にっかつ
配給:にっかつ
製作年:1982年
公開日:1982年8月6日 併映「ジェラシー・ゲーム」
監督:小沼勝
プロデューサー:岡田裕 八巻晶彦
企画:大畑信政
原作:嵯峨島昭
脚本:いどあきお
撮影:前田米造
照明:木村誠作
録音:伊藤晴康
美術:渡辺平八郎
編集:井上治
選曲:林大輔
助監督:加藤文彦
色彩計測:福沢正典
現像:東洋現像所
製作担当者:香西靖仁
企画協力:(株)さち子プロ あづまゆたか
出演:高田美和 五代高之 土屋嘉男 北見敏之 吉川由美
アメリカンビスタ カラー 93分
大学生の紫藤純一は夏休みの間、先輩の紹介で軽井沢にあるレストラン・チェザーレでアルバイトをすることになった。それから数日後、中川総業社長・中川玄一郎の別荘でパーティーが行われることになり、純一はウェイターとしてキャプテンやコックとともに派遣された。中川総業は資本金80億円、関連会社28社の大企業だった。経済界に繋がりを持ち戦後急成長を遂げ姻戚関係に岡崎財閥の会長がいた。パーティーの用意が進む中、純一は話し掛けてきた玄一郎の妻・佳子の美しさに心惹かれた。それ以来彼女のことが気になって仕方がなかった。パーティーが始まり政財界の大物や夫人、令嬢など様々な人物がやってきたが、純一の目には別格のように映っていた。料理はいよいよメインディッシュの登場となり彼は豚の丸焼きをワゴンで運んでいたが、テーブルに移そうとした時にゲストの肘が当たり床にぶちまけてしまった。更に飛び散ったソースが他のゲストの服などに掛かったため、玄一郎が激怒した。純一が茫然としながら厨房に戻るとキャプテンは怒りのあまり殴り掛かった。すると佳子が駆け寄りお願いですからこの方を責めないでくださいとすがった。そこにやってきた玄一郎はそんな奴のことは放っとけと言うが佳子には可哀想でそんなことは出来なかった。
翌日、チェザーレ社長の鮎川蓉子に呼び出された純一は、あれだけの失態をしでかしたのだから辞めさせなければ申し訳が立たないと言われた。クビになり行く当てを失った彼が喫茶店のテラスでコーヒーを飲んでいると、一人息子の有一を連れた佳子を偶然見掛けた。慌てて駆け寄りパーティーでは大変ご迷惑をお掛けしましたと頭を下げると、彼女は蓉子から話は全て聞いたと言った。玄一郎の振る舞いによって純一の心を傷つけたことを詫びた佳子はその救済策として有一の家庭教師を願い出ると、純一は喜んで引き受けることにした。有一を通じて佳子との仲を深めた純一は、住居として亡くなった彼女の姉が住んでいた別荘を提供された。彼の行動をパーティーの頃から監視していた佳子の姪のは高倉亜矢は、おばさまをターゲットにして財産や人間関係を利用しようとしていると忠告した。だが純一に全幅の信頼を寄せる佳子は真っ向からそれを否定した。
屋台的映画館
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