大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1957年
公開日(赤胴鈴之助):1957年5月21日 併映「白い山脈(再映)」「ドナルドの目ざまし時計」
公開日(赤胴鈴之助 月夜の怪人):1957年6月18日 併映「怪猫 夜泣き沼」
監督:加戸敏
製作:酒井箴
企画:土田正義
原作:武内つなよし
潤色:穂積純太郎
脚本:岡本繁男 松村正温 吉田哲郎
撮影:今井ひろし
録音:奥村雅弘
音楽:渡辺浦人
美術:菊池修平
照明:古谷賢次
編集:西田重雄
製作主任:竹内次郎
主題歌:コロムビアレコード ビクターレコード
装置:三輪良樹
装飾:松本春造
背景:滝野好男
美粧:日樫嘉雄
結髪:石井エミ
衣裳:伊藤準一
擬斗:宮内昌平
記録:中井妙子
普通写真:浅田延之助
助監督:西山正輝
撮影助手:木浦義明
録音助手:武田十九男
照明助手:山下礼二郎
移動効果:長谷川和夫
音響効果:倉島暢
美術助手:北川博之
演技事務:中村元次郎
進行:堀一郎
出演:梅若正二 林成年 黒川弥太郎 浦路洋子 中村玉緒
(赤胴鈴之助):スタンダード モノクロ 56分
(赤胴鈴之助 月夜の怪人):スタンダード モノクロ 56分
常州潮来に道場を持つ北辰一刀流の使い手の金野鉄斎は、親の顔を知らぬ孫の少年剣士金野鈴之助を育てていた。鈴之助にはしのぶという幼馴染がいたが、彼女が近所のわんぱく小僧たちにいじめられると決まって仕返しに行くという勇敢で優しい心の持ち主だった。父の形見である赤胴をつける鈴之助は鉄斎の下で修行を積み、それから数年の月日が流れると立派な青年に成長した。ある日、道場破りにきた山影流の達人である火京物太天と宝蔵院流の槍の使い手である岳林坊の二人を相手に鈴之助は鉄斎が禁じていた他流試合を行った。その結果、鈴之助は破門を命ぜられたが、それは旅をして見聞を広めよという鉄斎の思いやりからだった。村外れまで鈴之助を見送ったしのぶは別れ際に自分の代わりと簪を渡した。それを喜んで受け取った鈴之助は亡き父親と同門である千葉周作の道場へ入門するために江戸に向かった。彼が江戸へ行く理由はもう一つあった。それはまだ見ぬ母親と会えるかも知れないからだ。
周作から入門を認められた鈴之助だったが、門弟の出歯川鍔太郎や雨山傘太郎から掃除に洗濯、薪割りに風呂焚きと雑用ばかり押しつけられ朝から晩まで働かされた。いつまで経っても稽古をさせてもらえそうな様子はなく、これも稽古のうちだと割り切って洗濯をしていると周作の娘のさゆりが興味津々に声を掛けてきた。彼女の取り計らいで高弟の竜巻雷之進から稽古をつけてもらえることになったが、雷之進は鈴之助を容赦なく打ちすえたのだった。
浅草の観音様へお参りに出掛けるさゆりは、お供に雷之進ではなく鈴之助を指名した。江戸へ出てきたばかりの鈴之助にお供の役は務まらないと雷之進は進言するが、さゆりは町のことを案内すると言って聞かなかった。問題が起こらなければいいがと心配する雷之進だったが、その予想は的中した。待ち伏せていた物太天一味が周作をおびき出す囮としてさゆりを誘拐しようとしたのだ。鈴之助は果敢に立ち向かうが多勢に無勢。さゆりは物太天に連れ去られるが、旅から戻った師範代の横車押之助によって事なきを得た。事態を重く見た押之助が道場でそのことを伝えると、用心はしているつもりだがと周作は眉をひそめた。
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