「nude」製作委員会(ハピネット=m-voice=スモーク)
配給:アルシネテラン=ハピネット
製作年:2010年
公開日:2010年9月18日
監督:小沼雄一
製作:藤岡修 宇田川寧
エグゼクティブプロデューサー:木村有一
プロデューサー:永田芳弘 柴原祐一
アソシエイトプロデューサー:鈴木俊輔 加茂義隆
原作:みひろ
脚本:石川美香穂 小沼雄一
撮影:早坂伸
照明:フクナガヒロアキ
録音:小宮元
装飾:龍田哲児
編集:前嶌健治
音楽:宇波拓
衣裳:宮本まさ江
ヘアメイク:喜舎場志乃
キャスティング:谷川原百子
助監督:江利川深夜
制作担当:栗林直人
主題歌:「バイババビンバ」テニスコーツ
制作プロダクション:スモーク
制作協力:ダブ
出演:渡辺奈緒子 佐津川愛美 永山たかし 富田麻帆 湯川尚樹
アメリカンビスタ カラー 106分
山瀬ひろみは高校卒業後、空港の警備員として働くために故郷の新潟を離れて上京した。だがこの就職には下心が隠されていた。タレントの仕事に憧れていた彼女は、あわよくばスカウトマンの目に留まり芸能界デビューすることを夢見ていたのだ。慣れない仕事に迷っていた頃、ひろみは大学に通う広田英介と渋谷で待ち合わせをしていたが、スカウトマンらしき男の姿を見つけると自ら近づきさりげなく通り過ぎた。男は彼女を呼び止めるとモデルの仕事に興味がありませんかと声を掛けた。それが榎本正人との最初の出会いだった。名刺を渡され笑顔になるひろみだったが、それを遮ったのはナンパされているのではないかと気遣う英介だった。それから数日後、ひろみは榎本に電話を掛け喫茶店で具体的な話を聞くことになった。その仕事内容がヌードグラビアであることを知ると、フロンティア芸能事務所がタレント専門ではなくAV事務所であることを初めて説明を受けた。将来どのような活動をしたいかと問われ歌や芝居などいろいろなことがしたいと答えると、有名になるためには自分の存在を世間に知ってもらいながらステップアップするのが近道だと榎本は丁寧に説明した。それを聞いたひろみが戸惑っていると、榎本は難しく考えずに興味があったらまた電話をくださいとにこやかに言った。
ひろみはAV出演をしないことを条件にヌードの仕事を引き受け、それと同時に空港の仕事を辞めた。グラビア撮影のために事務所を訪れた彼女に、榎本は先輩のAV女優を紹介した。彼女が任されたのはひろみの芸名を考えることだった。先輩はしばらく考えた末に「みひろちゃん」と呼び、ひろみは素敵な名前をもらえたことに感謝した。スタジオに通されたみひろは初めての撮影を行い、気に入った一枚をカメラマンから記念にもらった。
みひろとして新たな道を進むことになったが現実は厳しかった。グラビアの仕事はひと月に5、6回しかなく、接客業のアルバイトなどをふたつ掛け持ちした。その頃から英介が頻繁に家にくるようになり、せがまれれば言われるままに生活費を渡した。ある日、内緒にしていたグラビアの仕事が英介にバレてしまった。だがその頃から仕事が順調に増えて行き、あっという間に事務所内で一番の稼ぎ頭となった。全国的に知名度が上がることで、彼女の評判はやがて高校の同級生だった親友の河井さやかの耳にも届いた。
屋台的映画館
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