東宝映画
配給:東宝
製作年:1995年
公開日:1995年12月9日
監督:山下賢章
製作:田中友幸 富山省吾
脚本:大森一樹
音楽監督:伊福部昭
撮影:関口芳則
美術:鈴木儀雄
照明:望月英樹
録音:宮内一男
編集:長田千鶴子
助監督:三好邦夫
製作担当者:前田光治
アソシエイトプロデューサー:鈴木律子
特殊技術・撮影:江口憲一 大根田俊光
特殊技術・美術:大澤哲三
特殊技術・照明:斉藤薫
特殊技術・特殊効果:渡辺忠昭
特殊技術・操演:三橋和夫
特殊技術・助監督:鈴木健二
特殊技術・製作担当者:篠田啓助 小島太郎
特技監督:川北紘一
出演:辰巳琢郎 石野陽子 林泰文 小高恵美 大沢さやか
アメリカンビスタ カラー 103分
国連G対策センターによる「Tプロジェクト」の拠点となった南太平洋に浮かぶバース島が消滅し、そこに棲んでいたゴジラとリトルゴジラが姿を消した。それから1ヶ月後、香港にゴジラが上陸した。だがその姿は今までとまるで違い燃えるように赤く光っていた。急遽Gサミットが開かれ、リモートでワシントンから参加した原子力エネルギー専門のマービン教授は、日本の大学生が執筆したゴジラに関する論文に興味を持っていた。それは「ゴジラの体内構造に関する私的考察」というもので、執筆者の山根健吉は40年前に大戸島に異変が起きた際に自ら団長として調査を行った古生物学者・山根恭平の孫だった。彼はゴジラの研究を卒業論文のテーマにしたが、不真面目として受理されず留年の身となっていた。そんな健吉を訪ねた国連G対策センター長官の国友満は協力して欲しいと願い出た。健吉の父・新吉はゴジラの襲撃によって家族を失い、孤児となった彼を山根が引き取った。ゴジラの話は小さい頃から新吉に聞かされていたし、山根の部屋にはたくさんの資料が残っていたことが健吉をゴジラ狂にしたのだ。だがそれはあくまで趣味の範囲と考え断ろうとしたのだが、リトルゴジラの行方を追っているサイキックセンター主任の三枝未希がGサミットに参加していることを知り前言を撤回した。健吉は未希の大ファンなのだ。
健吉の姉・ゆかりはJBSのニュースキャスターを務めている。ある日、番組に国立物理化学研究所所属の物理学者・伊集院研作がゲスト出演した際に彼が発明し国際物理学賞を受賞した物質・ミクロオキシゲンの副作用や兵器転用について皮肉交じりに質問した。その番組を観たゆかりの伯母・山根恵美子は彼女を自宅に招くと、かつてミクロオキシゲンと同じような効果をもたらす薬剤が40年前に開発されていたことを打ち明けた。それは恵美子が兄のように慕っていた薬物化学者の芹沢大助が研究中に偶然発見し開発を進めた「水中酸素破壊剤=オキシジェン・デストロイヤー」だった。自分の発明が大量破壊兵器として使われることを恐れた芹沢は一切の資料を焼却しゴジラと運命をともにしたのだが、恵美子はミクロオキシゲンに危険性を感じていたのだ。
屋台的映画館
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