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トラック野郎 男一匹桃次郎

  • posted at:2015-11-29
  • written by:砂月(すなつき)
とらっくやろうおとこいっぴきももじろう
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年12月24日 併映「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次 高村賢治
脚本:鈴木則文 掛札昌裕
撮影:飯村雅彦
録音:広上益弘
照明:川崎保之丞
美術:桑名忠之
編集:田中修
助監督:福湯通大 澤井信一郎
記録:山内康代
擬斗:日尾孝司
宣伝担当:福永邦昭 山本八州男
スチール:遠藤努
進行主任:小島吉弘
装置:安沢重治
装飾:片桐正雄
音響効果:原尚
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:福崎精吾
演技事務:山田光男
協力:東映俳優センター
現像:東映化学
音楽:津島利章
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太 愛川欽也
挿入歌:「北の流浪」野村勝夫
企画協力:(株)カントリー
協力:唐津市 唐津曳山取締会 社団法人唐津観光協会 唐津市旅館協同組合 鹿児島産ロイヤルホテル 哥麿会
出演:菅原文太 愛川欽也 夏目雅子 清水健太郎 春川ますみ
アメリカンビスタ カラー 104分

関門海峡を越えて熊本にやってきた一番星こと星桃次郎とやもめのジョナサンこと松下金造は、青果市場でトラックの荷を降ろすと帰りの荷に積み替えていた。そこへ花電車こと花山電吉という同業の男が殺されると大騒ぎして現れたのだ。とりあえず一番星号の荷台に匿うと追って来た男たちがヤツは何処だと尋ねた。桃次郎はしらばくれたが電吉のくしゃみが聞こえたためあっさりとばれてしまった。一番星号には冷凍・冷蔵装置がついているのだ。男たちにケンカを売られた桃次郎だったが仲間のトラック野郎たちの協力を得て撃退した。仲間たちと勝利を喜んでいるのもつかの間、トラックの星型の装飾品を子供がドライバーで外して持って行くのを目撃した。桃次郎は慌てて追ったがすばしこい子供は荷の中に消えてしまった。

助けてくれたお礼にと電吉は二人を女将のおかねが経営するドライブイン「唐津乙女」に招待し、ふぐ鍋をごちそうした。ここの名物はおかねの息子・毒島一郎が調理したふぐの肝で、桃次郎は一口食べてしびれるほどうまいと絶叫した。パクつくにつれて舌から始まったしびれはやがて全身に回りふぐ中毒に。桃次郎は解毒のために首から下を砂浜に埋められてしまった。そこを通りかかった女子大生の小早川雅子は無造作に置かれた浮標だと思って彼の頭を飛び越えたため、桃次郎は激怒した。ところが彼女が美人だとわかると一目惚れし態度をコロリと変えたのだった。

昼過ぎに築地市場に着いた金造は、沼津にいるから夜遅くなると妻の君江にうその電話し、女将・袴田和代が経営する郷土料理・寄生木に入り浸った。その夜スタミナ料理を用意して待っていた君江は帰宅した彼に目配せしたが、北海道の仕事を唐津に替えたことを伝えにやってきた桃次郎の話でうそがばれてしまった。君江から説教される金造を尻目に家を抜け出した桃次郎は、彼の第二の故郷である特殊浴場に向かった。その店の一室は桃次郎のマイホームと化しており、オーナーは新たに彼のために改装していた。一方その桃次郎はというと、雅子との結婚に前向きで今度こそここから卒業するつもりでいた。彼女について何も知らない桃次郎は電吉に調べさせ、唐津藩六万石の剣術指南の血筋を引く佐賀大学国文科三年生で剣道三段の腕前を持つと聞くとすかさず剣道の勉強を始めた。再び仕事で唐津を訪れた桃次郎は腕前を試すために雅子に勝負を挑んだが、付け焼刃では相手にならず完敗した。悔しさのあまり山籠もりを決めて厳しい修業を行っていたが、滝行で落ちてきたザボンが頭に当たり気を失った。川に流された彼を助けたのは子連れ狼こと袴田太一で、彼の息子・隼人は一番星号から装飾品を外した子供だった。意識を取り戻した桃次郎がそのことを太一に話したことで、隼人がトラックに装飾を施さない父のために盗んだことを知った。

屋台的映画館
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としごろ(1973年)

  • posted at:2015-06-22
  • written by:砂月(すなつき)
としごろ
松竹=ホリプロ
配給:松竹
製作年:1973年
公開日:1973年4月14日 併映「同棲時代 今日子と次郎」
監督:市村泰一
製作:瀬島光雄
脚本:元持栄美
撮影:小杉正雄
美術:梅田千代夫
音楽:小川寛興
照明:佐久間丈彦
編集:杉山よ志
録音:鈴木正男
調音:小尾幸魚
監督助手:福田幸平
装置:川添善治
装飾:宗田八郎
進行:宗本弘美
衣裳:松竹衣裳
現像:東京現像所
製作主任:馬道昭三
挿入歌:「私は歩いている」和田アキ子
・・・:「星空の孤独」和田アキ子
・・・:「中学三年生」森昌子
・・・:「せんせい」森昌子
・・・:「恋人時代」堺正章
・・・:「青春に賭けよう」西城秀樹
出演:和田アキ子 森昌子 秋谷陽子 村野武範 森次晃嗣
アメリカンビスタ カラー 89分

中学女子バレーボールの名門校・泰成中学で卒業式があった。その夜、後輩部員の高木京子の兄が支配人を務めるレストランでパーティーが行われ、母校で事務員とコーチを兼任する大和田章子が招待された。彼女が心配していたのは渡辺優子が未だに進路を決め兼ねていることだった。だが翆峰高校に進学することに決めたと明るい表情で話すことで安堵した。高校バレーの名門である翆峰の練習はとても厳しかったが、ボールに食らいついていく姿に沼田正樹コーチは感心した。優子の評判をいち早く嗅ぎ付けていたのは実業団チーム昭和紡績のマネージャー・岡部で、彼は札束攻撃による優子引き抜きを画策していた。ある日、下宿している甘味処に章子が戻ると優子が訪ねてきていた。優子のいない間に堺が両親と会い、昨年全国三位の昭和紡績にスカウトされたというのだ。優子自身は高校生活を続けたかったが、大工の父・源三が半月前に左手をケガして働けなくなっていることから、受け入れるしかないと考えていたのだった。話を聞いた章子は沼田に相談することにした。バレーボール協会で会ったときに優子のことを評価していると話していたため、きっと協力してくれるに違いないと信じていた。沼田は章子とともに優子の家を訪れたが、今の経済状態では会社にお世話になった方が得策だと母親は考えていた。事情を知った沼田は、十分なことが出来るかわからないが僕に彼女を預からせてほしいと言った。高校ナンバーワンの素質を持つ彼女を基礎訓練が出来ていない状態で実業団に送り込んでも潰されてしまうに違いないと彼は考えていた。沼田は学費を負担すると言ったが、源三は首を縦に振ろうとはしなかった。すると話を聞いていた優子の弟が割り込んできて、学校へ行かせてやれよと涙ながらに父親に訴えたのだった。沼田の自宅で下宿することになった優子を妻の秀子はとても気に入っていた。だがその日以来、沼田の様子が変わった。秀子の料理は選手に不向きだと言って外食に連れ出したり、ケガをしたときに執拗にボディータッチを行うなど彼女は不信を抱いた。

優子の親友で章子とも仲がいい森川昌子は、母子家庭という事情もあり進学することなく家の近所にある金属加工工場で働いていた。仕事に慣れない彼女に声をかけてきたのは先輩の塚原雄二だった。雄二に初恋をした昌子は、絵が好きだという彼に話を合わせるために後輩でバレー部キャプテンの藤沢淳子を誘って美術館で教養を身につけることにしたのだ。ところが急な残業が入り、昌子は淳子の自宅へ電話をかけたのだが30分前に家を出たので連絡を取れないと彼女の母親から告げられた。そんなことは知らない淳子は待ち合わせ場所で不良グループに因縁をつけられ、廃工場に連れ込まれると男たちにレイプされた。それからしばらくして彼女は練習中に倒れた。保健室に呼び出された章子は先生から淳子の体に妊娠の兆候が見られると告げられたが、まさかそんなことはないと笑い飛ばした。だが心配になり話をしようとしたが、ベッドに姿はなかった。

屋台的映画館

トラック野郎 度胸一番星

  • posted at:2015-06-19
  • written by:砂月(すなつき)
とらっくやろうどきょういちばんぼし
東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年8月6日 併映「サーキットの狼」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次 高村賢治
脚本:野上龍雄 澤井信一郎
撮影:飯村雅彦
録音:井上賢三
照明:山口利雄
美術:桑名忠之
編集:鈴木宏始
助監督:福湯通夫 森光正
記録:勝原繁子
擬斗:日尾孝司
スチール:遠藤努
進行主任:志村一治
装置:畠山耕一
装飾:高井義典
美粧:住吉久良蔵
美容:花沢久子
衣裳:河合啓一
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:木下忠司
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太 愛川欽也
挿入歌:「恋歌」八代亜紀
企画協力:(株)カントリー
協力:新潟交通株式会社 白根凧合戦協会 佐渡汽船(株) 佐渡観光協会 バンダグ更生タイヤ販売各店 亀田製菓(株) 山八運輸(株) 松川運輸(株) ニットータイヤ(株) 哥麿会
出演:菅原文太 愛川欽也 片平なぎさ 夏樹陽子 宮口精二
シネマスコープ カラー 100分

日の暮れた雨の新潟県・曽地峠を急ぐ一番星こと星桃次郎とやもめのジョナサンこと松下金造。用を足したくなった桃次郎はトラックを路肩に停めると濡れない木立に入って立ちションを始めた。大あくびをした彼がふと水子地蔵の方を見やると、その横に白装束の女性が立っていた。美貌に心を奪われた桃次郎がはしたない物を隠しそこで何をしているのかと尋ねると、女性はあなたを何年もお待ちしていましたと言った。そして「佐渡で」と言い残すと消えて行った。心配した金造が様子を見に来ると、桃次郎は木に抱き付いていた。曽地峠は幽霊の名所と言われていたのだ。呆れた金造がトラックに戻ると、何故か助手席に女性が座っていたのだ。自分にも幽霊が出たと大騒ぎしたが、ただのヒッチハイカーだった。脈があると感じた金造はドライブイン「越後獅子」にトラックを停めたが、彼女はそこの2階にあるバー・ヘッドライトで働くことになっているホステスだった。

翌日、新潟青果市場に到着すると金造は鹿児島からのスイカを下していた。すると桃次郎がこれしかなかったと言って佐渡へのバラ荷の仕事を持ってきた。彼の魂胆を知っていた金造が方々を回りながらあの幽霊を探すんだろうと言うと、桃次郎も新潟にいればあのホステスといい仲になれると思っているんだろうと言い返した。それを聞いた金造は、カボチャばかり食べてたらたまにはメロンやイチゴも食いてえじゃねえかと怒鳴った。彼は妻の君江と大ゲンカしていたのだ。納得した桃次郎は、今夜ヘッドライトでたらふく食ってこいと言った。そしてそのあと佐渡だぞと約束した。めかし込んでドライブインに乗り込んだ金造がホステスの江波マヤを口説こうとしたそのとき、外で大きなクラクションが鳴った。駐車場にやってきたのはジョーズ軍団というタンクローリー集団で、彼らは停車していたトラックの無線機を次々と破壊し始めた。軍団のリーダーである新村譲治は、4チャンネル無線は我々のものであり違反した者には制裁を加えると警告した。マヤがその譲治を追いかけてきたことを知った金造は短い恋が終わったことに気付いた。

約束通り金造は桃次郎とともに佐渡島に渡った。西三川小学校笹川分校へ電子オルガンを届けに来た二人だったが、担当の教師は生徒たちと山へ行ったというのだ。受領してもらうために桃次郎たちは山へ向かい、道すがら砂金採りをしている老人に先生の行方を尋ねた。その聞き方に激怒し叱りつけると、桃次郎は驚いて去って行った。一方、その気になればいくらでも稼げると言った老人の言葉に心を奪われた金造は、トラックを売ってこの地に骨を埋める覚悟を決めた。独り言ちながら進む桃次郎は、道端にある水子地蔵が気になりふとその先を見やると、あの幽霊にそっくりな女性が立っていた。彼女は乙羽水名子といい、分校で教師をしていた。水名子が独身だと知った桃次郎は、この地に骨を埋める覚悟を決めた。

屋台的映画館

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