東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年1月15日 併映「仁義なき戦い 頂上作戦」
監督:関本郁夫
企画:杉本直幸 奈村協
脚本:鴨井達比古 志村正浩
撮影:古谷伸
照明:和多田弘
録音:荒川輝彦
美術:雨森義允
音楽:広瀬健次郎
編集:市田勇
助監督:萩原将司
記録:石田照
装置:温井弘司
装飾:西田忠男
背景:西村和比古
美粧結髪:東和美粧
スチール:諸角良男
演技事務:森村英次
衣裳:高安彦司
擬斗:土井淳之祐
進行主任:大岸誠
出演:池玲子 衣麻遼子 藤山律子 田島晴美 一の瀬玲奈
シネマスコープ カラー 87分
姉・みちよを弄び自殺へと追いやった大島興業のボス・大島文男への復讐を誓う相沢桂子は、ついに彼の居場所を突き止めナイフで刺した。だが致命傷には至らず、逮捕された彼女は信愛女子学院へ送られた。同室のひまわり会女番長・スペードの美和こと立花美和からヤキを入れられた桂子は、3日後に彼女が退院すると頭角を現して次々と配下を増やして行き、ついに頂点に立ったのだった。退院の日、半月前に退院をした松尾幸恵やその彼女のマブダチの太田節子と出会ったが、行く当てのない3人はブラブラと辺りをさまよった。ヒッチハイクで停まってくれたスクラップ屋のポンコツ車で何とか市街地までたどり着き、食堂でようやくまともな食事にありつくことが出来たのだが、面白くないとホステスを辞めた節子を連れ戻そうとクラブの用心棒たちがやってきたことで面倒に巻き込まれた。桂子が一緒について行くと節子の客のツケが118万円あることがわかった。節子が困っていると、私が払うから100万円にまけて欲しいと桂子は言った。するとママは了承し、その条件として1週間以内に顧客の集金を行うこと、もしそれが出来なければ身柄を預かる節子が大島興業へ引き渡されることを約束させた。クラブのオーナーが因縁の相手だとわかると桂子は尚更ファイトが湧いた。だが彼女には先にやらなければならないことがあった。それは美和を捜し出し勝負にケリをつけることだった。手っ取り早い方法として彼女が選んだのは、ひまわり会の連中を片っ端からカツアゲすることだった。すると予想通り幹部がやってきたため、締め上げて女番長のところへ案内させた。だが美和は仲間を捨てて蒸発し、リーダはカミソリ絵里こと黒木絵里に替わっていた。そこで桂子は絵里とタイマン勝負を行い勝利するとひまわり会を支配下に収めた。
旧ひまわり会は解散状態となり、桂子のもとへきたのは沢光代、戸上清子、杉野ユキの3人だけだった。美和の情報を集めつつ桂子たちが行うのはクラブの集金で、会社だろうが税務署だろうがお構いなく上がり込み容赦なく金を巻き上げて行った。その頃、大島は自分のクラブへ地主を招待し、工場建設のための土地を特別な価格で買い取る代わりに周辺の土地を据え置きで説得して欲しいと圧力を掛けた。そしていい返事をもらえるように節子を宛がおうとしたのだが、それに待ったを掛けたのは桂子だった。彼女は久しぶりの挨拶もそこそこに、テーブルに札束を叩きつけて節子を連れて行こうとした。だが大島は俺とここで会った以上ただで帰れると思った大間違いだと桂子を倉庫へ連れて行き制裁を加えたが、それを止めたのはホステスとして働く絵里だった。彼女はこれを機会に桂子との勝負にケリをつけようと考えたが、大島の怒りは絵里など眼中になかった。再び制裁を加える大島に横槍を入れたのは、彼を監視するために関東侠友会が送り込んできた幹部の黒木達也だった。ここは小娘がくるところじゃないと桂子に言って立ち去ろうとしたが、うずくまるホステスの名が絵里だと知り顔色が変わった。
屋台的映画館
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