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ゴジラ対メカゴジラ

  • posted at:2018-02-03
  • written by:砂月(すなつき)
ごじらたいめかごじら
東宝映像
配給:東宝
製作年:1974年
公開日:1974年3月21日 併映「ハロー! フィンガー5」「新造人間キャシャーン」「ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精」「侍ジャイアンツ 殺生河原の決闘」「アルプスの少女ハイジ」
監督:福田純
製作:田中友幸
原作:関沢新一 福島正実
脚本:山浦弘靖 福田純
撮影:逢沢譲
美術:薩谷和夫
録音:矢野口文雄
音楽:佐藤勝
主題歌:「ミヤラビの祈り」ベルベラ・リーン
照明:森本正邦
演出助手:西川常三郎
編集:池田美千子
スチール:田中一清
整音:東宝録音センター
効果:東宝効果集団
現像:東京現像所
製作担当者:篠田啓助
特殊技術・撮影:富岡素敬 山本武
特殊技術・美術:青木利郎 小村完
特殊技術・合成:三瓶一信
特殊技術・光学撮影:宮西武史
特殊技術・光学作画:川名正
特殊技術・操演:小川昭二
特技監督:中野昭慶
協力:日本高速フェリー 全日空 沖縄玉泉洞 照国郵船
出演:大門正明 青山一也 田島令子 ベルベラ・リーン 松下ひろみ
シネマスコープ カラー 84分

沖縄海洋博の会場建設を請け負う國場組の建設技師・清水敬介は、工事現場で奇妙な洞穴を見つけたという知らせを受け急行した。洞穴を進んで行くと奥に祠があり、その周囲には壁画が描かれていた。調査を行った首里大学の考古学者・金城冴子はそれが沖縄の古代人の描いた予言だと推測した。そして祠に安置されているシーサーの像がアズミ王の守り神だとし、王家の言い伝えを敬介に説明した。その昔、本土の人間がアズミ王家を滅ぼしにやってきたときに一頭の朱銅色に輝く怪獣が現れて彼らを救った、と。冴子は像を大学に持ち帰ると謎解きを始めた。

久しぶりに休暇をもらった敬介は、東京へ向かう旅客機の中で冴子と再会した。彼女は壁画の予言を解読することに成功したのだが、像の方は手に負えなかった。そこで考古学の世界的権威である城北大学の和倉博士に研究を依頼することにしたのだ。二人が会話をしていると、前の席の男が割り込んできた。彼はトップ屋の南原と名乗り、真っ先にスクープすればいい金になるからその像にはとても興味があるんだと笑った。すると突然乗客が騒ぎ出したことから、何事かと窓の外を見ると黒い富士山のような雲が確認出来た。それを見た冴子は、古代人の予言の一節「大空に黒い山が現れるとき大いなる怪獣が現れ、この世を滅ぼさんとする」ではないかと考えたのだった。予言には続きがあった。「しかし赤い月が沈み西から陽が昇るとき、二頭の怪獣が現れ人々を救う」。冴子の話で敬介は以前にあったある出来事を思い出した。それは洞穴を見つけた頃、東京から観光でやってきた弟の正彦を案内する際に安豆味城跡を訪れたときのことだった。そこでは昔から伝わる民族衣装を着た国頭那美が伝統舞踊を披露していたが突然意識を失い、心配して駆けつけた祖父に大きな怪獣が街を焼き払い逃げる人々を踏みつぶすというお告げを受けたと伝えたのだ。それが予言と関係あるのではないかと考えた敬介だったが、今はただ雲を見つめるしかなかった。

冴子は荷物持ちとしてタクシーに乗ってきた敬介が率先して和倉邸入って行くのを見て不審に思っていた。だが二人が親し気にしている理由を知り彼女はようやく理解した。和倉は敬介の叔父だったのだ。三人が談笑していた頃、宮島研究所を訪れた正彦は玉泉洞を見学した際に見つけた金属片を物理学の権威である宮島博士に分析を願い出ていた。その結果、地球上には存在しない「スペースチタニウム」という宇宙金属であることがわかった。富士山の裾野にある研究所では10日間に及ぶ大きな地震を観測していたが、その夜ついに噴火した。巨大な噴石の中からゴジラが現れたというニュースは瞬く間に日本中に広がり、テレビニュースを見ていた冴子と和倉は予言が的中したことを認めた。

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