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不良番長 一網打尽

  • posted at:2019-12-16
  • written by:砂月(すなつき)
ふりょうばんちょういちもうだじん
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年9月14日 併映「木枯し紋次郎 関わりござんせん 」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:松本功 山本英明
撮影:山沢義一
録音:小松忠之
照明:川崎保之丞
美術:北川弘
編集:田中修
助監督:小平裕
擬斗:日尾孝司
スチール:藤井善男
進行主任:松本可則
装置:小早川一
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
美粧:住吉久良蔵
美容:宮島孝子
衣裳:宮下貞子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:八木正生
挿入歌:「ウッシッシッ節」梅宮辰夫
・・・:「ゲリラ蛙」梅宮辰夫
・・・:「恋のチャンス」B・B・S
衣裳デザイン:安斉慶子
出演:梅宮辰夫 ひし美ゆり子 真理アンヌ 藤竜也 鈴木やすし
アメリカンビスタ カラー 88分

暴力団・大東共友会と敵対する神坂弘は突然の襲撃で舎弟のサブを失った。身の危険を感じた神坂は最寄りの交番に飛び込むと、すぐに逮捕して欲しいと警官に願い出たのだった。彼は強盗、恐喝、婦女暴行の容疑で指名手配されていたのだ。それから二年、多摩刑務所を出所した神坂は共友会から命を狙われた。何とか車の陰に隠れて難を逃れたが、共友会は同じ日に出所することになっている力石一と人違いをしたのだ。彼らにとって荒くれ者の力石は頭痛の種でしかなく、暗殺をして一気にケリをつけようと考えたのだった。神坂は事務所に乗り込んで治療費一千万円を要求し、お前らの悪事について一切口を割らなかったことだけでもそれだけの価値があるはずだと言った。すると幹部の西島の逆鱗に触れつまみ出されたのだった。

共友会から強請る手立てはないかと機会を狙っていた神坂は、西島の弟分・三木の愛人である真弓に幼なじみと偽って近づき共友会が会員制で開く賭場の在り処を聞き出した。そこはゴーゴークラブ・ジョージの奥にあり、真弓の案内で潜入することに成功した。そして札束を確認すると頃合いを見て電源を落とし、暗闇の中で札束を引っ掴んで逃げ出したのだった。裏路地でそれを紙袋に詰め直そうとしたところ、店の常連客であるアパッチが待ち伏せていた。神坂は割ったビール瓶で勝負しようとしたのだが、アパッチは仲間を呼ぶと彼を匿い追いかけてくる共友会をコテンパンに伸したのだった。金に目がないアパッチは神坂をアジトへ連れて行くと分け前について話題にした。ヤバいところを助けたんだから当然だと主張する彼に対し、一人で逃げられたんだから勝手なことをしたのはお前らだと神坂は言った。すると頭に血が上ったシックが宿代を置いて行けと言い、それが叶わないことがわかると剃刀で切り掛かった。ひらりと身を交わした神坂はその剃刀を取り上げるとアパッチの方へ投げつけ舐めるなと凄んだ。観念したアパッチは負けを認め、共友会にやられている者同士で手を組まないかと提案した。それを聞いた神坂は返事を渋ったが、大きな仕事が待っていることがわかると態度を決めた。

共友会は盗品の故買をやっており、大東運輸のトラックでその荷を関西へ流して売り捌いていた。それをいただいても元は盗品であるため騒げないことは確実なのだ。だが倉庫の場所がわからないため組員の一人をいたぶって吐かせ、新宿柏木のメッキ工場の隣にあることを突き止めた。早速行動を起こした神坂たちは東新宿署の警官が包囲していると騙し丸腰で出てきた組員を襲撃した。そして手に入れた家電や衣類などを捨て値で叩き売り易々と50万円を儲けたのだった。その金を使ってバーで祝杯を挙げていると、隣の席から声が掛かった。彼は神坂より半日遅れて出所した力石だった。出所時に神坂が間違って命を狙われたことを知った力石は、うちの奴らならやりそうなことだと苦々しく言った。

屋台的映画館
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