東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1977年
公開日:1977年12月24日 併映「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次 高村賢治
脚本:鈴木則文 掛札昌裕
撮影:飯村雅彦
録音:広上益弘
照明:川崎保之丞
美術:桑名忠之
編集:田中修
助監督:福湯通大 澤井信一郎
記録:山内康代
擬斗:日尾孝司
宣伝担当:福永邦昭 山本八州男
スチール:遠藤努
進行主任:小島吉弘
装置:安沢重治
装飾:片桐正雄
音響効果:原尚
美粧:井上守
美容:宮島孝子
衣裳:福崎精吾
演技事務:山田光男
協力:東映俳優センター
現像:東映化学
音楽:津島利章
主題歌:「一番星ブルース」菅原文太 愛川欽也
挿入歌:「北の流浪」野村勝夫
企画協力:(株)カントリー
協力:唐津市 唐津曳山取締会 社団法人唐津観光協会 唐津市旅館協同組合 鹿児島産ロイヤルホテル 哥麿会
出演:菅原文太 愛川欽也 夏目雅子 清水健太郎 春川ますみ
アメリカンビスタ カラー 104分
関門海峡を越えて熊本にやってきた一番星こと星桃次郎とやもめのジョナサンこと松下金造は、青果市場でトラックの荷を降ろすと帰りの荷に積み替えていた。そこへ花電車こと花山電吉という同業の男が殺されると大騒ぎして現れたのだ。とりあえず一番星号の荷台に匿うと追って来た男たちがヤツは何処だと尋ねた。桃次郎はしらばくれたが電吉のくしゃみが聞こえたためあっさりとばれてしまった。一番星号には冷凍・冷蔵装置がついているのだ。男たちにケンカを売られた桃次郎だったが仲間のトラック野郎たちの協力を得て撃退した。仲間たちと勝利を喜んでいるのもつかの間、トラックの星型の装飾品を子供がドライバーで外して持って行くのを目撃した。桃次郎は慌てて追ったがすばしこい子供は荷の中に消えてしまった。
助けてくれたお礼にと電吉は二人を女将のおかねが経営するドライブイン「唐津乙女」に招待し、ふぐ鍋をごちそうした。ここの名物はおかねの息子・毒島一郎が調理したふぐの肝で、桃次郎は一口食べてしびれるほどうまいと絶叫した。パクつくにつれて舌から始まったしびれはやがて全身に回りふぐ中毒に。桃次郎は解毒のために首から下を砂浜に埋められてしまった。そこを通りかかった女子大生の小早川雅子は無造作に置かれた浮標だと思って彼の頭を飛び越えたため、桃次郎は激怒した。ところが彼女が美人だとわかると一目惚れし態度をコロリと変えたのだった。
昼過ぎに築地市場に着いた金造は、沼津にいるから夜遅くなると妻の君江にうその電話し、女将・袴田和代が経営する郷土料理・寄生木に入り浸った。その夜スタミナ料理を用意して待っていた君江は帰宅した彼に目配せしたが、北海道の仕事を唐津に替えたことを伝えにやってきた桃次郎の話でうそがばれてしまった。君江から説教される金造を尻目に家を抜け出した桃次郎は、彼の第二の故郷である特殊浴場に向かった。その店の一室は桃次郎のマイホームと化しており、オーナーは新たに彼のために改装していた。一方その桃次郎はというと、雅子との結婚に前向きで今度こそここから卒業するつもりでいた。彼女について何も知らない桃次郎は電吉に調べさせ、唐津藩六万石の剣術指南の血筋を引く佐賀大学国文科三年生で剣道三段の腕前を持つと聞くとすかさず剣道の勉強を始めた。再び仕事で唐津を訪れた桃次郎は腕前を試すために雅子に勝負を挑んだが、付け焼刃では相手にならず完敗した。悔しさのあまり山籠もりを決めて厳しい修業を行っていたが、滝行で落ちてきたザボンが頭に当たり気を失った。川に流された彼を助けたのは子連れ狼こと袴田太一で、彼の息子・隼人は一番星号から装飾品を外した子供だった。意識を取り戻した桃次郎がそのことを太一に話したことで、隼人がトラックに装飾を施さない父のために盗んだことを知った。
屋台的映画館
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