ミコット・エンド・バサラ=ジェネオン エンタテインメント=ナイス・デー=日活=日本テレビ音楽=S・D・P=ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
製作年:2005年
公開日:2006年7月15日
監督:小田一生
プロデューサー:宮崎大 柴田一成
エグゼクティブ・プロデューサー:三宅澄二 熊澤芳紀 西村敬喜
コ・エグゼクティブ・プロデューサー:公野勉 吉岡正敏 細野義朗 杉山章
原作:川原泉
脚本:吉村元希 小田一生
撮影監督:岡田博文
照明:林広一
VE:足助学
録音:奥雅人
美術:花谷秀文
衣裳:北村道子
アクション監督:谷垣健治
音響効果:丹雄二
編集:滝石大志
監督補:小笠原直樹
助監督:近藤有希
ラインプロデューサー:森崎太陽
音楽プロデューサー:千石一成
音楽:METALCHICKS
主題歌:「そばにいるから」つじあやの
VFX:小田一生
出演:上野樹里 関めぐみ 平愛梨 松尾敏伸 菊地凛子
アメリカンビスタ カラー 92分
美しい湖に浮かぶ島の上に建てられている聖ミカエル学園。かつてこの地に大いなる災いが訪れ、時を同じくして巨大なドラゴンが現れた。その時、大天使ミカエルが湖の畔に降り立ち神の家に逃れてきた三人の少女に救いを与えた。この古い言い伝えからミカエルの広き翼のもとに良家の子女を良き妻、良き母に教育するべく創立されたのが聖ミカエル学園である。その学園に通うお嬢様はアークエンジェルの乙女たちと呼ばれているが、中には例外もいた。
有名進学校の松葉ヶ丘高校から転校してきた司城史緒は編入試験の全教科をほぼ満点でクリアした。だが庶民の生活をしていた彼女にとってカトリックの世界は戸惑うことばかりであり息詰まることもしばしばあった。そもそもこの学園に転校してきたのには理由があった。古びたアパートで母と二人暮らしをしていた史緒だったが、その母が亡くなり一人ぼっちになった。葬式を終えてひと息ついた頃、司城一臣という紳士が訪ねてきた。彼は史緒の生き別れの兄だった。史緒は元伯爵家の血筋である父とありふれた一般家庭の母との間に出来た子供だが、周囲の反対を押し切って結婚したこともあり姑は事あるごとにいびった。そして父が不慮の事故で他界すると姑は長男を取り上げて母を屋敷から追い出したのだった。史緒を身篭っていた母は一人で産み育て、働きづめに働いて死んだ。一臣と会ったその日から彼女は城のような屋敷で暮らすことになるなど生活が一変するが、それは望んだものではなかった。
ある朝、登校はしたもののやる気が出ない史緒は息抜きをするために教室に行かなかった。そして遠く離れた裏庭でラーメンを作って食べていたのだが、呼びにきたクラスメイトの斎木和音と更科柚子にそれがばれてしまった。庶民の暮らしを知っている和音も柚子もここでの生活が窮屈だと考えており、意気投合した三人は時間を忘れてお互いの身の上話をした。学業優秀の柚子は背が低いことから上級生からコロボックルちゃんと呼ばれて可愛がられていた。運動神経抜群の和音は下級生から男装の麗人・オスカル様と慕われていた。そして史緒は二年生から新しく現れた真のリーダーだと思われていた。皆に尊敬される三人が猫かぶりであることをまだ誰も知らなかった。
屋台的映画館
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