東宝映像
配給:東宝
製作年:1975年
公開日:1975年3月15日 併映「新八犬伝 第一部 芳流閣の決斗」「アグネスからの贈りもの」「アルプスの少女ハイジ」「はじめ人間ギャートルズ」「サザエさん」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
脚本:高山由紀子
撮影:富岡素敬
美術:本多好文
録音:矢野口文雄
照明:高島利雄
音楽:伊福部昭
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
現像:東京現像所
監督助手:山下賢章
編集:黒岩義民
スチール:田中一清
協力制作:所健二
製作担当者:篠田啓助
現像:東京現像所
特殊技術・美術:青木利郎 小村完
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊技術・監督助手:田渕吉男
特殊技術・光学撮影:真野田嘉一
特殊技術・光学作画:石井義雄
特殊技術・操演:松本光司
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特技監督:中野昭慶
出演:佐々木勝彦 藍とも子 平田昭彦 中丸忠雄 睦五郎
シネマスコープ カラー 83分
ゴジラとキングシーサーによって破壊されたメカゴジラの残骸を捜索するために派遣された海洋開発研究所の調査艇「あかつき号」が沈没した。国際警察東京支局では事故調査委員会が開かれ、研究所技術員の若山勇一は試作段階の状態であっても一瞬で大規模な爆発に繋がるような設計上や技術上のミスが起こるとは考えられないと証言した。そして調査艇が強力なエネルギーによって解体されたような状態で発見されたことを報告すると、出席者は驚きの声を挙げた。すると田川署長が数枚の写真を取り出し、断定は出来ないと前置きをしてその説明を始めた。写真には円盤のような物が写っており、あかつき号が沈んだ辺りの海から数回に亘って空中に浮上していくのを撮影者が確認していたのだ。そこへ海洋生物学者の一之瀬明が遅れて到着すると若山は早速ボイスレコーダーに録音された音声を聞かせた。そこには緊迫した艇内の生々しい様子と獣のような雄叫び、そして「恐竜だ!」という乗員の叫び声が記録されていた。署長から意見を求められた一之瀬だったが、信じられないとしか答えられなかった。
一之瀬が恐竜という言葉から連想出来る人物が一人だけいた。それはかつて海洋開発研究所で研究員として働いていた生物学博士の真船信三だった。真船は30代の初めに海洋開発理論を発表し海底牧場プランは世界中から注目を浴びた。その後、彼は動物を自由自在にコントロールする実験に乗り出したが成果を収めることは出来なかった。それからしばらくして、今度は小笠原の海底で恐竜を発見したと報告し、「チタノザウルス」と名付けたその恐竜を必ずコントロールしてみせると発表したところ生物学会から批判されて研究所を辞めざるを得なくなったのだ。彼が真鶴に住んでいるかもしれないという情報を得た一之瀬は、彼の先輩で国際警察捜査官の村越二郎とともに現地へ向かった。すると地元の住民も近づかないような森の中の一軒家に住んでいることがわかり、洋館を訪ねると中から若い女が出てきた。彼女は真船の娘の桂で、5年前に死んだと言うとドアを閉めた。二人は食い下がって質問を続けたが、あの頃のことは思い出したくないと追い返されたのだった。
故郷のブラックホール第3惑星が破滅に向かいつつあることから、第3惑星人のムガール隊長は地球の頭脳とも云える東京を先ず占拠し自分たちの住み良い都市に改造する計画を立てていた。計画は着々と進んでおり、その一環として真船を利用しようと考えていた。彼は生きていたのだ。第3惑星人は真船の研究をバックアップし、ついにチタノザウルスコントロール装置を完成させたが、それは海底から引き揚げ修復したメカゴジラを操るための装置でもあった。
屋台的映画館
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