川島章正
記録:松葉摂胡
スチール:原芳市
特殊メイク:原口智生
殺陣:國井正廣
刺青:霞凉二
助監督:石田和彦
製作担当:宮川健治
提供:アルゴピクチャーズ
出演:竹中直人 余貴美子 椎名桔平 根津甚八 清水よし子
アメリカンビスタ カラー 110分

代行屋の村木哲郎は廃ビルに事務所を構え、犬の散歩や老人介護など人が嫌がることを請け負って生活をしている。ある日、村木のもとに一人の女が訪ねてきた。その女は行方といい、福岡から上京してきたばかりなので街を案内して欲しいと頼んだ。観光ガイドのような真似はしたくなかったが、金になるため断ることが出来なかった。レストランに水族館、そして遊園地と言われるがままにレンタカーで都内を走る村木。そして最後に居酒屋で食事をすると行方は一人で歩けないくらい酔っ払ってしまった。村木はホテルまで送ると動けない彼女を代わってチェックイン
し渋々部屋まで付き添った。そして翌日の午前10時頃に迎えにくる約束をすると部屋を後にした。

行方と名前を偽る土屋名美は計画を成し遂げるために酔ったふりをして村木を騙しホテルの部屋を手に入れた。ホストクラブ支配人の行方耕三に人生を翻弄されている情婦の名美は彼を殺して自由になろうと考えていたのだ。部屋に耕三を呼び出した名美だったがベッドに隠していたナイフが見つかり力任せに犯された。怒りが頂点に達した名美はシャワーを浴びる耕三に忍び寄るとカーテン越しに刺した。

翌日、何も知らずにホテルの部屋を訪ねた村木は入り口にドアストッパーが挟まっていることに気づいた。中に入ると女の姿はなく鏡台の上には10万円の入った謝礼の封筒が置かれていた。ブツブツ言いながら各部屋を回っているとシャワー室の浴槽の中にカーテンが掛かっているものがあり、それをめくると男の死体が出てきた。自分が嵌められたことがわかると足早に部屋を出て行こうとするが、フロントから電話が掛かってきたため受話器を取った。もう一泊するから部屋の掃除はしなくていいと答えると一旦事務所に戻りトランクを持ち出した。そしてホテルでそれに死体を詰め浴槽の血を洗い流した。苦労をして何とか事務所まで運び込むことに成功したが、そこに訪ねてきたのは仙道達という男だった。彼は耕三の弟分で、音信不通になっていることを不審に思い後を追った。そしてホテルのフロントの男を締め上げ村木が記入した宿泊名簿で事務所を突き止めたのだった。仙道は村木に暴力を振るうと俺から兄貴を奪うことなんてさせねえぞと言い残して去って行った。

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nude

  • posted at:2021-10-08
  • written by:砂月(すなつき)
ぬーど
「nude」製作委員会(ハピネット=m-voice=スモーク)
配給:アルシネテラン=ハピネット
製作年:2010年
公開日:2010年9月18日
監督:小沼雄一
製作:藤岡修 宇田川寧
エグゼクティブプロデューサー:木村有一
プロデューサー:永田芳弘 柴原祐一
アソシエイトプロデューサー:鈴木俊輔 加茂義隆
原作:みひろ
脚本:石川美香穂 小沼雄一
撮影:早坂伸
照明:フクナガヒロアキ
録音:小宮元
装飾:龍田哲児
編集:前嶌健治
音楽:宇波拓
衣裳:宮本まさ江
ヘアメイク:喜舎場志乃
キャスティング:谷川原百子
助監督:江利川深夜
制作担当:栗林直人
主題歌:「バイババビンバ」テニスコーツ
制作プロダクション:スモーク
制作協力:ダブ
出演:渡辺奈緒子 佐津川愛美 永山たかし 富田麻帆 湯川尚樹
アメリカンビスタ カラー 106分

山瀬ひろみは高校卒業後、空港の警備員として働くために故郷の新潟を離れて上京した。だがこの就職には下心が隠されていた。タレントの仕事に憧れていた彼女は、あわよくばスカウトマンの目に留まり芸能界デビューすることを夢見ていたのだ。慣れない仕事に迷っていた頃、ひろみは大学に通う広田英介と渋谷で待ち合わせをしていたが、スカウトマンらしき男の姿を見つけると自ら近づきさりげなく通り過ぎた。男は彼女を呼び止めるとモデルの仕事に興味がありませんかと声を掛けた。それが榎本正人との最初の出会いだった。名刺を渡され笑顔になるひろみだったが、それを遮ったのはナンパされているのではないかと気遣う英介だった。それから数日後、ひろみは榎本に電話を掛け喫茶店で具体的な話を聞くことになった。その仕事内容がヌードグラビアであることを知ると、フロンティア芸能事務所がタレント専門ではなくAV事務所であることを初めて説明を受けた。将来どのような活動をしたいかと問われ歌や芝居などいろいろなことがしたいと答えると、有名になるためには自分の存在を世間に知ってもらいながらステップアップするのが近道だと榎本は丁寧に説明した。それを聞いたひろみが戸惑っていると、榎本は難しく考えずに興味があったらまた電話をくださいとにこやかに言った。

ひろみはAV出演をしないことを条件にヌードの仕事を引き受け、それと同時に空港の仕事を辞めた。グラビア撮影のために事務所を訪れた彼女に、榎本は先輩のAV女優を紹介した。彼女が任されたのはひろみの芸名を考えることだった。先輩はしばらく考えた末に「みひろちゃん」と呼び、ひろみは素敵な名前をもらえたことに感謝した。スタジオに通されたみひろは初めての撮影を行い、気に入った一枚をカメラマンから記念にもらった。

みひろとして新たな道を進むことになったが現実は厳しかった。グラビアの仕事はひと月に5、6回しかなく、接客業のアルバイトなどをふたつ掛け持ちした。その頃から英介が頻繁に家にくるようになり、せがまれれば言われるままに生活費を渡した。ある日、内緒にしていたグラビアの仕事が英介にバレてしまった。だがその頃から仕事が順調に増えて行き、あっという間に事務所内で一番の稼ぎ頭となった。全国的に知名度が上がることで、彼女の評判はやがて高校の同級生だった親友の河井さやかの耳にも届いた。

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濡れ髪喧嘩旅

  • posted at:2017-11-23
  • written by:砂月(すなつき)
ぬれがみけんかたび
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1960年
公開日:1960年2月17日
監督:森一生
製作:三浦信夫
企画:八尋大和
脚本:八尋不二
撮影:本多省三
録音:林土太郎
照明:古谷賢次
美術:太田誠一
音楽:小川寛興
色彩技術:白波瀬直治
編集:谷口孝司
装置:三輪良樹
擬斗:宮内昌平
邦楽:中本敏生
助監督:井上昭
製作主任:小沢宏
現像:東洋現像所
出演:市川雷蔵 川崎敬三 浦路洋子 三田登喜子 仁木多鶴子
シネマスコープ カラー 98分

幕府の財政を預かる勘定所。その頭は勘定奉行で、寺社奉行、町奉行とともに江戸の三奉行と呼ばれている。北町奉行はかの有名な遠山金四郎だが、勘定奉行配下には遠山金八郎という似ても似つかぬ男がいた。ある日、勘定奉行から呼び出され何か良からぬことをしたのではないかとビクビクしながら顔を出すと美濃太田の査察を命じられた。太田の金山は規模こそ小さいが質の良さでは佐渡を凌ぐほどだった。ところが近来、産出量が減少しており、代官黒崎主膳に疑わしい点があることで身辺を探ることになったのだ。そんな重大な任務に何故自分が選ばれたのかが金八郎には不思議でならなかった。そこでそのことを尋ねると、切れ者ならば相手に知られているからだという。評価はお前の働き次第だと言われたが、勝ち目のない勝負の先にはクビが待っていることから彼の士気は上がらなかった。仲間たちからの気休めの励ましを受けて江戸を発った金八郎は一生の思い出に七日間の大名旅行と洒落込むことにした。ところが最初に泊まった旅篭の食事はメザシ。女中に文句を言っても定食ならこんなものなのだとか。金は出すからうまいものと酒を持ってこいと言って寝転がると窓の向こうの美女に釘付けになった。身振り手振りで了解を得てお酌してもらうことになったが、彼女は美人局の一味だった。無頼漢に取り囲まれた金八郎は刀を取り上げられて袋叩きに遭い隣の部屋に逃げ込むと、おさらば伝次というやくざ風の男がいたことで手を貸して欲しいと泣きついた。するとタダは嫌だよと伝次は言った。背に腹は代えられない金八郎がいくらだと尋ねると「六人だから六両だな」。高いが仕方がない。前金で六両を渡すと伝次は小判の真贋を確かめ袋に納めた途端、無頼漢をあっという間に撃退したのだった。

翌日、無頼漢の撃退料が高過ぎることに納得が行かない金八郎は、旅篭を後にした伝次を追い掛け半分返せと言った。だが一度懐に入れたものは出さない主義の彼は聞く耳を持たなかった。太田へ行って帰ってくるには旅費を切り詰めなくてはならないと金八郎が嘆いていると、伝次は懐の金では返さない代わりに面白い目を見てたんまり儲かるところへ連れて行ってやると言った。黙ってついてこいと言われてやってきたのは土地の鉄火場だった。要領のわからない金八郎は伝次の見よう見まねで勝ち続け、気持ちが大きくなると流れのお艶とのサシの勝負に乗った。危険を感じた伝次は止めろと忠告したが、熱くなった金八郎は有り金全てをつぎ込み結局身包みをはがされたのだった。そんな彼を哀れに思った伝次は荷物持ちとして雇い行く先が同じ太田まで旅することにしたのだが、親分の仇と付け狙う赤鬼一家の四天王とバッタリ出会ったのだ。伝次はそれを簡単に蹴散らし、調子に乗った金八郎は金四郎の甥と名乗った。その様子を見ていた平塚の藤兵衛親分は喧嘩の助っ人として各々に五両を用意し、不安がる金八郎を無視して伝次はそれを引き受けたのだった。

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濡れた荒野を走れ

  • posted at:2017-07-24
  • written by:砂月(すなつき)
ぬれたこうやをはしれ
日活
配給:日活
製作年:1973年
公開日:1973年6月23日 併映「外人妻」「怨歌情死考 傷だらけの花弁」
監督:澤田幸弘
プロデューサー:伊地知啓
脚本:長谷川和彦
撮影:山崎善弘
美術:菊川芳江
録音:木村鍈二
照明:新川真
編集:井上親弥
音楽:多摩零
助監督:八巻晶彦
色彩計測:鈴木耕一
現像:東洋現像所
製作担当者:服部紹男
出演:地井武男 井上博一 高橋明 大山節子 しまさより
アメリカンビスタ カラー 73分

ベトナム戦争によって傷ついた人々を救うべく救済募金が街頭で行われていたが、鋭い目つきでその様子を窺う男たちがいた。その夜、募金活動を中心となって行っていた教会に4人の覆面の男たちが押し入った。リーダー格の男はテーブルに置いてあった帳簿に「金」とペンで書いて220万程集まったと見られる募金を要求したが、太田黒牧師はその在り処を口にはしなかった。覆面の1人が牧師の娘を押し倒し強姦をし始めても、割った灰皿の破片を喉元に突きつけられても牧師はひと言もしゃべろうとしなかったが、彼のズボンのポケットに金庫の鍵があることをついに突き止めたのだった。やめろと懇願する牧師の頭を花瓶で殴って黙らせると男たちは開いた金庫から札束を掴み出し、逃げた。牧師の通報で事件現場に現れたのは、先程までこの部屋にいた4人だった。彼らは募金を奪ったあと路上に停めていたパトカーに戻り制服に着替えた。男たちは警察官なのだ。刑事の原田五郎が牧師から事情を聞いている間に二人の警官が証拠となりそうな物を全て片付けて隠蔽工作を行った。

署に戻った原田に面倒なことが起こったと署長が声を掛けた。郊外にある相模精神病院で原因不明の火事が起こり、8人の入院患者が焼死体で見つかった。その中に撲殺されたと思われる変死体がひとつ紛れていたが、その死亡推定時刻は失火の5時間前だった。8体のいずれも署長が問題視している中村という人物ではないことが確認されており、彼が騒動に乗じて脱走したのではないかと考えていたのだ。中村は原田の元上司に当たる警官だったが、車に撥ねられて頭を打ち記憶喪失と色情狂の症状が出た。だが今回の脱走で組織から抜け出すための芝居を打っていたのではないかと考え直した署長は原田と彼の同僚の加藤に正当防衛での射殺を命じた。中村の足取りを追うために原田たちが最初に向かったのは彼のアパートだった。妻の恭子に原田は事の一部始終を話したが連絡はまだなく、部屋の中に中村の姿はなかった。その頃、相模駅の公衆便所で若い娘が殺された。現場へ急行した原田たちが死体を検分したところまだ殺されて間もないことがわかった。その時、大原駅へ向かう列車が間もなく発車するという駅のアナウンスが流れ、犯人がその列車に乗って逃げるに違いないと考えるとホームへ向かった。予想は的中し中村の姿が車内にあることを確認したが、列車はベルとともに発車した。原田たちは落胆する間もなく車に戻ると列車を追い掛けた。

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