キティ・フィルム=東映
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年10月10日 併映「ア・ホーマンス」
監督:澤井信一郎
製作:多賀英典
プロデューサー:伊地智啓 小島吉弘
原作:高橋留美子
脚本:田中陽造
撮影:仙元誠三
美術:桑名忠之
照明:渡辺三雄
録音:宮本久幸
編集:西東清明
記録:宮本衣子
助監督:藤沢勇夫
製作主任:大塚泰之
音楽:久石譲
音楽プロデューサー:高桑忠男 高橋良一
テーマ曲:「アローン・アゲイン」ギルバート・オサリバン
・・・:「ゲット・ダウン」ギルバート・オサリバン
出演:石原真理子 石黒賢 伊武雅刀 宮崎美子 藤田弓子
アメリカンビスタ カラー 99分
閑静な住宅街にひっそりと建つ古びた木造アパート「一刻館」。5号室に住む浪人生の五代祐作は非常識な入居者たちに悩まされ何度も出て行く決意をするが、優柔不断なためいつの間にか何事もなかったように住み続けていた。その入居者とは1号室に住む詮索好きで宴会好きの一の瀬花枝、4号室の住人で年齢、職業不詳の四谷さん、スナック「茶々丸」勤務する6号室の六本木朱美だった。ある日、五代がいつものようにアパートを出て行こうとすると、突然時計の鐘の音が鳴りびいた。一刻館の正面上部には大時計が設置されているが、壊れているはずのその時計が動いたのだ。何か不吉なことが起こるかもしれないと入居者たちがおびえていると、白い犬を連れた若い美女が訪ねてきた。彼女はアパートの新しい管理人としてやってきた音無響子だった。大家から滞納した家賃をとりあえず2ヶ月分支払うように言われたと伝えると、花枝たちは不安が当たったとつぶやいた。だが一目惚れした五代は出て行くことも忘れて鼻の下を長くしたのだった。
茶々丸に集合した入居者たちは今後の対策を講じることにした。まず手始めに四谷さんが頭の中のプランを披露した。響子のために歓迎会を開き、無理矢理酒を飲ませて急性アルコール中毒にする。倒れて抵抗出来なくなったところを犯せば家賃の取り立てどころではなくなる、というものだった。成功を祈って乾杯したが、翌日に決行したところ計画は思い通りに進まなかった。響子は酒豪と呼ばれる四谷さんたちに負けず劣らずだったのだ。ところが突然吐き気を催してトイレに駆け込んだため皆同じ想像をした。つわりだな、と。
大学の受験をしたものの響子のことで頭が一杯な五代は途中で諦めて教室を後にした。電車に乗って帰宅することにしたが、偶然同じ列車に彼女が乗っていることがわかると何処へ行くのか興味が湧き尾行することにした。響子が訪ねた先、そこは実相寺という寺だった。虚無僧の姿をして突然現れた四谷さんとともに和尚との会話を盗み聞きしていた五代は、彼女が未亡人であることを知り衝撃を受けた。
屋台的映画館
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