東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年12月2日 併映「エロ将軍と二十一人の愛妾」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:山本英明 松本功
撮影:山沢義一
録音:長井修堂
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:祖田冨美夫
助監督:福湯通夫
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
進行主任:入場一男
装置:小早川一
装飾:佐藤善昭
記録:勝原繁子
美粧:入江荘二
美容:石川靖江
衣裳:内山三七子
演技事務:石原啓二
現像:東映化学
音楽:八木正生
協力:九州産業交通株式会社 熊本スズキ株式会社 青年の酒 美少年
出演:梅宮辰夫 太田美鈴 ひし美ゆり子 安岡力也 久保浩
アメリカンビスタ カラー 88分
神坂弘をリーダーとするカポネ団は、人気女性歌手の天城ルリ子が堕胎し産婦人科から出てきたところをスクープした。この金になるネタを芸能記者に高値で売りつけようとしたのだが、その背後にいる暴力団・大東組に嗅ぎつけられて遁走した。だが結局逃げ切れずに全員事務所へ連れて行かれた。これまでにも度々シマを荒らされたことで幹部の原は落とし前をつけようとしたが、それを止めたのは会長の大竹東一郎だった。大竹は今回の件を見逃す代わりにやって欲しい仕事があると言った。それは香港へ飛びブツを運ぶというものだったが、大東組は警察にマークされていて都合が悪いというのだ。その仕事がヤバいことは終わりまで聞く必要なかった。神坂は何とか穏便に済まそうとしたが相手は聞く耳を持たず、リンチを受けた五人は海に放り込まれたのだった。浮いてこなかったリーチの敵を討つために神坂、キック、ロック、サックは、後日大東組が取り引きを行うという晴海埠頭にバイクで乗りつけた。香港からの運び屋・天草五郎からダイヤの入ったアタッシェケースを奪った神坂だったが、幹部・高田の撃った銃弾がケースに当たり中から飛び出したのはガラスの破片や石ころだった。まんまとケースのすり替えに成功しおまけに代金までせしめた五郎は、大東組の車を奪ってトンズラした。
三億にも上るダイヤを手に入れた五郎が富士山の見える遊園地で金の使い道を考えながら一息ついていると、ビーバー、バンビ、お蝶の三人組=ビバ番長がお色気で迫り、隙を突いてケースの強奪に成功した。喜びのあまりバンビが放り投げると、その先にはカポネ団の姿が。思わぬ形でケースを手に入れた神坂たちだったが、行く手には大東組が待っていたのだ。ビバ番長だけでなく大東組からも逃げなくてはならなくなったカポネ団は息も絶え絶えに駐車場にたどり着いた。すると謎の女が車で現れたため、渡りに船とばかりに乗り込んだのだった。
行く当てのないカポネ団はとりあえず飛行機で九州へ向かうことにした。バスで熊本・阿蘇へ向かう途中にドライブインで休憩を取っているとまたあの女が現れた。他愛のない会話をして去って行ったが、彼女の目的はケースのすり替えだった。そのことに気づいたカポネ団は後を追い掛け、神坂だけが女の車に滑り込んだ。車が到着したのは女が宿泊する阿蘇観光ホテルだった。ハネムーンシーズンであるため部屋はひとつしか開いておらず二人はそこで過ごすことになったが、神坂はアレのことで頭がいっぱいだった。一方、ケースのことが気になる女はキスをしたがる彼を投げ飛ばし、肌に指一本触れたらただじゃおかないと啖呵を切った。同じ頃、実家へ帰省中に金欠になりバスを下車した五郎がホテルに立ち寄った。
屋台的映画館
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