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兵隊やくざ 俺にまかせろ

  • posted at:2022-05-13
  • written by:砂月(すなつき)
へいたいやくざおれにまかせろ
大映(東京撮影所)
配給:大映
製作年:1967年
公開日:1967年2月25日 併映「東京博徒」
監督:田中徳三
企画:久保寺生郎
原作:有馬頼義
脚本:高岩肇
撮影:宗川信夫
録音:飛田喜美雄
照明:伊藤幸夫
美術:渡辺竹三郎
音楽:鏑木創
編集:中静達治
助監督:帯盛迪彦
製作主任:渡辺俊策
出演:勝新太郎 田村高広 内田良平 渡辺文雄 長谷川待子
シネマスコープ モノクロ 89分

昭和二十年、北満。ソ連軍の襲撃により駐留部隊は全滅したが、瓦礫に埋もれたおかげで奇跡的に命拾いしたのは大宮一等兵と有田上等兵だった。二人は救援にきた鬼と呼ばれる第一〇二独立守備隊木崎部隊にそのまま配属となったが、戦況の悪化から作戦が全面的に変更され南方への転進に即応した行動を取ることになった。密偵の張から掃討作戦によってゲリラが鳴りを潜めていると聞いた田沼参謀は通過点である孟家屯に分遣隊を送ることに決めた。

練兵休の日に田沼から酒などの特配があり兵隊たちは大いに盛り上がった。気が大きくなった滝口兵長は下戸だという張を捕まえ参謀直々の酒が飲めないとは何事かと絡んた。すると便所から出てきた大宮は嫌がる物を飲ませることはないじゃねえかと一升瓶を取り上げようとした。何処の馬の骨か知らないが俺は参謀殿の車の係をしていると滝口が誇らしげに言うと、大宮は運ちゃんじゃねえかと嘲った。ボクサー崩れの滝口は表へ出ろと勝負を仕掛けるが簡単に伸されてしまった。その噂は忽ち広がり仙場伍長など腕に自信がある者たちに呼び出されたがこれも敵わなかった。後からやってきた有田は大宮の肩をポンと叩きすっきりしたろうと笑った。

ある日、孟家屯分遣隊にゲリラ隊が襲撃し、二名の負傷者を出したが撃退した。張からの情報との食い違いが転進作戦に重大な影響を受けることは間違いなかった。四日後の十二時に各部隊が一斉に行動を開始し孟家屯の間道を経て南下することが既に決まっていたことから田沼は大変な事態が起こるだろうと予想した。その頃、大宮と有田は料理長の仙場が作った料理をたらふく食べ缶詰などの土産を抱えて上機嫌で小隊に戻ったが、そこに北沢軍曹が真っ赤な顔をしてやってきた。物干場から彼の襦袢がなくなっており火急の用事と称して持ち物を検査しようとしたのだ。言われもない理由で自分の部下が疑われた岩兼曹長は、内務班に逃げ込んだのを目撃をしたという監視兵を厳しく問い質した。すると監視兵は震え出しその様子を見た北沢は内々に処置するつもりだったが正式に取り調べてもらうと言った。怖くなった竹内二等兵は自首しようとするが、監視兵が事の発端だと考えた有田はそれを止め先に盗んだのはそっちだろうと言った。そこへ大宮が割って入り俺が盗んで文句があるのかと啖呵を切った。岩兼は俺の小隊の始末は俺がつけると言い、二人が帰ると大宮に今日こそ徹底的に木崎隊の神髄を見せてやると睨みつけた。

屋台的映画館
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