西崎義展(株式会社アカデミー)
配給:西崎義展(株式会社アカデミー) 東映洋画
製作年:1977年
公開日:1977年8月6日
監督:舛田利雄
企画:西崎義展
原案:西崎義展
総指揮:西崎義展
脚本:藤川桂介 山本暎一
音楽:宮川泰
美術:松本零士
設定デザイン:松本零士
アニメーションディレクター:石黒昇
作画監督:芦田豊雄 白土武 小泉謙三 岡迫亘弘 泉口薫 宇田川一彦
背景・美術:槻間八郎
撮影:諌川弘 吉坂研一 藤田正明 山崎友正
タイトル:多々良正春
音響監督:田代敦已
効果:柏原満
編集:鶴渕允寿
録音:アバコ・スタジオ
現像:東京現像所
助監督:棚橋一徳
製作担当:長嶋正治 野村和史 堤隆之 広岡修
オリジナルサントラ盤:コロムビア・レコード
声の出演:納谷悟朗 富山敬 仲村秀生 麻上洋子 永井一郎
アメリカンビスタ カラー 130分
西暦2199年、地球は終末のときを迎えようとしていた。海は蒸発し尽し地上の全生命は死滅した。人類はわずかにその生存圏を地下に求めて細々と生き延びていた。地球を滅亡へと導いたのは、大マゼラン星雲内にあるサンザー太陽系第8番惑星・ガミラスのデスラー総統だった。21世紀初頭以来、宇宙侵略を着々と進めてきたガミラス宇宙艦隊はついに太陽系へその魔の手を伸ばし、地球に対して遊星爆弾による無差別攻撃を加え続けた。地球人は地下都市を築いて必死に生き延びたが、圧倒的な戦力を誇るガミラス軍では地球防衛軍の懸命な努力も皆無に等しかった。情け容赦のないガミラス軍は人類に対し全滅か奴隷かの選択を迫り、頼みの綱である地球防衛艦隊も壊滅寸前となっていた。遊星爆弾による放射能汚染は地球の表面はもとより地下をも犯し始め、人類は絶滅のときを待つばかりとなっていた。
正体不明の飛行物体が火星に墜落し、地球防衛軍火星観測所に常駐していた戦斗科訓練学生の古代進と運行科訓練学生の島大介は探索艇で調査に向かった。宇宙船は地球の物でもガミラスの物でもない形状をしており、ハッチは開いたままになっていた。そしてその付近には美しい女性が倒れていたが既に息はなかった。その女性が持っていた通信カプセルを地球へ持ち帰り地球防衛司令部で分析を行ったところ、それにはイスカンダル星の女王・スターシャからのメッセージと超高速波動エンジンの設計図が記録されていた。人類滅亡が1年と迫る中、その危機から逃れるには「放射能除去装置 コスモクリーナーD」を使用するしかなかった。だが地球からイスカンダル星までは14万8千光年離れている上にスターシャにはそれを送り届ける術がなかった。そこで彼女は波動エンジンを組み立ててイスカンダル星までくることが出来れば放射能除去装置を渡してもいいというのだ。司令長官は懐疑的だったが、今は信じるべきだと地球防衛軍艦隊隊長・沖田十三は言った。九州・坊ノ岬沖で朽ち果てた姿を晒す戦艦大和。その地下では限られた人類を脱出させるための宇宙船が建造されていたが、計画の変更により急遽波動エンジンが搭載されることになった。
「ヤマト」は完成し出航を待つばかりとなっていたが、冥王星ガミラス前線基地から発射された超大型ミサイルが地球に刻一刻と近づいていた。その標的はヤマトだった。地上を偵察し大和の遺跡近辺での不審な動きを探知したガミラスはその拠点を一気に破壊しようとしたのだ。ミサイルが地球到達まで10分を切った頃、艦長となった沖田は装填したエネルギーが120パーセントになったと同時に、航海長となった島へ補助エンジンのスタートを指示した。そして出力が3千になったところで波動エンジンに接続するとついに蘇った船体が地上に姿を現したのだった。主砲による攻撃で難を逃れたヤマトは果てしなく長い航海に出発した。
屋台的映画館
PR