角川映画=クロックワークス=ファムファタル
配給:クロックワークス
製作年:2010年
公開日:2010年10月2日
監督:石井隆
エグゼクティブプロデューサー:椎名保 酒匂暢彦
製作:池田宏之 藤本款 石井隆
プロデューサー:大森氏勝 阿知波孝 小橋孝裕
脚本:石井隆
撮影:柳田裕男 寺田緑郎
照明:宮尾康史
音楽:安川午朗
美術:山崎輝
録音:北村峰晴
編集:村山勇二
助監督:日暮英典
製作担当:三辺敬一
企画協力:成田尚哉 千葉博己
製作プロダクション:ファムファタル
出演:竹中直人 佐藤寛子 井上晴美 東風万智子 宍戸錠
アメリカンビスタ カラー 127分
大都会の片隅にあるバー「あゆみ」で騒動が起きていた。ママのあゆみと関係を持つ老人は自分に多額の保険金が掛けられていることを知って驚いた。助けを求めようにも長女の桃や次女のれんもグルであることがわかり、逃げられないことを悟ると必死に抵抗した。だが相手が女だとしても多勢に無勢、老人は息の根を止められた。桃がナイフでめった刺しにしたことで死体からは床に血溜まりが出来る程出血した。証拠を隠滅するためにそれを風呂場へ引きずり込んだが、解体には想像以上に力が必要であり臭いもひどかった。あゆみと桃は高齢男性をターゲットにした保険金殺人を思いついた。そして富士山麓にある自殺の名所まで運び骨になるのを待てば完全犯罪は成立するのだ。彼女らは死体が腐って骨になることを「熟成」と呼び、自殺の名所として有名な青木ヶ原の奥地にあるポイントを「ドゥオーモ」と呼ぶことにした。その日は突然やってきたがまだ誰も心の準備が出来ていなかった。死体を解体するのは今回が初めてであり、色事には拘らないれんも作業に参加した。解体を始めてしばらく経った頃、予想外のことが起きた。あゆみと離婚した後もしつこくつきまとう山神が訪ねてきたのだ。
店で酒を飲ませるとれんに会いたがった山神は諦めて連れの女と帰って行った。深夜になり三人は車を飛ばしてドゥオーモに向かうが、途中で道に迷ってしまい夜明けまでに辿りつけそうになかった。そこで寸胴鍋に入れた老人のバラバラになった死体をその辺にぶちまけることにした。どうせ野生動物の餌になるのだから。夜が明け自宅に戻ると桃はあることに気づいた。100万円もする高級腕時計のロレックスが見当たらないのだ。あゆみと桃が山神の接客をしている間も解体作業をしていたのはれんであり、間違って寸胴鍋に入れた可能性は否定出来なかった。早く行かなければ誰かに拾われ製造番号からアシがつくかもしれない。責任を感じた彼女は一人で探しに行こうと考えたが車を運転出来ないので行く手段はない。カンカンに怒っている桃に頼むわけにもいかない。そこでれんは「なんでも代行屋」を営む紅次郎に父親の大切な形見と偽ってロレックス探しを依頼した。
屋台的映画館
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