プルミエ・インターナショナル=ヘラルドエンタープライズ
配給:日本ヘラルド
製作年:1981年
公開日:1981年3月14日 併映「おじゃまんが山田くん」
監督:澤田幸弘
企画:愛企画センター
製作:古川博三 増田久雄
原作:川内康範
製作監修:川内康範
脚本:川内康範 澤田幸弘
音楽:川内康範
キャスティングプロデューサー:田中大三
製作補:山本勉
撮影:山崎善弘
照明:矢部一男
録音:信岡実
美術:徳岡博
編集:鈴木晄
助監督:高橋芳明
衣裳デザイン:朝倉摂
色彩計測:杉本一海
製作担当:堀井健一
主題歌:「愛の助っ人」ノーザン・ライツ
協力:にっかつ撮影所
出演:桑原大輔 志穂美悦子 地井武男 原田大二郎 ジョニー・大倉
アメリカンビスタ カラー 107分
東朋銀行京橋支店がレッドマスク団に襲撃され、白昼にも拘らず5億円が奪われた。その手口は鮮やかで、ラジカセと大きな箱を持ってカウンターに現れたサングラスの女がラジカセのボリュームを上げると、客として潜入していた他のメンバーが顔を隠す真っ赤な衣装に早変わりした。そして女が開けた箱の中から一斉にスズメが飛び出したことで行内が混乱すると、仲間たちは防犯カメラを使用不能にしアクロバティックな動きで行員やガードマン、客の行動を制したのだった。強盗団が複数の証拠品を残していたため、警視庁の松田警部は事件が早々に片づくと考えていた。ところがスズメを扱うペットショップは一つも見つからず、ラジカセから流れた「オー・マイ・ベイビー」というフレーズの曲を出しているレコード会社も見当たらなかった。覆面の似顔絵だけでは犯人の特定を出来るはずもなく捜査は初期段階からつまずいた。数日後、今度は現金輸送車が強盗団に襲撃された。強盗団は撒菱を道路に撒いて輸送車をパンクさせ、横転した車から運び出したジュラルミンケースは待ち伏せていた霊柩車に積まれた。警察の検問を掻い潜った霊柩車が工場の敷地内に停められたトラックに横づけされるとジュラルミンケースは再び積み替えられた。
国家転覆を企む竹林賢法は、「愛」を説き理想国家「ニューラブ・カントリー」建設を掲げることで多くの若者たちから支持された。洗脳された彼らは賢法の言いなりとなり、国家建設の資金集めを早急に行うためにレッドマスク団を組織して非合法な手段で多額の現金を手に入れたのだ。その夜、トラックは港に向かっていたが、バイクに乗った謎の男によって行く手を阻まれた。白い衣装に身を包んだヒーローは、あの「月光仮面」だった。
霊柩車から多数の指紋が発見されたが、それらは前科者に繋がらなかった。捜査の糸口を見つけられない松田が頭を抱えていると匿名の電話が掛かってきた。電話の主は、現金輸送車から奪われた5億円を返す代わりに10パーセントの手数料を差し引くと言った。狐につままれたような話だが松田は話を続けた。時間は明日の午後3時、場所は銀座。取引場所はわかったが、通話時間が短かったことで逆探知は失敗に終わり、声も加工されていたことから人物を特定することは出来なかった。翌日、買い物客に扮して歩行者天国に現れた松田は何気ないふりをして辺りを観察したが、どうしても全ての人々が怪しく見えるのだ。そんなときに限って娘ののぞみとバッタリ出会い、困った彼は小遣いを渡して追い払った。その周辺には、観光中のリムサド王国・ラジャニ王妃が身につけた時価数十億のダイヤのアクセサリーを狙うレッドマスク団の姿があった。
屋台的映画館
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