忍者ブログ

めぞん一刻

  • posted at:2021-10-11
  • written by:砂月(すなつき)
めぞんいっこく
キティ・フィルム=東映
配給:東映
製作年:1986年
公開日:1986年10月10日 併映「ア・ホーマンス」
監督:澤井信一郎
製作:多賀英典
プロデューサー:伊地智啓 小島吉弘
原作:高橋留美子
脚本:田中陽造
撮影:仙元誠三
美術:桑名忠之
照明:渡辺三雄
録音:宮本久幸
編集:西東清明
記録:宮本衣子
助監督:藤沢勇夫
製作主任:大塚泰之
音楽:久石譲
音楽プロデューサー:高桑忠男 高橋良一
テーマ曲:「アローン・アゲイン」ギルバート・オサリバン
・・・:「ゲット・ダウン」ギルバート・オサリバン
出演:石原真理子 石黒賢 伊武雅刀 宮崎美子 藤田弓子
アメリカンビスタ カラー 99分

閑静な住宅街にひっそりと建つ古びた木造アパート「一刻館」。5号室に住む浪人生の五代祐作は非常識な入居者たちに悩まされ何度も出て行く決意をするが、優柔不断なためいつの間にか何事もなかったように住み続けていた。その入居者とは1号室に住む詮索好きで宴会好きの一の瀬花枝、4号室の住人で年齢、職業不詳の四谷さん、スナック「茶々丸」勤務する6号室の六本木朱美だった。ある日、五代がいつものようにアパートを出て行こうとすると、突然時計の鐘の音が鳴りびいた。一刻館の正面上部には大時計が設置されているが、壊れているはずのその時計が動いたのだ。何か不吉なことが起こるかもしれないと入居者たちがおびえていると、白い犬を連れた若い美女が訪ねてきた。彼女はアパートの新しい管理人としてやってきた音無響子だった。大家から滞納した家賃をとりあえず2ヶ月分支払うように言われたと伝えると、花枝たちは不安が当たったとつぶやいた。だが一目惚れした五代は出て行くことも忘れて鼻の下を長くしたのだった。

茶々丸に集合した入居者たちは今後の対策を講じることにした。まず手始めに四谷さんが頭の中のプランを披露した。響子のために歓迎会を開き、無理矢理酒を飲ませて急性アルコール中毒にする。倒れて抵抗出来なくなったところを犯せば家賃の取り立てどころではなくなる、というものだった。成功を祈って乾杯したが、翌日に決行したところ計画は思い通りに進まなかった。響子は酒豪と呼ばれる四谷さんたちに負けず劣らずだったのだ。ところが突然吐き気を催してトイレに駆け込んだため皆同じ想像をした。つわりだな、と。

大学の受験をしたものの響子のことで頭が一杯な五代は途中で諦めて教室を後にした。電車に乗って帰宅することにしたが、偶然同じ列車に彼女が乗っていることがわかると何処へ行くのか興味が湧き尾行することにした。響子が訪ねた先、そこは実相寺という寺だった。虚無僧の姿をして突然現れた四谷さんとともに和尚との会話を盗み聞きしていた五代は、彼女が未亡人であることを知り衝撃を受けた。

屋台的映画館
PR

memo

  • posted at:2019-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
めも
「memo」製作委員会(栄光=AMGエンタテインメント=ラバーズソウル=グランデ)
配給:グランデ=AMGエンタテインメント
製作年:2008年
公開日:2008年3月22日
監督:佐藤二朗
製作:北山雅史 永森裕二 小口文子
プロデューサー:大髙由紀子
協力プロデューサー:横山武 森満康巳
ラインプロデューサー:前田利洋
脚本:佐藤二朗
撮影:三本木久城
照明:原春男
録音:塩原政勝
美術:橋本優
音楽:遠藤浩二
VFXスーパーバイザー:阿美伸一
衣装:遠藤良樹 佐久間裕理
ヘアメイク:柳下真弓
記録:植草奈穂子
助監督:黒木大紀
整音:小松勇樹
編集:樋口哲史
企画:加藤大賀
制作プロダクション:グランデ
出演:韓英恵 佐藤二朗 宅間孝行 太田善也 矢部祐貴子
アメリカンビスタ カラー 106分

突然起こる発作。それは時間も場所も選ぶことなく、例えば試験中、例えば合唱の練習中、例えば掃除の時間にやってきた。高校生の本橋繭子には強迫性障害という心の病気があり、常にペンと紙を携帯していなければならなかった。いつ起こるかわからない発作は、思いついたことを書き記せば症状が一時的に治まるのだ。閑静な住宅街に住む繭子は父・洋平、母・道子との三人暮らし。洋平は物事を自分だけでは決められず、道子には思い込みの激しいところがあった。繭子が行く場所といえば、まず学校。下校時に立ち寄る行きつけの文房具店。そして女性カウンセラーがいるクリニックだった。発作は寝つく前に起こると厄介で、そうなると必然的に睡眠時間が削られた。

ある朝、繭子が目覚めると知らないおっさんが隣で寝ていた。寝ぼけ眼の彼女は状況を理解出来なかったが、時計のアラームがけたたましく鳴ったことで我に返った。大声で父親を呼ぼうとすると男はパニックに陥り言い訳を早口でまくし立てた。要するに彼は様々な事情により24年間音信不通だった洋平の弟の純平で、酒の勢いを借りて家に戻ってきたのだが泥酔したことでどうやって部屋に入ってきたのか記憶がなかったのだ。知らせを受けて会社を抜けてきた洋平は弟と久しぶりの再会をしたが、感動はこれっぽっちもなかった。純平は身の上話を始めたが、突如立ち上がると台所で手を洗った。席に戻ろうとしたが気になってまた手を洗った。これで最後にしようと思ったが、やはり気になり手を洗った。その様子を繭子は静かに見ていた。学校に遅れて行った繭子は体育の授業に参加した。その日はバスケットボールの練習試合だったが、突如発作が彼女を襲った。担任の大江に書く物を要求したが何も持っていなかったため体育館を抜け出した。一刻も猶予ならないと感じた繭子は廊下の壁に爪を立てて文字を書こうとしたが、そこには傷だけが残った。そこで彼女は自らの体を傷つけ、その血で文字を書いた。

帰宅すると繭子は、純平が忘れて行った携帯電話を届ける用事を道子から言いつけられた。渋々彼が住む古いアパートを訪ねると、引っ越してきたばかりの洋平はまだ荷物の整理をしていない状態でコーヒーカップの在り処さえわからなかった。話の波長が合わないことで繭子はすぐにでも帰りたかったが、洋平は親しくなるための糸口を一生懸命になって探した。だがそれが逆に二人の間を遠ざけてしまった。

屋台的映画館

メカゴジラの逆襲

  • posted at:2018-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
めかごじらのぎゃくしゅう
東宝映像
配給:東宝
製作年:1975年
公開日:1975年3月15日 併映「新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗」「アグネスからの贈りもの」「アルプスの少女ハイジ」「はじめ人間ギャートルズ」「サザエさん」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
脚本:高山由紀子
撮影:富岡素敬
美術:本多好文
録音:矢野口文雄
照明:高島利雄
音楽:伊福部昭
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
現像:東京現像所
監督助手:山下賢章
編集:黒岩義民
スチール:田中一清
協力制作:所健二
製作担当者:篠田啓助
現像:東京現像所
特殊技術・美術:青木利郎 小村完
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊技術・監督助手:田渕吉男
特殊技術・光学撮影:真野田嘉一
特殊技術・光学作画:石井義雄
特殊技術・操演:松本光司
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特技監督:中野昭慶
出演:佐々木勝彦 藍とも子 平田昭彦 中丸忠雄 睦五郎
シネマスコープ カラー 83分

ゴジラとキングシーサーによって破壊されたメカゴジラの残骸を捜索するために派遣された海洋開発研究所の調査艇「あかつき号」が沈没した。国際警察東京支局では事故調査委員会が開かれ、研究所技術員の若山勇一は試作段階の状態であっても一瞬で大規模な爆発に繋がるような設計上や技術上のミスが起こるとは考えられないと証言した。そして調査艇が強力なエネルギーによって解体されたような状態で発見されたことを報告すると、出席者は驚きの声を挙げた。すると田川署長が数枚の写真を取り出し、断定は出来ないと前置きをしてその説明を始めた。写真には円盤のような物が写っており、あかつき号が沈んだ辺りの海から数回に亘って空中に浮上していくのを撮影者が確認していたのだ。そこへ海洋生物学者の一之瀬明が遅れて到着すると若山は早速ボイスレコーダーに録音された音声を聞かせた。そこには緊迫した艇内の生々しい様子と獣のような雄叫び、そして「恐竜だ!」という乗員の叫び声が記録されていた。署長から意見を求められた一之瀬だったが、信じられないとしか答えられなかった。

一之瀬が恐竜という言葉から連想出来る人物が一人だけいた。それはかつて海洋開発研究所で研究員として働いていた生物学博士の真船信三だった。真船は30代の初めに海洋開発理論を発表し海底牧場プランは世界中から注目を浴びた。その後、彼は動物を自由自在にコントロールする実験に乗り出したが成果を収めることは出来なかった。それからしばらくして、今度は小笠原の海底で恐竜を発見したと報告し、「チタノザウルス」と名付けたその恐竜を必ずコントロールしてみせると発表したところ生物学会から批判されて研究所を辞めざるを得なくなったのだ。彼が真鶴に住んでいるかもしれないという情報を得た一之瀬は、彼の先輩で国際警察捜査官の村越二郎とともに現地へ向かった。すると地元の住民も近づかないような森の中の一軒家に住んでいることがわかり、洋館を訪ねると中から若い女が出てきた。彼女は真船の娘の桂で、5年前に死んだと言うとドアを閉めた。二人は食い下がって質問を続けたが、あの頃のことは思い出したくないと追い返されたのだった。

故郷のブラックホール第3惑星が破滅に向かいつつあることから、第3惑星人のムガール隊長は地球の頭脳とも云える東京を先ず占拠し自分たちの住み良い都市に改造する計画を立てていた。計画は着々と進んでおり、その一環として真船を利用しようと考えていた。彼は生きていたのだ。第3惑星人は真船の研究をバックアップし、ついにチタノザウルスコントロール装置を完成させたが、それは海底から引き揚げ修復したメカゴジラを操るための装置でもあった。

屋台的映画館

名探偵ホームズ

  • posted at:2017-06-30
  • written by:砂月(すなつき)
めいたんていほーむず
東京ムービー新社=RAI
配給:東映
製作年:1984年
公開日:1984年3月11日 併映「風の谷のナウシカ」
監督:宮崎駿
製作:藤岡豊 ルチアーノ・スカッファ
オリジナル・アイデア:マルコ・パゴット ジー・パゴット
グラフィック・デザイン:マルコ・パゴット ジー・パゴット
脚本:片渕須直
作画監督:近藤喜文 丹内司 友永和秀
キャラクターデザイン:近藤喜文
美術監督:山本二三
撮影監督:高橋宏固
録音監督:斯波重治
編集:瀬山武司
音楽:村松邦男
エンディングテーマ:「冒険のアリバイ」桑名晴子
演出補:富沢信雄
演出助手:片渕須直
整音:桑原邦男
効果:依田安文
編集助手:笠原義宏
タイトル:高具アトリエ
制作担当:竹内孝次
制作デスク:土岐友二
制作進行:山路晴久 笠原克彦
音響制作:オムニバスプロモーション
録音スタジオ:新坂スタジオ
現像所:東洋現像所
協力:徳間書店
制作協力:テレコム・アニメーション・フィルム
声の出演:柴田侊彦 富田耕生 大塚周夫 永井一郎 肝付兼太
スタンダード カラー 45分

「青い紅玉の巻」
夕方の渋滞にはまったことでイラつく医師のワトソンと、この時間はいつもそうさと気長に待つ相棒の私立探偵ホームズ。すると何処からともなく現れた翼竜型航空機プテラノドンが奇妙な鳴き声をあげながら街中を飛び回ったのだ。パニックに陥るロンドンの街。この騒動を一人ほくそ笑むのはモロアッチ教授だった。彼は部下のスマイリーとトッドにプテラノドンを操縦させ、街が混乱に陥ったのに乗じて宝石店から秘宝を盗み出す計画を立てたのだ。それはあっけないほど簡単に成功し、店主に見つからずに裏口から逃げ出すことに成功した。我ながら自分の才能が恐ろしいと馬車の中で高笑いするモロアッチだったが、服のポケットをいくら探してもあの宝石が見つからなかった。焦る気持ちを抑えて考えを巡らせてみるとひとつだけ思い当たる節があった。それは宝石店の裏口で少年にぶつかったことだった。掏られたに違いないと確信したモロアッチは必ず捕まえてやると吼えた。その夜、ホームズの下宿に宝石店から依頼状が届いた。翌日、宝石店の主人から話を聞くことにした二人は、あの秘宝がある王家から預かった世界に一つしかないという青い紅玉(ルビー)であることを知った。主人の目的は犯人逮捕ではなく宝石の返還なのだ。犯人から買い戻すことが出来れば500ギニーを支払うとまで言う主人の話にホームズは努力しますとそっけなく答えた。


「海底の財宝の巻」
仕事の依頼のない暇な雨の日、愛車のプロトベンツを手入れするホームズの元にレストラント警部がやってきた。手荒なことはしたくないからついてきてくれと言われ、ワトソンと渋々承知したホームズが連れてこられたのはイギリス海軍の戦艦の中だった。艦隊司令官によると、海軍が極秘に開発していた第一号潜航艇が何者かによって盗まれたのだという。ほぼ完成しあとは進水式を待つばかりとなったある日、食堂の昼のシチューの肉が古かったのか整備士全員が食中毒に罹った。その1週間後、ようやく工事を再開したところ中身が空っぽになっていた。事件とともに姿を消した3人のコックが怪しいと睨んでいたが、その似顔絵を見たワトソンはモロアッチだと言った。そしてあんな物盗んでどうする気だろうと思わずつぶやいたところ、あんな物とはなんだと司令官は怒鳴った。二人が言い争いをしているにも構わずホームズが犯行があった日を尋ねると、レストラントは1ヶ月前だと答えた。我々の捜査は完全に行き詰っているんだという彼の苦悩を知ったホームズは依頼を引き受けることにした。ひと月分の新聞を調べあげ泥棒に入られた場所がいずれも犬ヶ島にある船舶関連の工場であることを突き止めたホームズは、犯人が潜航艇の外側を自分たちで作っていることを説明した。さらに対岸の工場が狙われなかった根拠として、犯人が下水道を使って移動するためにテムズ川を渡ることが出来ないのだと結論づけた。それを聞いて犯人が下水道付近に潜んでいることを確信したレストラントは司令官と協力してモロアッチを包囲することにした。

屋台的映画館

めがね

  • posted at:2016-03-28
  • written by:砂月(すなつき)
めがね
めがね商会(日本テレビ=バップ=シャシャ・コーポレーション=パラダイス・カフェ=日活)
配給:日活
製作年:2007年
公開日:2007年9月22日
監督:荻上直子
企画:霞澤花子
エグゼクティブ・プロデューサー:奥田誠治 木幡久美
プロデューサー:小室秀一 前川えんま
アソシエイトプロデューサー:オオタメグミ
ラインプロデューサー:関友彦
脚本:荻上直子
撮影:谷峰登
照明:武藤要一
録音:林大輔
美術:富田麻友美
スタイリスト:堀越絹衣
ヘアメイク:宮崎智子
フードスタイリスト:飯島奈美
編集:普嶋信一
スクリプター:天池芳美
音楽:金子隆博
エンディングテーマ:「めがね」大貫妙子
制作プロダクション:パラダイス・カフェ
出演:小林聡美 市川実日子 加瀬亮 光石研 もたいまさこ
アメリカンビスタ カラー 106分

日本の南にある小さな島。タエコは早春のその島に静かな居場所を求めてやってきた。手書きの地図を片手に大きなトランクを引きずりながら彼女が向かった先は「ハマダ」という小さな民宿だった。タエコの姿に気づいた主人のユージは、ずいぶん早かったですねと声を掛けると自己紹介をした。大きな看板を出すとお客がたくさん来るから表札でちょうどいいのだという。犬のコージも元気だ。ユージはタエコを部屋に案内すると窓を開け、右側が海で左側が街と覚えておけば大丈夫だと言った。

食堂に来たタエコにユージはよく迷わずに来れましたねと言った。彼の書く地図はわかりづらいらしく、ほとんどの客が迷うという。この季節に来た客は3年ぶりで、迷わずに来た客も3年ぶり。ユージは夕食の弁当を作りながら、あなたにはここにいる才能がありますよと言った。そして大切な人が来たから今日の夕食はみんなで食べますと言うと、タエコは遠慮して断った。するとユージは冷蔵庫にあるものを適当に食べてくださいと言い残してそそくさと出掛けてしまった。一人残されたタエコは仕方なく冷蔵庫の扉を開けたが、中には生魚一匹。どうしようもないので外に出かけようとしたが、ユージが後でやっておくと言いながら放置されたままになっているトランクに目が留まり自分で片付けた。

翌朝、目覚めると知らない女性が足元に座っていた。驚くタエコに彼女は微笑みながら挨拶し、「今日もお天気」と言い残して立ち去った。何事か理解できないタエコは再び眠り込むが、微かに聞こえる軽快な音楽が気になって目覚めたのだった。音楽の方へ歩いて行くと、浜辺で島の人たちがその音楽に乗せて体操を行っていた。彼女に気付いたユージは一緒にやりませんかと誘ったが、私は結構ですと言って宿に戻った。その「メルシー体操」を指導していたのはタエコを起こしに来たサクラだった。

ハマダの食堂で朝食のテーブルを囲んでいたのは、タエコとユージ、そしてサクラだった。今日は観光をしようと思うのですが、何かいいところありますかとサクラが尋ねると、ユージは困ったようにサクラと目を合わせそんなところありませんよと答えた。皆この島には観光目的ではなく黄昏に来るのだと言う。そこでタエコは早速、浜辺で黄昏てみることにしたのだが、自分には無理だとすぐに理解した。

屋台的映画館

プロフィール

HN:
砂月(すなつき)
性別:
非公開
自己紹介:
ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

P R

 

フリーエリア