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北斎漫画

  • posted at:2024-09-05
  • written by:砂月(すなつき)
ほくさいまんが
松竹
配給:富士映画
製作年:1981年
公開日:1981年9月12日
監督:新藤兼人
企画:金井彰久
製作:赤司学文 中條宏行
原作:矢代静一
脚本:新藤兼人
撮影:丸山恵司
美術:重田重盛
音楽:林光
録音:島田満
調音:小尾幸魚
照明:野田正博
編集:杉原よ志
スチール:金田正
記録:新藤銀子
監督助手:満友敬司 松井稔
絵画指導:田中博之
考証:林美一
メークアップ:工藤芳照
装置:石渡敬之助
装飾:宮崎琢郎 奥村松太郎
衣裳:鈴木康之
現像:東京現像所
進行:田沢連二
製作主任:池田義徳
題字:中川一政
製作協力:近代映画協会 青年座映画放送
出演:緒形拳 西田敏行 田中裕子 樋口可南子 乙羽信子
アメリカンビスタ カラー 119分

江戸時代後期の頃、浮世絵師の鉄蔵は焦っていた。世間では喜多川歌麿の美人画が流行していたからだ。ある夜、彼は銭湯からの帰りに白い着物を着た妖艶な女と出会った。お直というその女はどうやら夜鷹らしく声を掛けるとついてきた。鉄蔵は娘のお栄とともに履物商伊勢屋の屋根裏に居候していたが、彼がお直を連れ帰ると作業をしていた左七は気になり手を止めた。左七は幼い時から文芸に親しんだこともあり、武士の身分を捨て伊勢屋の養子となった。年の離れた左七の女房のお百は何食わぬ顔で屋根裏へ上がる鉄蔵を見て怪訝な顔をした。それから鉄蔵は朝から晩まで裸になったお直の絵を筆で描き続け、お栄は隣でその手伝いをした。毎日お直の体を見ていることで欲望が押さえ切れなくなった鉄蔵だったが、そんなつもりで連れてきたのかと言われ我に返った。そこで彼女を利用することに決めた鉄蔵は御用鏡磨師中島伊勢の屋敷へ連れて行くことにした。彼は屋敷から出てきた伊勢と顔を合わせるなりお直が御眼鏡に適うか伺いに来たと言った。

鉄蔵は葛飾で生まれ本所割下水で育った。彼の父親は貧乏を絵に描いたような土方人足で母親は愛想をつかして逃げ出した。鉄蔵が伊勢の養子となるきっかけとなったのは蜆売りをしている彼のおじが出入りしていたからだった。一緒についてきた利発そうな少年に一目惚れし養子に迎えたが、それは伊勢に子がなかったため御上の御用鏡磨師としての跡継ぎに育てるためだった。ところが突然一人前の絵師になると言って家を飛び出したことから伊勢は勘当を言い渡した。だが役者絵を得意とする勝川春章に師事したことがわかり資金の援助は続けた。鉄蔵は心変りが激しく、それを本人曰く「夕立がやってくる」と表現した。夕立だから何処かの軒先で雨宿りをして止むのを待ってりゃいいが、居ても立っても居られずずぶ濡れになるのを承知で何処に向かっていいかわからずに駆け出すのが彼の性格だった。伊勢は今度こそ腰を据えて春章のところでしっかりと修行しろと忠告し、これが最後の親心だからと小判をばら撒いた。鉄蔵はひざまずいてそれを全て拾い、代わりに女を置いて行くと言った。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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