東宝
配給:東宝
製作年:1972年
公開日:1972年3月12日 併映「ミラーマン」「帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣に乗る」「天才バカボン 夜まわりはこわいのだ」
監督:福田純
製作:田中友幸
脚本:関沢新一
撮影:長谷川清
美術:本多好文
録音:矢野口文雄
照明:佐藤幸次郎
音楽:伊福部昭
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
主題歌:「ゴジラ マーチ」石川進
・・・:「ゆけ!ゆけ!ゴジラ」石川進
特殊技術:中野昭慶
撮影:富岡素敬
美術:青木利郎
合成:土井三郎
操演:中代文雄
光学撮影:徳政義行
監督助手:岡田文亮
編集:田村嘉男
現像:東京現像所
製作担当者:森知貴秀
出演:石川博 梅田智子 菱見百合子 高島稔 藤田漸
シネマスコープ カラー 89分
売れない劇画家の小高源吾はマネージャー・友江トモ子の紹介でマンガ雑誌の編集部に原稿を持ち込んだが、肝心の怪獣「シュクラ」のデザインが出来ていなかった。以前、雑誌上で子供の嫌いな物のアンケートを取った時に一位が宿題だったことを編集長から聞いたことがあったためそれを具現化しようとしたのだ。だが門久編集長からは発想が単純だと言われ、トモ子からはまた別の紹介口を探さなきゃと愚痴られ。彼女が次に目をつけたのは、東京郊外で建設が進んでいるゴジラ塔が売りの世界子供ランド建設委員会だった。嫌々ながらも建設現場の事務所に向かった源吾は、英語交じりの日本語を話す事務局長のクボタからジオラマを使って会場の説明を受けた。ゴジラ塔には古今東西未来の怪獣の資料を集めて展示し、エレベーターで上った顔の部分は展望台となる。航空灯台や宇宙観測設備などを敷設する他に、子供たちの遊び場や図書室、食堂なども併設して平和の精神を学ぶ施設となるのだ。子供ランドを一層よくするためのアイデアを求められ、今のままでは怪獣の数が少ないことを問題視した源吾がシュクラや教育ママの怪獣「ママゴン」の話をすると、クボタはとても喜びデザインを任せたのだった。安心した源吾は、怪獣の資料を集めるには怪獣島に住みついている怪獣のことも考えてみてはどうかと提案したが、クボタは平和の役に立たない怪獣島に住む怪獣は子供ランドの完成後に抹殺すると言った。仕事部屋に戻った源吾が早速デザインの製作に取り組んでいると、契約が成立したことを喜んだトモ子がやってきた。不満を口にする源吾をトモ子は納得させようとしたが、彼はクボタが言う「絶対の平和」という精神が気に入らなかった。
翌日、デザイン画を完成させた源吾が向かった先は建設委員会事務局が入ったオフィスビルだった。彼が入り口のドアに手を掛けようとした途端、中から飛び出してきた若い女と衝突した。何かを落としたと声を掛けたがそのまま走り去り、その後をクボタたちが追い掛けてきたことで何かあると感じた源吾は嘘の方角を指差した。隅に転がった物を拾い上げるとそれはリールに巻かれた磁気テープだった。とりあえず5階の事務局に入った彼はそこで少年のような会長と会った。会長はM宇宙ハンター星雲の軌道計算をしており、戻ってきたクボタとの会話でアクション2のテープがなければ計画が大きく狂うことを知った。あのテープと関係があるに違いないと考えた源吾がその内容について尋ねると、会長は女が産業スパイよりも悪質な存在で、自分が絶対の平和のために働いていることを打ち明けた。その夜の帰り道、公園の中で源吾はあの女と出会った。テープを返してくださいと懇願する彼女に対し源吾はクールに対応したが、暗闇から現れたヒッピー姿の男から背中に何かを突きつけられた。
屋台的映画館
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