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飛び出す 人造人間キカイダー

  • posted at:2022-09-27
  • written by:砂月(すなつき)
とびだすじんぞうにんげんきかいだー
東映
配給:東映
製作年:1973年
公開日:1973年3月17日 併映「パンダの大冒険」「バビル2世」「マジンガーZ」「ひみつのアッコちゃん」「仮面ライダーV3」
監督:北村秀敏
企画:平山亨 吉川進
原作:石森章太郎
脚本:長坂秀佳
音楽:渡辺宙明
演奏:スクリーン・ミュージック
主題歌:「ゴーゴー・キカイダー」秀夕木
・・・:「戦え!!人造人間キカイダー」秀夕木
撮影:いのくままさお
録音:織本道雄
照明:石垣敏雄
美術:平高主計
編集:松谷正雄
記録:高橋扶佐緒
特殊撮影:特撮研究所 藤井和文
操演:日高秀行
助監督:西原和紀
進行主任:鈴木善喜
現像:東映化学
現地協力:横浜ドリームランド 山陰・米子 皆生グランドホテル 日本交通 砂丘センター
擬斗:三島一夫
スタントマン:JAC 高橋健二
オートバイスタントマン:室町健三
ナレーター:岡部政明
出演:伴大介 水の江じゅん 植田峻 神谷政浩 上原ゆかり
アメリカンビスタ カラー 33分
世界各国と武器などの取り引きを行い世界征服を企む悪の組織・ダーク。それを率いるロボット工学者のプロフェッサー・ギルは、東京、大阪、名古屋、横浜、札幌の五大都市全滅作戦を行うために開発途中だったオールマイティ装置を完成させ、作戦の重要人物をようやく見つけ出したのだった。ギルは秋月ユカから必要な物を奪い取るためにダークロボットのマダラスナトカゲを派遣した。その頃、ユカは遊園地・横浜ドリームランドに恋人の青木ヒロシときていたが、ユカを庇いマダラスナトカゲの伸びた舌に首を絞められたヒロシはトカゲ毒牙で絶命した。一方、ユカは切り離された尻尾の攻撃を掻い潜り何とか逃げ延びた。
ヒロシの故郷である鳥取砂丘に昔の思い出を見つけにきたユカだったが、そこにもギルの魔の手は伸びていた。セスナ機に乗るアンドロイドマンに追い掛けられたが彼女を救ったのは私立探偵の服部半平と、父・光明寺信彦博士を捜すミツ子とマサルの姉弟だった。何故自分たちがギルに命を狙われていたのかわからないとユカがこぼすと、ミツ子は負けちゃだめよと勇気づけた。だが砂の下からマダラスナトカゲが現れユカは捕まった。すると何処からかギターの調べが聞こえ、赤いギターを持つジローが現れたのだった。戦闘モードにチェンジしキカイダーとなったジローだったがトカゲ毒牙の攻撃を受けて胸の回路が破損した。それでも何とか尻尾に一撃を加えて退散させたが、ジローの負った傷は深かった。

皆生グランドホテルのベッドに横たわるジロー。同じ頃、ミツ子とマサルは横浜へ帰るユカを米子駅まで送り届けていた。その間にジローをギルの攻撃から守ろうとした半平は留守番を買って出たのだが、思わず居眠りをしてしまった。そこに現れた一人の男。彼は記憶を失い全国を彷徨い続ける光明寺博士だった。自分の危機を何度も救ってくたこの人造人間に惹かれるものを感じた光明寺は手近にあった部品を手に取り修理を行おうとした。だがそれが特殊金属であることを思い出すと今に大変なことが起きるに違いないと直感した。その頃、研究室に運ばれたマダラスナトカゲはギルから処置を施されていた。光明寺が開発中だったオールマイティ装置を完成させたギルが故障箇所に光を浴びせるとオールマイティ合金が再生し元通りの姿に戻ったのだった。成果に満足したギルは今までキカイダーに倒されたダーク破壊部隊の戦士たちを蘇らせることにした。

屋台的映画館
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徳川セックス禁止令 色情大名

  • posted at:2022-08-18
  • written by:砂月(すなつき)
とくがわせっくすきんしれいしきじょうだいみょう
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年4月26日 併映「不良番長 のら犬機動隊」
監督:鈴木則文
企画:天尾完次
脚本:掛札昌裕 鈴木則文
撮影:増田敏雄
照明:中山治雄
録音:堀場一朗
美術:雨森義允
編集:神田忠男
助監督:依田智臣
記録:石田照
装置:吉岡茂一
装飾:宮川俊夫
美粧結髪:東和美粧
演技事務:森村英次
スチール:諸角義雄
衣裳:豊中健
擬斗:土井淳之祐
進行主任:西村哲勇
挿入歌:「ジュテームはサヨナラのはじまり」サンドラ・ジュリアン
音楽:荒木一郎
出演:杉本美樹 サンドラ・ジュリアン 池島ルリ子 三原葉子 衣麻遼子
アメリカンビスタ カラー 89分

十一代将軍徳川家斉の治世の頃、巷には遊楽淫蕩の空気が漲り江戸文化爛熟期と言われた文化文政の世が訪れた。精力絶倫の家斉は御台所を別にして二十一人の愛妾を抱え五十四人の子を得た。幕閣の主とした問題は姫や若君の処遇であり、そして今三十四番目の清姫の嫁入り先が連日検討されていた。そんな中、九州唐島藩藩主小倉忠輝が家柄人柄何れも相応しいのではないかという話になり、例え女嫌いであっても尾州、水戸、紀州を始めとする全国の親藩譜代各藩に独り身の大名家が見当たらないことから忠輝の一択となった。

文政七年甲申三月、清姫を乗せた輿は唐島城に御国入りした。御付年寄以下御用達まで総勢千三百名を数えた。初夜を迎えるに当たり教育係の藤浪は近習からの情報で忠輝の一物が馬並みであることを張形で示すと清姫は目を丸くした。一方、家老の米津勘兵衛も恋愛経験のない忠輝に女の扱いを指南した。だが忠輝はそのようなことは御免だと突っぱね、女の機嫌を取るために今日まで武道に励んできた訳ではないと声を荒げた。すると勘兵衛は、女体を征服することは清姫を征服すること、清姫を征服することは葵の紋を征服することでございますとまくし立てた。輿入れの後、初夜を迎えることになった忠輝は勘兵衛からの教え「ある時は浅く、ある時は深く、これを二十一回繰り返すこと」を念仏のように唱えた。やがて清姫が寝所に入ってくると教え通りに三所攻めを行い城門深く進入しようと試みるが、清姫から余計な手数は掛けなくて良い言われ意気消沈した。それでも諦めずに試してみるが、秘所は草深くて何処がどうなっているかわからず途中で止めた。寝所から出てきた忠輝が落胆していることに気づいた勘兵衛は太鼓で合図をすると言い、それに従うことで何とか契りは終わった。ところが味気ない交わりだったと清姫から聞いた藤浪は憤慨しそれは武骨者の殿のせいだと勘兵衛を叱った。御褥辞退を言い渡され困った勘兵衛は忠輝を女好きにするために商人の博多屋伝衛門の力を借りることにした。伝衛門は忠輝を洋館に連れて行くと三日三晩女漬けにした。そして最後の仕上げとして用意したのはフランス人娼婦のサンドラだった。透き通るような肌を持つ彼女により漲る程の自信を得た忠輝は帰城するなり清姫を抱こうとした。だが勝気な正確な故に清姫は忠輝を拒絶したのだった。周囲の反対を押し切り忠輝はサンドラを側室に迎えることにした。それを聞いて黙っていられないのは清姫だった。獣呼ばわりされた忠輝は城下を視察し、下々の男女が自由に交わっていることを知った。我が身の窮屈さに不満を爆発させた彼は徳川幕府への反発として前代未聞の「閨房禁止令」を発した。

屋台的映画館

どぶ鼠作戦

  • posted at:2022-08-15
  • written by:砂月(すなつき)
どぶねずみさくせん
東宝
配給:東宝
製作年:1962年
公開日:1962年6月1日 併映「続 社長洋行記」
監督:岡本喜八
製作:田中友幸 角田健一郎
脚本:岡本喜八
撮影:逢沢譲
美術:育野重一
録音:伴利也
照明:猪原一郎
音楽:佐藤勝
整音:下永尚
監督助手:山本迪夫
編集:黒岩義民
中国語指導:林冲
現像:キヌタ・ラボラトリー
製作担当者:鈴木政雄
出演:加山雄三 夏木陽介 佐藤允 水野久美 田村奈己
シネマスコープ モノクロ 102分

北支最前線の三元守備隊に転属になった林一等兵は相棒の小豚と歩いて向かっていたが、その途中でひと休みしていると軍の輸送トラックが通り掛かった。行く場所が同じなので乗せて欲しいと頼むが、荷台は兵隊で満員だから乗せられないと運転兵に断られた。足を引きずる林がお礼に小豚をあげるから何とかして欲しいと言うと、運転兵の態度がコロリと変わりしょうがないと笑顔を見せた。ところが林はトラックのナンバープレートを見て気が変わった。その番号は「42259」、つまり「死にに行く」と読めるからだ。呆れた運転兵は小豚を返すとトラックをスタートさせるが、その先で大爆発を起こしたのだった。吹き飛んだトラックの残骸を見た林はホッと胸をなで下ろしたが、その近くで何食わぬ顔で作物を収穫している農民の姿を見つけた。林はサイコロで丁半博奕を行うことにした。勝てば荷物持ち、負ければ小豚を引き渡す。この勝負は林に軍配が上がった。

三元守備隊に到着すると林は申告を行おうとしたが、そこでは正宗中尉による作戦の説明が行われており外で待つように言われた。ところが少し目を離した際に小豚がいなくなり、捜し回っているうちに住宅街に迷い込んでしまった。だが彼の関心は見つけた小豚よりも男たちが囲む麻雀卓の方に移っていた。そこで林はあの農民と思わぬ再会をした。白という農民の正体は特務隊隊長の長船元軍曹で、今は白虎という名で五、六十人の中国人を従えていた。彼は敵の密偵長である無双と麻雀卓を囲み、彼の組織が行ったトラックの爆破が時限爆弾によるものという情報を得た。守備隊を訪れた白虎はそのことを正宗に報告するが、無双がこの近くにきているなんて馬鹿げた話だと呆れた。白虎は衛兵に無双の銃撃を命じていたが、敵もさるもの引っ掻くもの。銃弾を掻い潜って逃走した。その無双が手ぶらで帰るとは考えにくいと考えた白虎は部屋の何処かに時限爆弾が仕掛けられていることを突き止めた。だが秒針の音は聞こえるがその場所を特定することが出来ずやむなく全員を退避させた。

屋台的映画館

東京原発

  • posted at:2022-07-19
  • written by:砂月(すなつき)
とうきょうげんぱつ
「東京原発」フィルムパートナーズ(グランプリ=バサラ・ピクチャーズ=日活=衛星劇場)
配給:ザナドゥー
製作年:2004年
公開日:2004年3月13日
監督:山川元
エグゼクティブプロデューサー:北川雅司 横濱豊行 川上國雄 石川富康
プロデューサー:池田哲也 石原真 西健二郎 福田豊治
ラインプロデューサー:山本章
音楽プロデューサー:長岡和弘
脚本:山川元
撮影:北澤弘之
美術:稲垣尚夫
照明:内原真也
音楽:崎谷健次郎
録音:米山靖
編集:阿部亙英
助監督:宮城仙雅
製作担当:森賢正
エンディング曲:「TOMORROW」崎谷健次郎
企画制作:アートマン
出演:役所広司 段田安則 平田満 田山涼成 菅原大吉
アメリカンビスタ カラー 111分

大胆な発言とド派手なパフォーマンスで都民から絶大な支持を得る天馬都知事はある日臨時会議を招集した。会議室に集められたのは津田副知事、笹岡産業労働局長、佐伯政策報道室長、石川都市計画局長、大野財務局長、泉環境局長の6人だった。意気揚々と入ってきた天馬は都の財政を一気に立て直す方法が見つかったと誇らしげに言った。これまでにやってきたのはいわば焼け石に水。それを解決するには東京に原子力発電所を誘致するのが一番だと言った。会議室が静まり返る中、最初に口を開いたのは佐伯だった。まさか本気ではないですよねと言うと、天馬は俺が冗談でこんなこと言うわけないじゃないかと叱った。彼が原発を誘致する理由、それはバラマキ法と批判される原子力発電施設等立地地域振興特別措置法を利用してバラマかれる側に回れば莫大な補助金が交付される上に公共事業の補助率が引き上げられる。おまけに自治体の借金返済のかなりの部分が地方交付税で手当てされ、製造業者へは税制の優遇もあるのだ。天馬は佐伯に今すぐ記者会見を開く準備をするよう命じるが、津田はもっと議論すべきだと提案した。そして議論はくだらないと主張する天馬に対し何故自分たちを招集したのかと問うと、観念して全員の意見を聞く気になった。当初は反対意見が大半を占めていたが、都民が大量の電気を使うことで福島や新潟の素晴らしい自然環境や景観が失われて行くことを考えればコンクリートジャングルの中に斬新な建造物が増えても問題ないと天馬が言うと次第に意見は賛成の方へ傾いて行った。原発施設を観光の目玉にすることも考えられるからだ。

タバコ休憩を終えて再び会議が始まると、天馬は他にもある利点を挙げた。都市部に発電所を造れば漁業権などの莫大な買収費用や長い距離の送電コストが必要なくなる。そうなれば企業の電力コストが大幅に下がり、利益が上がれば税収に繋がる。それが一般家庭にまで及べば消費が拡大し景気は上向き、税収も増えるのだ。原発が海に面しているのはタービンの冷却に海水を使用しているからだが、発電時に出た温排水を都内中に張り巡らせた熱パイプで循環させれば東京都は巨大な冷暖房都市に生まれ変わるのだ。だが問題はその原発を何処に建てるかだ。笹岡が恐る恐るその質問を口にすると、天馬は平然として新宿中央公園だと言った。

屋台的映画館

富江

  • posted at:2022-06-08
  • written by:砂月(すなつき)
とみえ
大映=アートポート
配給:大映
製作年:1999年
公開日:1999年3月6日
監督:及川中
製作:土川勉 松下順一 平田樹彦
企画:武内健 加藤東司
プロデューサー:清水俊 尾西要一郎 東康彦
原作:伊藤潤二
脚本:及川中
撮影:鈴木一博
録音:中山隆匡
照明:上妻敏厚
美術:大庭勇人 十時かの子
音楽:二見裕志 木村敏宏
エンディング・テーマ曲:「Raymond」Yukari Fresh
編集:宮島竜治
助監督:西保典
製作担当:小松功
製作協力:パノラマ・コミュニケーションズ ボノボ
出演:中村麻美 洞口依子 草野康太 水橋研二 田口トモロヲ
アメリカンビスタ カラー 95分

写真家を目指す泉沢月子は親元を離れて東京の専門学校に通っている。3年前に交通事故に遭い後遺症で記憶障害と不眠症に悩まされている彼女は神科医の細野辰子が営むクリニックに通っていた。ある日の診察で月子が血まみれになっている夢を繰り返し見ていることを知った辰子は催眠療法で不眠症の原因を調べることにした。その夜、彼女は治療中に月子が発した音声データをもとに相関関係をノートにまとめてみることにしたが、そこには月子の父親と母親の他に「タナベ」と「トミエ」という二人の人物が出てきた。一体それが何を示しているのか考えていると一人の男が訪ねてきた。男は警視庁捜査一課の原田省二という刑事で、ある高校で起きた未解決事件を追っていた。女子生徒が転校してきたクラスはその3か月後に崩壊した。自殺者が4人、精神科に収容されたのが担任教師を含めて7人、そして他の者たちは争うようにして転校して行った。何が原因でそうなったかわからなかったが、一つ言えるのは転校生が突然行方不明になり未だに発見されていないということだった。中には転校生を皆でバラバラにして捨てたと証言する生徒もいたが物証は出なかったため捜査が行き詰っていた。原田が訪ねてきた理由はこの失踪した生徒・川上富江の手掛かりを探すためだった。

3年前に岐阜で殺人事件で起きた。被害者は高校生の川上富江で加害者は同級生の田辺幸治だった。だが証言や証拠があったにも拘らず現場から遺体が消えており、この事件も未解決のままだった。富江が殺された岐阜の現場というのが月子の部屋であり、富江は月子が通っていた学校に転校してくると二人はすぐに仲良くなった。だが当時、月子と交際していた田辺が富江に惚れ込み三角関係になったのだ。事件後、現場で発見された月子は記憶喪失になっており、彼女の母親は娘に事実を知らせまいと交通事故によるものだと説明した。そして事件を思い出させないように転校させたのだ。原田は月子が何か事件のことを思い出しているのではないかと尋ねるが、不眠を訴えるだけでそのようなことは一切ないと辰子は突っぱねた。東京の事件と岐阜の事件で富江は二度殺されているが、他の未解決事件にも彼女の名前が記録されていた。一番古い資料は明治初期であり、その後も複数の事件で名前が確認出来たのだった。

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