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ザ・中学教師

  • posted at:2021-03-29
  • written by:砂月(すなつき)
ざちゅうがくきょうし
メリエス=サントリー
配給:アルゴプロジェクト
製作年:1992年
公開日:1992年4月25日
監督:平山秀幸
プロデューサー:山田耕大
プロデューサー補:古川恒一
原作:プロ教師の会
脚本:斎藤博
音楽:大谷幸
撮影:柴崎幸三
照明:吉角荘介
録音:宮本久幸
美術:いわいいわお
編集:奥原茂
助監督:冨樫森
製作コーディネーター:久家豊
製作担当者:山本章
宣伝プロデューサー:桜井弘道
アソシエイトプロデューサー:河西裕
提供:アルゴプロジェクト
提携:日本テレビ
出演:長塚京三 藤田朋子 金山一彦 西村政貴 島田敦子
アメリカンビスタ カラー 106分

長い夏休みが終わり2学期が始まった。またいつもの様な学校生活が繰り返される中、桜中学校2年1組の担任である熱血教師の三上周平は一人気を吐いていた。始業のチャイムに遅れた足立明、上島昇、原健太から微かに漂うタバコの臭いを感じた彼は、授業開始前の号令が終わると3人を立たせた。そして何故中学生がタバコを吸ってはいけないかと問うと、昇は体に良くないからだと答えた。それに対し健太は法律で禁止されているからだと答えた。健太の意見を肯定した三上は、3人がその法律を破ったのだからどのような措置が適当か制限時間1分で話し合いなさいと皆に言った。彼はクラスを5つの班に分け、意見を出し合ってその中から最適な案を決定する方法を取っていた。その結果、罰として翌日から3日の間、朝7時半に登校して廊下の水拭きの仕事を与えることに決まった。3人を席に着かせると三上は持論を唱えた。学校は制服を着た生徒とスーツを着た教師がそれぞれの役を演じる演劇の舞台の様なものだと。そんな三上のやり方に反発をしていたのは美術教師の長内純子だった。班制度は昔の日本で行っていた隣組の様なものだと。それを聞いた三上は、班は密告制度ではなく生徒同士の自治が問題だと言った。学校は生徒が好きでくるところではないと三上が言うと、あなたは生徒のことがわかっていないと純子はピシャリと言い返した。

三上が帰宅すると妻の清子の様子がおかしかった。理由を尋ねるとどうやら長女の祐子が学校で何かあったらしい。そこで話を聞くために彼女の部屋に入ると、放課後にクラスメイトからバケツの水を掛けられたが、勉強が出来て男子にモテるからきっと嫉妬したんだろうと祐子はサバサバと言った。それを聞いて三上は安心したが、祐子はその夜くやしさが込み上げベッドで声を押し殺して泣いた。

実家が食料品店の中村今日子は、倉庫から商品を持ち出してはクラスメイトだけでなく他の学年の生徒にも売りつけていた。そのことが発覚すると教頭は両親を呼び出し、学校全体の問題として原因究明と解決に取り組むことを説明した。三上は職員会議で今日子の自宅謹慎処分を提言し、社会のルールを生徒に教えるのは教師としての原則だと言った。その数日後、彼は松岡中学の竹田安子教諭から呼び出しを受けた。祐子が勝手に私服登校を行いその理由をどうしても話さないというのだ。三上は、口で言ってわからない場合は強制的な指導をしても大丈夫ですと言った。

屋台的映画館
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殺人拳・2

  • posted at:2021-02-07
  • written by:砂月(すなつき)
さつじんけんつー
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1974年
公開日:1974年4月27日 併映「山口組外伝 九州進攻作戦」
監督:小沢茂弘
企画:松平乗道
原案:高田宏治
脚本:高岩肇 小沢茂弘
撮影:吉田貞次
照明:若木得二
録音:中山茂二
美術:井川徳道
編集:堀池幸三
音楽:津島利章
助監督:野田和男
記録:牧野淑子
装置:稲田源兵衛
装飾:柴田澄臣
背景:宮内省吾
美粧結髪:東和美粧
スチール:諸角良男
演技事務:森村英次
衣裳:豊中健
擬斗:菅原俊夫
操演効果:鈴木昶
進行主任:真沢洋士
出演:千葉真一 市地洋子 石橋雅史 嶋直樹 山下勝也
アメリカンビスタ カラー 82分

空手の達人・剣琢磨はある人物から仕事を依頼をされた。それは彼らの組織の経理を担当する劉元徳とリオ・グランドルの抹殺だった。劉元徳は数日前に警察に捕まり連日の尋問を受けているため、一刻も早く口を封じねばならなかった。一方、グランドルはタイから持ち込んだ純金の仏像をネコババしオーストラリアへ逃亡しようとしていた。依頼の男は手段と方法は一切任せると言い報酬として二千万円を提示したが、琢磨はその倍を要求した。嫌なら下りると脅すと、男は渋々了承した。その夜、琢磨はわざとバイクを暴走させて警察に捕まり連行された。警官に囲まれながら廊下を進んで行くと、やがて第八取調室が見えてきた。すると琢磨は警官を振り払い取調室のドアを蹴破ると刑事たちをなぎ倒して劉の方に向かった。そして彼の喉元に一撃を食らわせて声帯を潰すと窓を破壊して逃げた。

目の前で重要参考人の証言を不可能にさせられた上にその犯人である琢磨を取り逃がしたことで巡査部長の山上七郎は責任を感じていた。そこで上司の伊原警部に事件の専任を申し出たが認められず、悩んだ末に辞表を提出した。その頃、メルボルンへ高飛びする計画を立てていたグランドルは出発までの時間を映画館で潰していたが、通報により警察に包囲された。ロビーで警官の姿に気づいた彼は裏口から逃げるが、路地では琢磨が待っていた。そしてグランドルが抜いた拳銃を足で払うと素早くバッグを奪い取って行方をくらました。一人残されたグランドルは追ってくる警官相手に銃で応戦するがあえなく射殺された。

京都に本部を置く空手道場・正武館には山上の姿があった。彼は館長・政岡憲道の弟子だった。山上は辞表提出後に休職扱いになったことを疑問に思ったが、それは裏で活動せよという命令だと解釈した。空手道場・竜虎殿の館長である太田黒は全アジア青少年武術センターの設立を名目に東南アジアから五十億円にも上る資金を集めているが、その後ろには黒幕が控えているという噂があった。山上から報告を受けた政岡は東南アジア正武館支部道場の全組織に対し太田黒一派の募金の実情を徹底的に調べさせる命令を出した。そしてこの件に琢磨が拘わっていることを知った政岡は手強い相手だから気をつけろと山上に忠告した。

屋台的映画館

サブイボマスク

  • posted at:2020-07-03
  • written by:砂月(すなつき)
さぶいぼますく
サブイボマスク製作委員会(DLE=ホリプロ=イドエンターテインメント=東映=木下グループ=ローソンHMVエンタテインメント=東映ビデオ=ドリーミュージック・=and pictures)
配給:東映
製作年:2016年
公開日:2016年6月11日
監督:門馬直人
製作:椎木隆太 堀義貴 尾辻重信 遠藤茂行 木下直哉 坂本健 間宮登良松 依田巽 伊藤主税
企画:DLE and pictures ステラキャスティング
プロデューサー:伊藤主税 鈴木基之 紙谷零
アソシエイト・プロデューサー:和田有啓 平野宏治
ライン・プロデューサー:角田道明
脚本:一雫ライオン
撮影:葛西幸祐
照明:金子康博
録音:芦原邦雄
美術:三浦真澄
装飾:吉田敬太
衣装:森山久美
ヘアメイク:森下奈央子
記録:菅谷雪乃
キャスティング:伊藤尚哉
編集:和田剛
サウンドエディター:勝俣まさとし
キャラクターデザイン:わるいだ~
プロダクション・スーパーバイザー:岩崎雅公
助監督:岸塚祐季
制作担当:宮森隆介
音楽:堤裕介
主題歌:「ブラザー」ファンキー加藤
劇中歌:「春雄の唄」サブイボマスク
・・・:「かけがえのない人」サブイボマスク
製作プロダクション:DLE and pictures inc.
制作協力:Plus D
製作幹事:DLE
出演:ファンキー加藤 小池徹平 平愛梨 温水洋一 斉木しげる
アメリカンビスタ カラー 114分

近々消滅可能性都市に認定されるかもしれない地方都市・道半町。過疎化が進むこの町からは若者たちが次々と逃げ出し、残った者には働き口がなかった。近隣に巨大なショッピングセンター・ドリームタウンが出来たせいで商店街は活気を失って今や廃墟同然。店主たちも死人同然。役場には生活保護申請者の列が出来ていた。そんな町を再興しようと立ち上がった春雄は相棒の権助と青年団を結成し手製のゆるキャラまで作って盛り上げようとしたが反響はイマイチだった。幼い時に両親を失った春雄は、育ててもらった商店街の人たちに恩返しをすべく孤軍奮闘していたが、このままでは本当にダムの底に沈み兼ねなかった。商店街のど真ん中でミカンの上に立ち自作の曲で一人ライブを行うが、観客は権助の他に年寄りだけ。歌声は虚しく響いた。他の街から女性を連れてきて、肉屋の店先で5対5の街コンをやっても盛り上がらなかった。どうしていいかわからなくなった春雄が自分の部屋で寝転がっていると、権助がスケッチブックを差し出した。そこにはサブイボマスクが描かれていた。

サブイボマスクは伝説のプロレスラーで、その正体は春雄の父親だった。夏に行われる祇園祭に会わせて凱旋し無料で商店街プロレスを行うなど地元に多大なる貢献した。人々を再び感動させるにはヒーローが必要だと考えた春雄は父親の遺志を継いでマスクを被りサブイボマスク二世となった。ところが町長の大蔵は変化を望んでいなかった。サブイボマスクの中の人が歌いそれを見た年寄りたちが喜べばそれで十分だと考えていたからだ。この町の人々が生気がないのは感動がないからだと考えていたサブイボマスクは、謎のシンガーとして歌いもう一度この町に感動と笑顔を取り戻すことを宣言した。それを聞いた大蔵は感動して涙を流した。

ある日、サブイボマスクと権助が橋の上にいると、その横をパンティーを被ったブリーフ一丁の男が横を通り過ぎて行った。そしてその下着泥棒を追い掛けていたのはサブイボマスクの中の人の元カノ・雪だった。彼女は東京でモデルをしていたが、訳あって娘を連れて生まれ故郷に戻ってきていたのだ。思い出話もそこそこに男を追い掛けたサブイボマスクはついに男を追い詰め、格闘して体力負けしたが下着だけは取り返すことが出来た。うれしさのあまり雄叫びを上げると、偶然通り掛かった巡査に不審者として連行された。

屋台的映画館

真田幸村の謀略

  • posted at:2020-04-25
  • written by:砂月(すなつき)
さなだゆきむらのぼうりゃく
東映=東映太秦映画村
配給:東映
製作年:1979年
公開日:1979年9月1日
監督:中島貞夫
企画:高岩淡 日下部五朗 松平乗道 三村敬三
脚本:笠原和夫 松本功 田中陽造 中島貞夫
撮影:赤塚滋
イラストレーション:横尾忠則
音楽:佐藤勝
監督補:清水彰
照明:増田悦章
録音:荒川輝彦
美術:井川徳道
編集:市田勇
助監督:藤原敏之
記録:田中美佐江
装置:稲田源兵衛
装飾:山田久司
背景:平松敬一郎
スチール:中山健司
宣伝担当:佐々木嗣郎 丸国艦
美粧結髪:東和美粧
衣裳:豊中健
振付:藤間紋蔵
演技事務:藤原勝
擬斗:菅原俊夫
和楽:中本敏生
進行主任:野口忠志
協力:東映俳優センター
特殊撮影・撮影:北坂清
特殊撮影・照明:金子凱美
特殊撮影・助監督:鈴木秀雄
特殊撮影・美術:株式会社特撮研究所 大沢哲三
特殊撮影・操演:株式会社特撮研究所 鈴木昶 小笠原亀
特殊撮影・進行主任:株式会社特撮研究所 中村義幸
特殊撮影・視覚効果:デン・フィルムエフェクト
特撮監督:矢島信男 佐川和夫
出演:松方弘樹 あおい輝彦 森田健作 秋野暢子 岡本富士太
アメリカンビスタ カラー 148分

慶長十五年、名古屋城を造営した徳川家康は大坂城に蟠踞する豊臣秀頼の一党を討つ準備を進めるために自ら視察に赴いていた。その夜、上空に巨大な隕石が飛来し場内が混乱する中、その騒ぎに乗じて侵入した真田家家臣の霧隠才蔵は寝所にいた家康の首を取った。それは大流星が空をよぎると予言した真田幸村による計略だった。ところが翌日、名古屋城を出立した行列は東へ向かっていた。才蔵が取った首は家康の影武者であり、その罠に掛けたのは服部半蔵だったのだ。半蔵一派に取り囲まれる才蔵だったが、それを妖術を使って助け出したのは通りすがりの猿飛佐助だった。佐助は加勢をするために彼を救ったわけではなく、大頭領戸沢白雲斎の弱きを助けよという教えに従っただけなのだ。丹波八ヶ峰へ一人で帰ると聞き才蔵が身を案じると、佐助は妖術で作り出した幻影を見せて心配ないと安心させた。

この年、家康は諸国の落人狩りを強行した。石田三成の軍奉行をしていた男とその家族が連行されるのを見兼ねた浪人の海野六郎は助け出そうと刀を抜こうとするが望月六郎はそれを思いとどまらせようとした。その様子に気づいた役人が向かってこようとしたそのとき、狂人が間に割って入ったことで事なきを得た。同じ年、家康は諸国の傾奇物を取り締まり処刑した。連行される者たちの中にいた筧十蔵は隠し持っていた爆薬を破裂させるとその隙に姿を眩ました。同じ年、家康は諸国の切支丹を逮捕し処刑した。ジュリアおたあを捜して処刑場にやってきた朝鮮王城守備軍の尹三英は一刻も早く救い出そうと大暴れした。その頃、紀州九度山では穴山小助が真田幸村の命で信州上田から焼酎の入った甕を運んでいた。小川でひと息ついていると釣り人から話し掛けられ、父親が真田家譜代の家臣だったばかりにこんな目に遭っていると愚痴をこぼした。だがその釣り人が幸村だとわかると肝を潰した。

徳川の間者が送り込んだ猫の爪の毒で幸村の父昌幸は他界した。これにより腹を決めた幸村は家臣たちを兄信幸がいる上田城へ返すことにした。そして妻綾にも同様に上田城へ行くように命じたが、昌幸を関ヶ原の役に巻き込んだ父大谷刑部の責任と、それが後の死へ繋がったと悔いる綾は翌朝自刃を遂げた。昌幸や綾の死を無駄にしないと心に決めた幸村は家臣を上田城に向かわせた。そして父の遺志を継ぎ家康の首を取ることを誓った。

父の轍を踏まないためには家康を上回る謀が必要であり、そのためには姿を見せずに敵に近づくことが出来る草の者の力を借りなければ成り立たなかった。幸村の命を受けた才蔵は心当たりのある丹波八ヶ峰に向かうが白雲斎は殺された後だった。家康との戦に備えて白雲斎は諸国に散った同志たちの名を書状にしたためていたが、佐助が見つけた燃え残りには六人の名しか読み取れなかった。その書状を俺にくれぬかと才蔵が言うと、佐助は仲間に入れてくれるならやると言った。

屋台的映画館

サラリーマン忠臣蔵

  • posted at:2019-08-16
  • written by:砂月(すなつき)
さらりーまんちゅうしんぐら
東宝
配給:東宝
製作年:1960年
公開日:1960年12月25日 併映「サザエさんとエプロンおばさん」
監督:杉江敏男
製作:藤本真澄
原案:井原康男
脚本:笠原良三
撮影:完倉泰一
美術:村木与四郎
録音:三上長七郎 下永尚
照明:金子光男
音楽:神津善行
監督助手:児玉進
編集:小畑長蔵
特殊撮影:東宝特殊技術部
現像:東洋現像所
製作担当者:森本朴
出演:森繁久弥 小林桂樹 加東大介 司葉子 宝田明
シネマスコープ カラー 100分

赤穂産業の専務・大石良雄は明後日の飛行機でヨーロッパに向かうことになっていた。2週間の日程で、西ドイツでは国際見本市に出席し、フランスではパリのアマン商会と特約の交渉を行うのだ。そんな彼のために会社の幹部だけで行う壮行会が急遽決定し、それに迷惑していたのは社長秘書の早野寛平だった。何故ならその日の夜、同じ会社で働く恋人の寺岡軽子と約束していた映画を諦めなければならないからだ。二人がもめているところに大石が現れたため、ばつの悪い早野は浅野卓也社長と大野久兵衛常務が待ち兼ねていると話をはぐらかした。社長室を訪ねると、大野は留守中の事務手続きを早くしてもらわないと不安で困ると言った。すると大石は専務なんて飾りのようなものだし、営業に関しては小野寺部長や吉田課長に任せておけば間違いないと謙遜した。浅野は本人がそう言っているのだから大丈夫だと大野をなだめ、近いうちに来日することになっているアメリカ経済使節団の話をした。丸菱系コンツェルンの18社が協力して接待に当たることになっており、その打合会が午後3時に丸菱の総本社で行われることになっていた。その会が終わってから君の壮行会へ行くよと浅野が言うと大石は恐縮した。

丸菱総本社の会議室では明後日に迫った使節団到着の準備に追われていた。接待委員長となった丸菱銀行頭取の吉良剛之介は進行状況の説明を行った。スケジュールの報告とともに贈呈する記念品を公開すると、コンツェルンの足利直義会長は身を乗り出した。記念品は出入りの骨董屋から80万円で買い取った鎌倉時代から伝わる兜で、一説には新田義貞が戦死した際に身につけていたとされる国宝級の逸品だった。ところが若狭金属の社長で委員の桃井和雄から真っ赤な偽物と言われ憤慨した。彼は骨董マニアだった祖父の影響で小さい頃から兜を数知れず見ており、第一鎌倉末期の兜であれば侍が野球のヘルメットのように柔らかい物を被るはずがないからだ。嘲笑の的にされ怒り心頭の吉良は、君らごとき若輩の三等社長に後ろ指を差される謂れはないと厳しく言った。すると桃井の親友である浅野が割って入り、最近は外国人の中にも骨董品に詳しい人が多いらしいので、そういった物をプレゼントするのはどうかと思うと言った。その意見に会長が同調したため、吉良は従わざるを得なくなった。

兜の件がきっかけとなり徹底的にこき下ろされた桃井は会社に戻ってからも怒りが収まらなかった。社長の地位を棒に振っても狸じじいと対決するつもりだと言うと、角川本蔵専務は会社の金融を差し止められたら大変なことになると諭した。だが桃井の決意は固かった。恨んでいる社長連を代表して公式の席上で吉良の面目を失墜させれば辞任に追い込むことが出来るのだ。それを聞いた角川は事を穏便に済ませるために吉良と会い、お詫びの印として本物の十両大判を手渡したのだった。レセプション当日、控室にいる吉良のもとへ向かった桃井だったが、平身低頭な彼の態度に拍子抜けした。するとそこに遅刻してきた浅野が現れ、吉良はここぞとばかりに嫌味を並べた。最初は我慢して聞いていた浅野だったが、先代社長まで侮辱されたことで怒りが爆発した。

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