にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1979年
公開日:1979年10月6日 併映「団鬼六 花嫁人形」「官能テクニック 唇・舌・指」
監督:小沼勝
プロデューサー:村井良雄
原作:笠太郎
脚本:荒井晴彦
撮影:前田米造
照明:小林秀之
録音:福島信雅
美術:柳生一夫
編集:井上治
音楽:ダディ・竹千代&東京おとぼけcats
ギャグアドバイザー:岩松了
助監督:浅田真男
色彩計測:杉本一海
現像:東洋現像所
製作担当者:沖野晴久
協力:エキスプロダクション
出演:小川亜佐美 朝霧友香 日向明子 梓ようこ 赤木理恵
アメリカンビスタ カラー 70分
国立建設の万年課長補佐・岩田勘太郎は会社では無能扱いされ、家庭でも妻の百恵や息子の哲夫、娘のユカリにまで馬鹿にされていた。「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び・・・」。いっそ家出をして一人で気楽に生きようかと考えたものの妻の顔を見ると怖くて出来なかった。ある日の通勤電車で勘太郎は痴漢と間違えられたが、その情報はすぐに会社に伝わった。専務の樫山に呼び出されてこっぴどく叱られた上に、それ以上に怒り狂う社長に飛び蹴りを喰らわされこの責任をどう取るのかと詰め寄られた。勘太郎がデスクで落ち込んでいると、部下の野口たちはそれを面白がった。
その夜、勘太郎は行きつけの小料理屋で飲んで帰ることにしたのだが、社長たちへの怒りが収まることはなかった。クビを覚悟で制裁してやるなどと一人で吠えていると、隣の客が一杯の酒でよくそんなに酔えるねと呆れた。勘太郎は百恵から500円しか小遣いをもらえないのだ。そんな彼を可哀想に思ったママの千代は私のおごりよと言ってお銚子を傍に置いた。勘太郎は気持ちよく酔っ払って家に帰るが家族はいつものように冷たかった。ストレスで出るしゃっくりに耐えながら食卓で冷や飯をかき込んでいると、ふとヒーロー願望が頭に浮かんだ。早々に食器を片付けテーブルクロスをマントのように翻すと食卓にうつぶせになって空飛ぶイメージを思い描いた。翌日の夜、樫山は秘書の美代子と料亭で一戦交えていた。そこに現れたMr.ジレンマンなるヒーローは二人の布団に火を放ち、樫山たちが泣いて謝るとホースで水を浴びせた。そして「おったまらーげ」という謎の言葉を残して去って行ったのだった。
努力が奏功してか勘太郎は課長に昇進した。部下たちは諸手を挙げて喜ぶと、女子社員の榊原は入社した時からお慕いしていましたと服を脱ぎ出したのだった。これは夢ではないかと疑った瞬間、目が覚めた。我に返り榊原が秘書課に転属になったことがわかると勘太郎は樫山に掛け合うが、元々社長付の予定だったところ間違って営業課に配属されていたことを知りショックを受けた。好色社長から彼女のバージンを守るために勘太郎はMr.ジレンマンに変身することにした。
屋台的映画館
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