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アジア秘密警察

  • posted at:2025-04-13
  • written by:砂月(すなつき)
あじあひみつけいさつ
日活
配給:日活
製作年:1966年
公開日:1966年12月10日 併映「嵐を呼ぶ男」
監督:松尾昭典
企画:浅田健三
脚本:山崎巌
撮影:岩佐一泉
照明:吉田協佐
録音:神保小四郎
美術:中村公彦
編集:丹治睦夫
音楽:黛敏郎
助監督:千野晧司
色彩計測:伊佐山巌
現像:東洋現像所
製作担当者:山下昭
技斗:高瀬将敏
出演:二谷英明 浅丘ルリ子 宍戸錠 王俠 方盈
シネマスコープ カラー 97分

アジア秘密警察(APSS)のJ-9号こと佐伯竜太郎は相棒のJ-7号こと陳隆昌とともに香港から横浜港に着いた貨物船を鋭い眼差しで見張っていた。税関を通過した梱包箱を乗せた泰新貿易公司のトラックは国道をひた走っていたが、運転手が黒い車に尾行されていることに気づくと路肩に停めてやり過ごした。だがほっとしたのもつかの間。荷台には佐伯が潜んでいたのだ。彼は何事もなかったようにトラックを出せと運転手に命じた。一方、泰新貿易日本支社の通信室では異常を知らせるサインを確認しており、通信士が無線で呼びかけると佐伯はトラックの受信機を靴で破壊した。連絡を受けた支社長のジョージ・イートンがヘリを手配しトラックを追跡させると、黒い車が追尾しているのが確認出来た。すると本郷は上空から手榴弾を投げ落とし、追跡車とともにトラックの積み荷も破壊して証拠を跡形もなく消そうとしたのだった。

東京の紳士服店の前に停まった車のフロントガラスは割れていた。佐伯は店から出てきた従業員に医者がいつもの部屋で待っていることを確認すると車を任せた。後部座席には重傷を負った陳が横たわっていたのだ。佐伯がトラックの荷台から持ち出した箱を抱えて店に入ると、カウンターにいた従業員は仮縫いが出来ていると言って試着室に通した。そこはAPSS日本支部の指令室への入り口だった。佐伯が支部長の東田の前で箱を開けると中からレコードプレーヤーが出てきた。それを分析機に掛けると本体が精巧にメッキ加工された純金製であることがわかった。今までのルートはスイスのジョンソン社からマカオの精錬所経由で密輸入された物で純度は94パーセントだったが、今回の密輸品は純度99パーセントと非常に純度が高いことから泰新貿易が新たなルートになっているに違いと考えたのだ。東田は長官に接触するとそのことを報告した。長官は東田に労いの言葉をかけ君たちの部下にもよろしく言ってくれと言った。すると東田は陳が死んだことを伝え、彼が最後まで握って離さなかった物を渡した。それは泰新貿易から奪った乱数表だった。

屋台的映画館
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ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭

  • posted at:2025-04-08
  • written by:砂月(すなつき)
びーばっぷはいすくーるこうこうよたろうおんど
東映
配給:東映
製作年:1988年
公開日:1988年8月6日 併映「菩提樹 リンデンバウム」
監督:那須博之
企画:黒澤満
プロデューサー:紫垣達郎
原作:きうちかずひろ
脚本:那須真知子
撮影:森勝
照明:野口素胖
録音:橋本文雄
美術:金田克美
編集:山田真司
キャスティング:飯塚滋
助監督:祭主恭嗣
製作担当:望月政雄 鎌田賢一
音楽:埜邑紀見男
音楽プロデューサー:高桑忠男 天翔陽子
主題歌:「高校与太郎音頭」BEーBOP社中
・・・:「BEーBOP音頭」BEーBOP社中
・・・:「リサの妖精伝説 BEーBOPーHIGHSCHOOL」立花理佐
・・・「さよならの後で」A-JARI
技闘:臼木基晴 帯金伸行
衣裳:越智雅之
メイク:杵渕陽子 博田佳子
特殊メイク:原口智生
演技事務:河合敬一
製作進行:氏家英樹 大澤茂樹
製作協力:セントラル・アーツ
出演:仲村トオル 立花理佐 宮崎萬純 小沢仁志 松井哲也
アメリカンビスタ カラー 95分

愛徳高校2年F組の中間徹(トオル)は世の中を面白くなく感じていた。学校に行けば先公に舐められるし、悪友の加藤浩志(ヒロシ)は先日街の中で大暴れして警察に逮捕され拘留されていたからだ。女にはモテないし寄り付くのはヤンキーの男ばかり。街中では少年課刑事の鬼島が目を光らせているからケンカも出来なかった。ふて腐れて川沿いの道を歩いていると女連れのヤンキーがガンを飛ばしてきた。相手が北高校2年のサダだとわかると事を荒立てたくないトオルは諭すことにした。何故なら彼と北高の番長の前川新吾(シンゴ)は友人の関係にあるからだ。仲間の早苗と恵美にかっこいいところを見せようとしたサダはシンゴが番長だろうが俺には関係がないと粋がるが、トオルはそれを拳で黙らせた。

痛い目に遭い怒りが収まらないサダはシンゴの後輩の工藤やナベにそのことを話した。工藤たちは奇行を繰り返すシンゴについて行く気など更々なく自分たちで独立した一派を組もうとしていたのだ。工藤は1年のカクを遣いに出し会いたいという女がいると言ってトオルを呼び出そうとしたのだが、たまたま三原山順子に逢いに来ていた立花商業高校の菊永淳一(菊リン)が女と聞いて居ても立っても居られなくなり自分がトオルだと名乗ったのだ。その結果、偽物とわかった菊リンは袋叩きに遭って倉庫に監禁され、工藤たちは本物のトオルを捜しに向かった。

工藤たちに拉致されたトオルは倉庫に連れて来られるが、菊リンは縄から抜け出しており二人で大暴れした。敗戦濃厚となった工藤は北高と全面戦争する気かと脅し、この状況を見たシンゴなら黙っちゃいないぞと叫んだ。するとそこにタイミング良くシンゴがやってきたのだが、トオルを見るなり先客がいたよと言った。彼はその場所で子連れの主婦と寝るつもりでいたのだ。やっぱりホテルでしようと出て行くと、トオルは俺たち何でケンカやっているんだと呟いた。

愛徳に舐められるのは屈辱だと吠える工藤にシンゴはトオル一人に何故大騒ぎしなきゃならないのかと言った。彼に馬鹿にされ悔しがる工藤に、恵美はシンゴが動かなきゃ動くように仕向ければいいと助言した。数に勝るものはないと考えた工藤は北高だけでなく愛徳や立花の下っ端に声を掛けて一大勢力を作り上げることにした。下剋上が成功すれば上下関係を逆転させることが出来るのだ。

屋台的映画館
えいがくれよんしんちゃんでんせつをよぶおどれあみーご
シンエイ動画=テレビ朝日=ADK
配給:東宝
製作年:2006年
公開日:2006年4月15日
監督:ムトウユージ
チーフプロデューサー:茂木仁史 太田賢司 生田英隆
プロデューサー:和田泰 西口なおみ すぎやまあつお
アシスタントプロデューサー:大澤正享
原作:臼井儀人
脚本:もとひら了
作画監督:原勝徳 大森孝敏 針金屋英郎 間々田益男
キャラクターデザイン:原勝徳
美術監督:川口正明 古賀徹
撮影監督:梅田俊之
編集:岡安肇
ねんどアニメ:石井卓也
音響監督:大熊昭
音楽:若草恵 荒川敏行 丸尾稔
絵コンテ:ムトウユージ 増井壮一 きむらひでふみ 平井峰太郎
オープニング曲:「ユルユルでDE-O!」のはらしんのすけ
主題歌:「GO WAY!!」倖田來未
声の出演:矢島晶子 ならはしみき 藤原啓治 こおろぎさとみ 真柴摩利
アメリカンビスタ カラー 92分

ふたば幼稚園での勤務を終えたよしなが先生、まつざか先生、上尾先生の三人は春日部つぼみ通りにある「おでん うきづか」で晩酌をしていた。その際に話題になったのが近々行われる夏のお遊戯会の演目だった。幼稚園では恒例の「春日部音頭」を踊ることになっており、その日に向けて練習が行われているが、まつざか先生が突然サンバをやりたいと言い出したのだ。毎年同じものばかりではつまらないというのが理由だったが、自分の趣味の押し付けであることは誰の目にも明らかだった。よしなが先生と上尾先生が異議を唱えると、まつざか先生は酔いも後押しして二人の説得に拍車が掛かった。結局結論が出ないまま三人は店を出た。上尾先生が酔っぱらったまつざか先生を連れて歩き出すと、よしなが先生は逆の方向にある自宅へ向かった。ほろ酔い気分で帰宅していたが、誰かの視線を感じて振り向いた。そこには誰もいなかったが後をつけられている気がしたため、警報機が鳴ると走って踏切を渡り切った。もう誰も追い掛けてこないはず。そう思った瞬間、背後の何者かが彼女を襲った。

翌朝、野原家の前に停まった幼稚園バスはしんのすけが出てくるのを今か今かと待っていた。しんのすけは通園の時間になるといつも決まってトイレに籠るのだ。運転手の園長先生がしびれを切らして出発しようとしたところ、引率のよしなが先生がいつも以上のノリ良い対応したのだった。その様子に面食らったのはしんのすけの母・みさえだけでなく近くで見ていた園長先生もだった。

幼稚園ではまさおくんが浮かない顔をしていた。いつもならしんのすけ一途でまさおくんには目もくれないあいちゃんが最近人が変わったように優しく接してくれるのだ。優しいならいいじゃないかと風間くんが言うとそれじゃダメなんだと嘆いた。彼は直感であいちゃんが偽物だと見抜いていたのだ。ところがその話をしても誰も信じてくれず、ネネちゃんに至ってはどうでもいいと言われた。するとボーちゃんがそういう噂を聞いたことがあると言った。遊んでいるうちに辺りが暗くなり帰ろうとすると誰かがついてくる気配がする。振り返るが誰もおらず再び歩を進めると突然目の前に自分のそっくりさんが現れ、本物は消えてしまうというカスカベ都市伝説があるというのだ。その話にまさおくんたちが震えあがっていた頃、園長室を訪ねたよしなが先生はお遊戯会でホットでエキサイティングなサンバを踊りたいと園長に提案した。

屋台的映画館

湘南爆走族

  • posted at:2025-04-01
  • written by:砂月(すなつき)
しょうなんばくそうぞく
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1987年
公開日:1987年4月25日 併映「カンフーキッド 好小子」
監督:山田大樹
企画:翁長孝雄 坂上順 佐藤和之
原作:吉田聡
脚本:山田大樹 和泉聖治
撮影:佐々木原保志
美術:大嶋修一
照明:渡辺三雄
録音:林鉱一
音楽:若草恵
編集:田中修
助監督:井上文雄
音楽プロデューサー:嵐ヨシユキ 高桑忠男 石川光
主題歌:「湘南グラフィティ」桃太郎
挿入歌:「ブン・ブン・ブン」翔
・・・:「Boom Boom Boom」織田裕二
記録:小林みどり
音響効果:原尚
音楽事務:新井明美
演技担当:酒井福夫
ヘアー・メイク:アートメーク・トキ
衣裳:大久保富美雄
装置:杉本喜作
装飾:平井浩一
電飾:金田孝夫
背景:松下潔
ファイティング・コーディネーター:國井正廣
擬斗協力:オフィス國井&悪童児
カー・スタント:武士レーシング・チーム
刺繍指導:山本一美
刺繍作品:糸と針の会
コーチング・ディレクター:池田定幸
スチール:原田大三郎
進行主任:竹山昌利
現像:東映化学
企画協力:東映ビデオ
出演:江口洋介 織田裕二 杉浦幸 清水美砂 我王銀次
アメリカンビスタ カラー 90分

湘南界隈を中心に活動する五人の暴走族・湘南爆走族。手先が器用なリーダーの江口洋助が波打際高校手芸部の部長を務めている間、親衛隊長の石川晃、特攻隊長の丸川角児、リーダー補佐の原沢良美、肩書きを持たない桜井信二は慣れないアルバイトに苦労していた。お金があればガソリンを満タンにして単車を走らせることが出来るからだ。失敗の連続で皆がクビになる中、原沢が唯一アルバイトを手に入れたことで湘爆が復活した。久しぶりに湘南の海岸沿いの道路を五人で走っているとライバルで大所帯の暴走族・地獄の軍団がやってきた。相変わらず寂しい同好会だなとリーダーの権田二毛作が馬鹿にすると、江口は何でもいいから頭数を揃えるところとは違うんだよと言い返した。二人は会うといつも言い合いになるがお互いに一目置いていた。権田は横浜を縄張りとする横浜御伽が関東連合を吸収し、次は湘南を狙っていることを噂に聞いていた。困った時にはこの権田様が助けてやるから泣いて頼みに来いと言うと、原沢がじっと彼の顔を見た。権田が思わずたじろぐと原沢はパンクしてるよと忠告した。

湘爆が週刊誌に取り上げられたことに焦る権田は新しいメンバーを募集する手段としてプロモーションビデオを撮影することに決めた。ところが緊張しがちな彼の姿は何処か滑稽で、しかも格好いい走行を見せようとしたがカーブを曲がり損ねて転倒し右足を骨折した。副総長の瀬島渉はコメディータッチな仕上がりとなったビデオを病室に持って行くが ワイルドでハードなものを期待した権田はその完成度に激怒した。同じ頃、湘爆の五人はラーメン屋・じえんとる麺にいた。ここの店主は初代湘爆親衛隊長の茂岡義重でいつも彼らの面倒を見ていた。江口たちは一杯のラーメンをどうやれば平等に食べることが出来るかなどと思案していたが、金を払わないうちにどんぶりを落としてしまい店を逃げ出した。バイトをせずに単車のガソリンを満タンにしてラーメンがいっぱい食べられ、その上リッチなデートが出来る。そんな夢のようなことが出来ないかと海岸で考えていると江口が突然ひらめいた。湘南を愛する部員が湘南の美しさを求めてさすらいそのまま富士山へ行くというアドベンチャー茶道部を学校側に承認させれば全てが解決するのだ。結局、緊急予算委員会で単車による単車のためのクラブは認められなかったが、その代わりに江口はお茶に拘わるアルバイトを見つけた。お金に目が眩み内容を知らされないまま現場に行ったところ、待っていたのは茶摘み娘の格好でお茶を振る舞う接待係だった。

屋台的映画館

震える舌

  • posted at:2025-03-28
  • written by:砂月(すなつき)
ふるえるした
松竹
配給:松竹
製作年:1980年
公開日:1980年11月22日
監督:野村芳太郎
製作:野村芳太郎 織田明
企画監修:深作欣二
原作:三木卓
脚本:井手雅人
撮影:川又昻
美術:森田郷平
音楽:芥川也寸志
録音:山本忠彦
調音:松本隆司
照明:小林松太郎
編集:太田和夫
スチール:長谷川宗平
監督助手:大嶺俊順
装置:川添善治
装飾:磯崎昇
衣裳:松竹衣裳
現像:東洋現像所
ロボット製作:水野俊一
進行:小松護
製作主任:福山正幸
協力:聖路加国際病院
出演:渡瀬恒彦 十朱幸代 若命真裕子 日色ともゑ 中原早苗
アメリカンビスタ カラー 114分

作家の三好昭は郊外の団地で妻の邦江、娘の昌子と暮らしている。ある日、昼になり外での遊びから帰ってきた昌子と一緒に食事を取ろうとしたところ、何故か彼女はフォークを取り落とし食べ物を口にしようとしなかった。それが甘えだと思った昭は無理に食べさせようとするが、それでも口を開けようとしないため邦江を非難した。翌々日の夕方、邦江が買い物から帰ってくると昭は昌子の様子がおかしいと言った。彼女の歩く姿がいつもと違うのだ。それはまるでアヒルのようだった。心配になった邦江が何処か怪我をしたのかと尋ねるが何ともないという。昭は試しに歩かせようとするが、昌子は歩けるが歩きたくないと言った。邦江は小児麻痺を疑ったが、前日に医師からは風邪だと診断されていた。その夜、昌子が突然絶叫し、驚いた二人が寝床へ急ぐと痙攣を起こして舌を噛んでいた。昭が口をこじ開けて箸を銜えさせている間に邦江が救急車を呼んだ。

昌子は掛かりつけの病院に運ばれたが正確な診断が出来ず、応急処置だけで帰されることになった。万が一のことを考えて一晩預かって欲しいと邦江が懇願しても当直の医師に何かあったらまた来てくださいと冷たくあしらわれた。仕方なく自宅に戻ると昭は知人と連絡を取りその伝で大学病院の小児科医の診察を急遽受けるが、昌子の爪に噛み癖があったことから昭の厳しい躾によるストレスが原因ではないかと言われた。脳の障害ではないことがわかりホッと胸を撫で下ろす二人に医師は、明日は教授の診察日だからもう一度診てもらってくださいと言った。

翌日、再び大学病院を訪ねると小児科医の教授は腹部の触診を行ったが、昌子の体調は問題ないように思えた。膝蓋腱反射も問題なし。ところがしゃべりたくても口が開かない様子で、それを見た教授は心因性のものではないと言った。そしてスタッフに検査入院の準備を指示すると昭にこりゃあ大変だよと言った。様々な検査を行った結果、教授は病名を破傷風と結論づけた。担当医となった能勢は、絶対安静にして痙攣が起こらないように全ての刺激を避け、抗毒素血清療法を行うと説明した。邦江が昌子を連れて病室に向かうと、教授は昭を呼び寄せ破傷風について話した。破傷風は脳の疾患と違って一見何ともないように見えるが死亡率が非常に高く、患者の数が少ないため学術的にまだはっきりと解明されているとは言えなかった。小さな傷から入り込んだ菌が発育して毒素を出すのだが、血清は病原菌には効果があるものの毒素と神経が結合した後ではほとんど効果はなかった。昌子は痙攣を起こしているため安心は出来ないと教授は言ったが、昭には他に気になることがあった。昌子の口を開ける際に生爪が剥がれる程強く指を噛まれていたからだ。

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