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ヤマトタケル

  • posted at:2024-11-11
  • written by:砂月(すなつき)
やまとたける
東宝映画
配給:東宝
製作年:1994年
公開日:1994年7月9日
監督:大河原孝夫
製作:富山省吾
脚本:三村渉
撮影:関口芳則
美術:小川富美夫
録音:池田昇
照明:望月英樹
編集:小川信夫
助監督:三好邦夫
製作担当者:森知貴秀
音楽:荻野清子
主題歌:「RAIN」YOSHIKI
衣裳デザイン:出川淳子
衣裳:木俣勝之 久保田かおる
ヘア―・メイク:梅沢文子 大野悦香 佐竹照秀
特殊メイク:織田尚 深谷陽 高濱幹
殺陣:金田治
スチール:工藤勝彦
記録:石田久美子
音楽プロデューサー:岩瀬政雄 北原京子
音響効果:佐々木英世
アソシエイトプロデューサー:鈴木律子
キャスティング:田中忠雄
特殊技術・撮影:江口憲一
特殊技術・美術:大澤哲三
特殊技術・照明:大澤暉男
特殊技術・造形:小林知己
特殊技術・操演:鈴木豊
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特殊技術・助監督:鈴木健二
特殊技術・製作担当者:小島太郎
企画協力:ライトヴィジョン
資料協力:電通プロックス 五藤光学研究所
特技監督:川北紘一
出演:高嶋政宏 沢口靖子 麿赤児 篠田三郎 杜けあき
アメリカンビスタ カラー 105分

遠い昔、ヤマトの国に双子の王子が産まれた。祈祷師のツキノワは古より双子は不吉の知らせであり、後の子は魔性の化身だとに告げた。それを聞いた大王ケイコウは、この世に子を愛でぬ親はいないが我は何故か弟の王子に憎悪を感じると言った。ツキノワはそれが虫の知らせであり、ありがたい神のお導きだとしてオウスを手放すよう提言した。その夜、ツキノワはイナヒヒメから取り上げたオウスを谷へ落として殺そうとするが、突然現れたアマノシラトリがそれをかっさらって行った。アマノシラトリが飛び去った伊勢の社の境内には小さな籠が置かれており、それに気づいたヤマトヒメはそれがオウスだと直感した。後日、兄のケイコウと面会したヤマトヒメは許しが出るまで預かると申し出た。それを聞いたケイコウはそれはならぬと反対するが、ヤマトヒメはオウスを遣わしたのはアマテラスオオミカミの使いであるアマノシラトリだと言った。そしてオオミカミに刃を向ける覚悟が兄上にありますかと問うとケイコウは腹を立てて部屋を出て行った。その様子を静かに見ていたイナヒヒメはヤマトヒメに感謝した。ヤマトヒメがケイコウの後について出て行った男のことを尋ねると、ツキノワの素性は知らぬが先ごろの干ばつの際に雨を導きケイコウから絶大な信頼を得た祈祷師だとイナヒヒメは言った。

10年後、ヤマトヒメの教えを受けて育ったオウスは立派な少年に育った。森の奥にある洞窟に興味を示したオウスは人目を避けて立ち入ろうとするが、武術師のゲンブとセイリュウに見つかり止められた。洞窟からはただならぬ妖気が漂っているため近寄ってはならぬと釘を刺された。だがそれでも諦めきれない彼は夜遅く松明片手に洞窟へと向かった。そこには子供が一人通れるくらいの入り口があり、先へ進む小さなと穴の奥に緑色に輝く勾玉が置かれていた。手を伸ばしてそれに触れると体が引き込まれ、気づいた時には巨大な牛頭の石像が祀られる祭壇の前にいた。その石像の足元には石に突き刺さった剣があり、オウスがそれを引き抜こうとすると何処からか我の眠りを邪魔するのはお前かと声がした。その声の主は石像であり、お前はいずれ三つの光を手に入れ神の戦士となるのだと言った。それを聞いたオウスが戸惑っていると、石像はいずれの日かまた会おうぞと目から緑色の光線を放った。光線を浴びた彼は気を失い、目覚めると心配したヤマトヒメたちに介抱されていた。オウスは右手に勾玉を握っており、洞窟での出来事が夢ではなかったことを確信した。

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野獣刑事

  • posted at:2023-11-28
  • written by:砂月(すなつき)
やじゅうでか
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1982年
公開日:1982年10月2日
監督:工藤栄一
企画:日下部五朗 本田達男
脚本:神波史男
撮影:仙元誠三
照明:渡辺三雄
録音:栗山日出登
編集:市田勇
美術:高橋章
助監督:成田裕介
記録:梅津泰子
装飾:窪田治
音響効果:永田稔
整音:荒川輝彦
衣裳:黒木宗幸
美粧・結髪:太田とも子
スチール:金井謹治
カー・スタント:スリーチェイス
擬斗:三好郁夫
製作宣伝:丸国艦
本社宣伝:吉田達 小田和治 荒井一弥
演技事務:寺内文夫
進行主任:長岡功
音楽プロデューサー:浅岡弘行
音楽:大野克夫
主題歌:「泳ぐ人」大野轟二
挿入歌:「ROLLING ON THE ROAD」内田裕也
現像:東映化学
協力:東映俳優センター 大阪日日新聞 奈良ドリームランド
出演:緒形拳 いしだあゆみ 泉谷しげる 小林薫 成田三樹夫
アメリカンビスタ カラー 119分

ある雨の夜、幹線道路脇の空き地で女性が殺害された。知らせを受けた父親によりその遺体が女子大生の西尾由美子であることが確認されたが、体にはナイフのような物で刺された傷が複数あった。大阪府警本部では変質者と痴情怨恨の二つの路線で捜査を行うことになったが、本部警部補の三浦と組むように言われた今宮警察署の刑事・大滝誠次は独自の行動を取った。梅田のノーパン喫茶を訪ねた大滝は由美子が昼間はそこで働き夜はコールガールをしていたという情報を得た。マネージャーによると大金を欲していた彼女は暴力団の明竜会がスカウトに来た際に一人だけ誘いに乗ったのだという。大滝が次に向かったのは明竜会が仕切るコールガールの待機部屋で、そこで見つけた私物のバッグから大会社の幹部らの名前が載るアドレス帳を手に入れた。警察署に戻ると入り口で記者が何か特ダネはないかと待機しており、大滝は彼らを引き連れて焼き肉へ行き洗いざらい話した。すると翌日の朝刊にはそのことがトップ記事で扱われ、それを見た今宮警察署長の川端や刑事課長の鬼頭は頭を抱えた。

大滝はかつての麻薬事件で逮捕し刑務所に収容されている阪上利明の妻・山根恵子と同棲のような生活を送っている。彼女が仕事に行っている間は息子の稔の面倒を見ていたが懐くことはなかった。ある日、阪上が2年の刑期を終えて帰ってきた。久しぶりの家族水入らずにご満悦の阪上だったが、そこに大滝がやってくると一家の主にも拘らず平身低頭になった。大滝に対し立場の弱い阪上は失礼しますと出て行き橋の下で夜を明かした。

ルミノール反応によって血液の存在が確認された絵を鑑識課で手に入れた大滝は知り合いの絵描きを訪ねるが、こんな物は絵描きの絵ではないと突き返された。その絵は彼が犯行現場で見つけた物だが、いくつもの紙片を並べると由美子の顔と似た女の絵になった。その後の捜査で「マリア観音」を描いて売る人物が路上生活者が多く住む地区にいることを突き止めた大滝は薄汚れた作業着姿で潜り込み接触することに成功した。4月5日の午後9時から10時頃に何をしていたか覚えていないかと田中輝一と尋ねるが昨日のことすら覚えていないと言い張った。そこで部屋の入り口に停めてあった自転車が盗品ではないかとの疑いを掛け別件で逮捕した。頭から彼を犯人だと決めつけた大滝は強引に供述を引き出そうとするが、田中は証拠不十分で釈放された。一方、大滝は取り調べの方法が問題となり捜査メンバーから外された。

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やくざ刑罰史 私刑!

  • posted at:2023-08-05
  • written by:砂月(すなつき)
やくざけいばつしりんち
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1969年
公開日:1969年6月27日 併映「温泉ポン引女中」
監督:石井輝男
企画:岡田茂 天尾完次
脚本:石井輝男 掛札昌裕
撮影:古谷伸
録音:野津裕男
照明:和多田弘
美術:井川徳道
編集:神田忠男
音楽:鏑木創
助監督:依田智臣
記録:石田照
装置:米沢勝
装飾:柴田澄臣
美粧:鳥居清一
結髪:白鳥里子
進行主任:渡辺操
擬斗:三好郁夫
衣裳:岩逧保
協力:埜村自動車商事 京都マナベ家具
出演:吉田輝雄 菅原文太 橘ますみ 賀川雪絵 片山由美子
アメリカンビスタ カラー 96分

『江戸期』
黒磯一家の剛造は上がりがいい賭場を持つ縄張りを奪うために対立する一家と出入りを行い勝利した。気分を良くした彼は働きに相応しい祝儀を子分に渡すことにしたのだが、その判断基準は刀の刃こぼれ具合だった。まず一番の活躍をした代貸の友造に利根村の賭場を任せることを約束すると、剛造は全員の刀を見て回りその活躍ぶりに目を細めた。だがおどおどする新吉を不審に思い問い詰めると、その刀には刃こぼれ一つなかった。これで死んだ仲間に申し訳が立つかと叱責すると、般若の常が待ってくださいと割って入った。それは臆病風に吹かれた自分が博奕の形として渡した刀であり、新吉が戦った刀とは別の物だと説明した。すると剛造の怒りは常の方へ向かい、それを鎮めるために彼は指を詰めた。新吉はかつて黒磯一家の名を騙って息巻いていた時期があり、その現場を剛造に見つかって殺されそうになった。剛造は何でもするから助けて欲しいと縋りつく新吉の姉おれんを手籠めにしたが、常は傍にいながら何も出来なかったことを悔い姉弟を何としてでも守ろうと心に誓ったのだった。

『明治・大正期』
荒木田一家の尾形修二は甲田組に単身で殴り込みを掛け甲田親分の右腕を斬った。命を奪うつもりでいた尾形だったが、身を挺して親分を守ろうとする子分の雨宮の心意気に負け右腕だけ持ち帰ることにした。だがこの身勝手な行動は荒木田親分の反感を買うことになった。荒木田は縄張りの問題を話し合いで解決しようと考えていたがそれも出来なくなったため、代貸の岩切は尾形に組との縁切りと関東所払いを命じた。だがこの件には訳があった。尾形に甲田の暗殺を命じたのは岩切だったのだが、甲田組のバックに関西一の浪速一家がついていることが後にわかり頭を痛めた。このまま出入りとなれば荒木田一家が潰されることは目に見えているため、尾形に言う通りにしてくれと頭を下げた。恋人のさよに別れを告げるために梅宮大社で待っていた尾形だったが警官隊に包囲され逮捕された。それから三年後に出所したが、一家のために体を張ったにも拘らず誰も出迎えに来なかった。そんな彼を殺そうと機会を窺っていたのは雨宮だった。

『現代』
X月20日早朝、北区梅田にある橋場ビルの金庫が何者かに襲われ一億円ともいわれる金塊が盗まれた。橋場組は解散声明をした暴力団の一つであることから、当局は暴力団同士の資金源争いとみて捜査を行っていた。その頃、橋場組組長・橋場仙八の号令で大捜索が行われ、アタッシュケースを大事に抱える男をマークしていた田口は背中に拳銃を突きつけると代貸の島津が運転する車へと誘導した。その男は同じ組員の深瀬だった。車は組事務所へ向かう途中で大村組の車に尾行され突然銃撃された。何とか河川の護岸に逃げ込み身を潜めているとヘリコプターがやってきて殺し屋たちを皆殺しにした。やがてロープが垂れ下がり自分を助けに来たのだと思った深瀬は二人を振り切って掴まるが、操縦する橋場は組を裏切った見せしめとして引きずり回したのだった。金庫破りを深瀬が単独でやったとは考えていなかった橋場は関係した人物をあぶりだそうとした矢先に襲撃された。その裏で暗躍していたのは組の乗っ取りを画策する島津だった。

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やるっきゃ騎士

  • posted at:2022-09-08
  • written by:砂月(すなつき)
やるっきゃないと
「やるっきゃ騎士」製作委員会(ポニーキャニオン=星空=ダブ)
配給:ポニーキャニオン
製作年:2015年
公開日:2015年5月31日
監督:平林克理
製作:水口昌彦 佐竹一美 鈴木香織
企画:鈴木淳一
プロデュース:鈴木淳一
プロデューサー:黒澤格 宇田川寧
共同プロデューサー:本島章雄
脚本:一雫ライオン 平林克理
撮影:早坂伸
照明:鈴木秀幸
録音:西條博介
美術:山下修侍
音楽:野島健太郎」編集:相良直一郎
キャスティング:安生泰子
アクション:新堀和男
助監督:張元香織
主題歌:「effective!」Milky Bunny
製作プロダクション:ダブ
出演:中村倫也 遠藤新菜 柾木玲弥 柳英里紗 マリアユリコ
アメリカンビスタ カラー 75分

自称男の中の男・誠豪介は聖愛学園に転校してきた。校内にはブルマ姿やハイレグ水着などの女子生徒がより取り見取り。豪介の妄想は膨らむばかりだが、近くにいた男子生徒の山田たちからまだ間に合うのなら別の学校に転校した方が君のためだと思うと忠告を受けた。何のことやらさっぱりわからない豪介が校内をうろついていると部活動予算会議という紙が貼られた部屋を見つけた。そこではこの学園を取り仕切る自治クラブ副会長の星チカコが男子の部活動の予算を決めていたが、その方法は女の子のヌード写真を見せて勃起したら予算ゼロという苛酷なものだった。その様子を見て怒りが沸々と湧いた豪介は抗議をするが、そこに現れた天使のような美少女に心を奪われた。彼女は自治クラブ会長の美崎静香で、理事長の娘ということもあり学園の実権を握っていた。学園の校訓は「完璧なる女尊男卑の世界」であり、三禁は「男子生徒は女子生徒へのHな行動および妄想を禁じる」「男女交際を禁じる」「いかなる場合でも勃起を禁じる」というものだった。女の子に興味を持ってはいけないと言われた豪介はそんなの断ると大見得を切り自治クラブの部員のスカートを次々とめくるが、逆にボコボコにされて全裸で柱に縛りつけれたのだった。

辱められて気を失った豪介は男子寮で目覚めた。女尊男卑ってなんだよと愚痴ると山田はこれまでの経緯を話し始めた。聖愛学園は元々男女平等の普通の学校だった。嵐鉄美というとても厳しい生活指導の教師がいて学園は重苦しい空気に包まれていたが、下着疑惑写真を校内にばら撒かれて逆上し女子ばかりにつらく当たるようになった。我慢ならなくなった静香は嵐に鉄拳制裁を加えて学園を追い出し、生活指導を担当する自治クラブを創設した。そして理事長代理として女尊男卑を校訓とした女子による女子のための学園として生まれ変わることを宣言したのだった。話を聞き終えた豪介は、可愛いのに強いってやっぱり俺の天使だとつぶやいた。

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野獣死すべし(1980年)

  • posted at:2021-07-22
  • written by:砂月(すなつき)
やじゅうしすべし
角川春樹事務所=東映
配給:東映
製作年:1980年
公開日:1980年10月4日 併映「ニッポン警視庁の恥といわれた二人 刑事珍道中」
監督:村川透
製作:角川春樹
プロデューサー:黒澤満 紫垣達郎
原作:大藪春彦
脚本:丸山昇一
撮影:仙元誠三
照明:渡辺三雄
録音:福島信雅
美術:今村力
編集:田中修
音楽:たかしまあきひこ
音楽監督:鈴木清司
演奏:東京交響楽団
指揮:村川千秋
ピアノ:花房晴美
助監督:小池要之助
色彩計測:川口徹也
効果:坂井三郎
記録:今村治子
製作担当者:青木勝彦 山本勉
テクニカルアドバイザー:トビー門口
擬斗:松尾悟
フラメンコ指導:小松原庸子
衣裳:第一衣裳
美粧:入江美粧
録音:にっかつスタジオセンター
装置装飾:東映美術
現像:東映化学
出演:松田優作 小林麻美 根岸季衣 風間杜夫 岩城滉一
アメリカンビスタ カラー 119分

雨が絶え間なく降る夜、警視庁捜査一課の岡田良雄警部補が刺殺され拳銃が奪われた。その4時間後、秘密賭博場が襲われ売上金3千万円が奪われた。その際、暴力団員3人が射殺された。警視庁は警察官数千人を導入して犯人を追ったが手掛かりが掴めなかった。唯一の遺留品である拳銃に犯人の物と思われる指紋が残されていたが該当者はなかった。一連の犯行に及んだのはかつて通信社のカメラマンとして戦場を渡り歩いた類稀なる頭脳と冷酷無比な性格を併せ持った伊達邦彦だった。次の標的を東洋銀行日本橋支店に定めた伊達は警備態勢を調べるために銀座ジュエルの店員を利用することにした。100万円クラスのダイヤの指輪を気に入ればキャッシュで買いたいと言うと、永友は喜んで閉店間際の銀行に向かった。カウンター近くにその姿が見えると伊達は強盗がいると行員に通報し、警備員によって男が取り押さえられる様子を陰から観察した。そして警官が到着するまでの時間を計ったが、事を成し遂げるにはもう一人の力が必要なことがわかった。相棒を求めて街を彷徨うが、その姿に気づいたのは岡田の後輩に当たる柏木秀行刑事だった。

大学の同窓会に出席した伊達は、同級生の東条と揉め事を起こしたウエイターの真田徹夫のことが気になり彼が住み込むバーを調べ上げた。最初は衝突する二人だったが、話をするうちにお互いの考えが理解し合えるようになった。銀行襲撃の計画を伝えた伊達はまず犯行に使うサイレンサーつきのコルトを密売人の遠藤からを手に入れるが、銃の性能と真田の彼への忠誠を確かめるためにそれを使って遠藤を射殺させた。それが成功すると計画はいよいよ実行に移り、伊豆の山に借りた貸別荘で合宿を行うことになった。伊達は真田に銃の扱い方を徹底的に叩き込み、ようやく様になってくると次の段階へ進んだ。本番で重要になるのは「動く標的」の始末だが、伊達がその練習台として選んだのは真田が連れてきた恋人の原雪絵だった。以前から彼が別れたがっており、一度は手に掛けたが思い切れなかったことも伊達は知っていたのだ。苦しみながらも雪絵を射殺したことで真田を野獣として生きて行く道へと導いた伊達は具体的な計画を進めて行った。

週末の日本橋支店には約4億円といわれる二つのデパートの売上金が午後2時40分までに地下の金庫室に運び込まれることになっている。出納係が手分けをして金額をチェックするが、必要なのは売上金全額ではなくその中の2億円分の1万円札だけだった。二人は閉店前を狙って銀行襲撃を決行するが、客の中に伊達に思いを寄せる華田令子の姿があった。

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