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「ガラスの仮面ですが」製作委員会(ポニーキャニオン=DLE= BS12ch TwellV=白泉社)
配給:ポニーキャニオン
製作年:2013年
公開日:2013年6月22日
監督:谷東
企画:井本直樹 椎木隆太 西村和晃 久保田博
製作:井本直樹 椎木隆太 西村和晃 久保田博
プロデューサー:中島純 原田拓朗 井上勝哉 中島英貴
ラインプロデューサー:後藤阿梨紗
アシスタントプロデューサー:白木薫 岩本隆宏
宣伝:安藤三四郎 中村美絵 市川裕一
広報:西岡理紗 片岡英理子 乙部のりえ
原作:美内すずえ
脚本:中野守
脚本協力:岸本卓 三好昭央
脚本設定:野々村友紀子
脚本設定協力:有限会社ブランチ
演出補佐:篠原由佳里
作画監督:西山司
音楽:烏田晴奈 加藤久貴
エンディングテーマ:「仮面の宴」Takamiy
劇中歌:「ロボ紅天女のテーマ」烏田晴奈
音響効果:出雲範子
録音:はたしょうこ
アニメーション制作:株式会社DLE
声の出演:中根久美子 白石晴香 高橋伸也 後藤ヒロキ 葉山いくみ
ワイド カラー 55分

中華料理店の住み込み店員の母とともに横浜で暮らす一見平凡な少女の北島マヤは、ひとたび演劇のことになると情熱を燃やした。ある日、近所の子供を観客にしてテレビの内容を公園で演じていると、たまたま通り掛かった往年の大女優・月影千草は彼女が持つ女優としての恐るべきポテンシャルに衝撃を受けた。演技指導を行うとその才能は開花し数々の舞台を経験することで着実に力をつけて行った。ところが父に映画監督、母に大女優を持つ芸能界のサラブレッド・姫川亜弓が現れたことで実力の差を思い知り、マヤはくじけそうになった。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのは最大手芸能プロダクションの青年実業家・速水真澄だった。マヤの演技にひどく心を揺さぶられた真澄は陰ながら「紫のバラのひと」として手厚くサポートしたが、その正体を明かさなかったために何事にも仕事を優先する冷酷非道な速水の姿を彼女は本心だと信じ込んでいた。その後、マヤと亜弓の二人は多くの作品に出演し、互いの力を認めつつ月影が上演権を持つ伝説の舞台「紅天女」のヒロインを目指した。数々の試練を克服し、競い合い、やがてマヤは日本を代表する若手女優の一人となった。そんな彼女に思いを寄せる若手青年俳優・桜小路優は自らの思いを打ち明けるが、マヤの中では紫のバラのひとの存在が大きくなって行った。一方、マヤに対する自らの気持ちに気づき始めた速水は、フィアンセ・鷹宮紫織との間で気持ちが揺れ動いた。マヤと紫のバラのひととの恋の行方は?。そして紅天女のヒロインの座を射止めるのは誰?。

紅天女の稽古でマヤが落ち込んでいるのを見兼ねた桜小路は、気晴らしをさせるために彼女をデートに誘った。そしてそのついでに東京ヌカイシソーの展望台で愛の告白をしたのだがあっさりと振られてしまった。だが演技に頭を悩ませて寝不足に陥っていたマヤが彼の胸を借りて眠りにつくと、ここにきていることが月影に見つかったら大変なことになるのではないかと桜小路は心配になった。すると突然窓外の月に「ツキカゲ」というサーチライトの文字が浮かび上がり、空から巨大なピンクウサギが降ってきたのだ。そして速報ニュースをモニターで見た桜小路はその攻撃の首謀者であるコードネーム=ザ・ムーンの写真が月影だったことに驚いたのだった。倒れて行くヌカイシソーの展望台に空から現れたのは月影の付き人である小林源造で、マヤを救出するとヘリコプターで脱出した。

奈良県某所にある邸では救出されたマヤが静かに休んでいた。知らせを受けて亜弓と速水が駆けつけたが、それと同じ頃に桜小路もバイクでやってきた。源造に置いて行かれ爆発に巻き込まれた桜小路だったが、彼はそんなことではへこたれずにマヤの気配と匂いを辿ってきたのだ。邸は月影が隠れ家として使っているセーフハウスで、その彼女が何者かに誘拐されたのだ。月影は引退した舞台女優という仮面を被っているが、その裏では世界の巨悪とたった一人で戦う女スパイ「ザ・ムーン」として活動していた。そして源造はメカニックを担当するサポート役を引き受けていた。月影はある時は国際的なテロ組織に入り込んで内部から壊滅に追い込み、またある時は麻薬密売組織を一網打尽にして世界の秩序を保っていたが、過去のミッションで敵の罠にはまり毒ガスを浴びたことで体調を悪化させた。そして右目の視力を失ったのは舞台上のケガが原因だと本人が言い張っているが、これも敵に捕まったときの拷問が原因だった。時には集中治療室から出られない振りをしながら実は夜中に病院を抜け出してとある国の内戦を秘密裏に解決させたこともあったことから、彼女をマークしていた敵対組織に誘拐され今でも生きているのではないかと源造は考えていた。何故なら敵はいつか自分たちの前に立ちはだかるかもしれない千草の後継者の存在を恐れており、その謎の人物をおびき出すための罠に利用する可能性があるからだ。その後継者として月影が指名したのがマヤと亜弓だった。紅天女を演じるためにやってきた特訓は一人前のスパイを育てるためのものでもあったのだ。紅天女を演じる前に地球が滅んでしまえば元も子もない。そこで仕方なく亜弓が任務を引き受けると、隣の部屋から寝ぼけ眼のマヤが入ってきた。何も知らない彼女に事の顛末を速水が説明すると、マヤはノリノリで引き受けたのだった。

屋台的映画館
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