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華麗なる追跡

  • posted at:2018-03-05
  • written by:砂月(すなつき)
かれいなるついせき
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1975年
公開日:1975年4月26日 併映「県警対組織暴力」
監督:鈴木則文
企画:吉峰甲子夫 高村賢治
脚本:掛札昌裕 金子武郎
撮影:山沢義一
録音:内田陽造
照明:大野忠三郎
美術:北川弘
音楽:八木正生
編集:戸田健夫
助監督:沢井信一郎
記録:山内康代
擬斗:日尾孝司
スチール:藤井善男
進行主任:松本可則
装置:小早川一
装飾:酒井喬二
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:福崎精吾
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
協力:伊豆 長岡 エイトランド
志穂美悦子 ファッション・コーディネイター:北本正子
衣裳協力:池袋 東武百貨店
出演:志穂美悦子 マッハ文朱 郷鍈治 石橋雅史 円山理映子
アメリカンビスタ カラー 83分

カーレーサーの矢代忍は鈴鹿サーキットで行われたゴールデンカップで優勝を飾ったが、彼女には秘密機関TESO(東南アジア特別調査機関)のエージェントという別の顔があった。レース終了後、スポーツカーで帰宅していると所長の前島勇人からお祝いの連絡が入ったが本題はそれではなかった。麻薬組織を捜査していたエージェントが、忍が長年追い掛けていた男の名を浮かび上がらせたのだ。ヘンリー中谷は日本にいた。アメリカ本土、中南米、東南アジアと男の姿を追い求めて日本へ戻ってきた忍の勘は当たっていたのだ。前島の下へ向かった忍は、そこで潜伏場所が赤坂の秘密賭博場を根城にしていること、そして潜入捜査で絶対に失敗が許されないことを説明された。仮にヘンリーの手掛かりが消えた場合、彼と背後関係の情報が永遠に闇の中へ葬り去られるからだ。現在のヘンリーの顔は整形によって5年前の看守時代の面影はなくなっていたことから忍はその写真を脳裏に焼き付けたのだった。純白のドレスに身を包んだ忍はルーレットテーブルに近づきヘンリーがいるのを確認した。忍が勝ち続けるのに対しヘンリーは賭け金を失い、30万円とペンで書き込んだ自分の名刺を賭けようとしてディーラーに止められた。俺を誰だと思っているんだと凄むヘンリーに、忍はその名刺を買ってあげましょうと声を掛けた。ヘンリーに気に入られることに成功した忍だったが、ボディーガードが彼を連れ出そうとしたため拳で攻撃した。その結果、賭博場は大混乱に陥りヘンリーはボディーガードの一人に連れ去られてしまった。

ある日、アオキフローリストという花屋に女が訪ねてきた。その店を営むのは青木新平と凪子の兄妹で、そこでは花を扱うだけでなく忍のファンクラブの受け付けも行っていた。忍は花屋が入るマンションに住んでおり、女は彼女に用があると言ったことから凪子はてっきりファンクラブの入会者だと思って対応した。そこに帰ってきた忍に高校時代の世話になった正田有希子だと自己紹介すると、二人は久しぶりの再会を抱き合って喜んだのだった。有希子はおじから任されたアンティークショップに連れて行くと、おばさまに忍の今の姿を見せたかったと思わず漏らした。するとそれを聞いた忍は、父の事件が母の命を縮めたのよと苦々しく言った。

5年前、忍の父・正之は光洋丸の船長時代に積荷から時価5億円相当のヘロインが見つかったことで麻薬の運び屋として逮捕された。その後、懲役12年の判決が下ったが、正之は面会にきた忍に無実を訴えたのだ。そして何年掛かってでもその陰謀を暴いて無実を晴らすというと、それを聞いていた看守が静かにしろと殴りつけ、強引に独居房へ連れて行かれたのだった。それから翌日、正之が死んだという知らせを受けた妻の綾子と忍は刑務所に駆けつけたが、その酷い有り様に言葉を失った。監視の目を盗んで毒を呷って自殺したと看守は言ったが、遺体には明らかな暴行の痕が無数にあるため、例え検視官が確認したと言っても忍はそれを鵜呑みにすることは出来なかった。その後、綾子は心を痛めて体調を崩しこの世を去った。度重なる不幸が襲ったことで、忍は父の潔白を証明するために命を懸けて真犯人を追い詰めることに決めたのだった。

屋台的映画館
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