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怪談深川情話

  • posted at:2018-01-15
  • written by:砂月(すなつき)
かいだんふかがわじょうわ
大映(京都撮影所)
配給:大映
製作年:1952年
公開日:1952年7月24日
監督:犬塚稔
原案:高桑義生
脚本:犬塚稔
撮影:伊佐山三郎
録音:中村敏夫
照明:湯川太四郎
美術:中村能久
音楽:松本四郎
編集:西田重雄
振付:若柳吉兵衛
新内:新内鶴三郎 新内仲造
和楽:望月太明吉
制作主任:小林利勝
装置:林米松
装飾:水谷秀太郎
背景:太田多三郎
美粧:小林昌典
結髪:石井エミ
衣裳:吉実シマ
スチール:齊藤勘一
助監督:井田探
撮影助手:木浦義明
録音整音:江村恭一
照明助手:岩木保夫
移動効果:村若由春
記録:秋山みよ子
演技事務:毛利美津夫
進行:村上忠男
出演:水戸光子 長谷川裕見子 堀雄二 進藤英太郎 市川小太夫
スタンダード モノクロ 91分

日本舞踊若柳流の師匠吉登世は器量良しだが操が固かった。そんな彼女に好意を持つ者は少なからずいた。太鼓持ちの幇間仙八を遣いに出して自分の邸に招こうとする信濃屋や、それを阻止しようとする吉登世の弟子銭屋助四郎などもそうだった。ある日、熊本組親分の熊本傳次郎の後援で弟子のお久は盛大な御披露目を行った。舞台後に傳次郎に身を預けなければならないことを養母から聞いたお久は吉登世に助けを乞うたが、今にも逃げ出そうとする彼女を引き留めると熊本組の若い男が見張っているから無駄だと諦めさせた。舞台が終わるとお久は人力車に乗せられたが、車夫は養母らとは違う方向へ走らせ吉登世の邸の前で人力車を停めた。彼は二人の話を聞いていたあの男だった。翌早朝、吉登世はお久を知り合いの寺に匿うことにし、婆やお安を遣いとしてやった。それと入れ替わるようにしてやってきたのは人力車の中の忘れ物を届けにきた熊本組の男だった。水を一杯いただきたいという男の声に聞き覚えのあった吉登世は、お話を伺いたいのでと部屋に上がらせることにした。

男は相良新吉といい、以前から傳次郎の考え方に違和感を覚えていたことで衝動的にお久を助けたのだった。その結果こっぴどく叱られた上に今日中にお久を連れ帰らなければならなくなったのだが、新吉の中にはもう熊本組に戻るつもりはなかった。そんな彼の身を案じた吉登世は着物の袖口にほころびを見つけるとその場で繕い、数日前の夜に起きた出来事を口にした。用事から戻り部屋に入ると、勝手口で人影が動いたとお安が腰を抜かした。勇気を振り絞って「どなたです?」と吉登世が声を掛けると、男の声で「すぐに出て行きますから桶の水をください」と返答があった。その穏やかな声にお安が様子を窺うと、男は騒がせてすみませんと謝ったのだった。きっと帰路ですれ違った警官隊に追われているに違いないと考えた吉登世だったが、悪い人物とも思えないため「無理に追い立てはしませんのでなるべく早く出て行ってくださいね」というと男は礼を言って立ち去ったのだ。それが新吉だとわかると吉登世は警察に追われた理由を尋ねた。すると新吉が喧嘩のとばっちりを食らい逃げる弾みで警官を川に投げ込んだことを話したことで二人の気持ちは打ち解けたのだった。

お久の養父の市川橋十郎とともに傳次郎の邸を訪ねた吉登世は、自分がお久を匿っていることを打ち明けた。すると傳次郎はお久を諦める代わりにお前さんの面倒を見ようじゃないかと言った。最初から仕組まれていたことに怒って帰ろうとする吉登世を傳次郎は手籠めにしようとしたが、様子を窺っていた新吉が部屋に乗り込んで彼女を助け出したのだ。翌日、新吉に怪我を負わせたことに責任を感じていた吉登世は、お久を手元に引き取ると今度は行く当てのない彼を寺で匿うことにしたのだった。

屋台的映画館
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