東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年4月26日 併映「徳川セックス禁止令 色情大名」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:松本功 山本英明
撮影:稲田喜一
録音:内田陽造
照明:川崎保之丞
美術:藤田博
編集:長沢嘉樹
助監督:三堀篤
擬斗:日尾孝司
スチール:藤井善男
進行主任:坂上順
装置:吉田喜義
装飾:神谷好孝
記録:山内康代
美粧:入江荘二
美容:宮島孝子
衣裳:内山三七子
演技事務:山田光男
現像:東映化学
音楽:八木正生
挿入歌:「海にかえろう」久保浩
出演:梅宮辰夫 峰岸隆之介 池玲子 藤竜也 八並英子
アメリカンビスタ カラー 88分
新宿での抗争で縄張りを死守したカポネ団だったが、いい気になって暴れ回るうちに紅一点のガリが警察に捕まった。光の家女子少年院へ送られたガリはある夜、五人の院生とともに脱走を企て、待っていたサブたちのバイクに乗ってずらかった。番長の神坂弘はサチコら二人を風俗店に斡旋し手数料を手にすると、今度は他人の貸店舗で賭場を開き、突然警察の手が入ったと思わせる芝居で賭け金全てを手中に収めた。ところがそのことが貸店舗のオーナーにバレてしまい、用心棒として雇われたコーラと三回戦を派遣されてきたのだ。力で敵わない神坂たちは数で何とか制圧し、オーナーの名前と居場所を白状させた。そしてトモコのマンションに押し掛けたカポネ団は落とし前をつけようとしたのだが、部屋の奥に男の影があったことで警戒した。ところがその男は神坂のネリカン仲間の西城茂だったことで二人は再会を喜び合った。
ビジネスはビジネスと西城から貸店舗を追い出され根城を失ったカポネ団に災難は続いた。背広の連中がそこいらに張っているのだ。それが暴力団・加納組だと考えた神坂は彼らの目から逃れるために知り合いのラーメン屋を強引に占拠した。何か次のうまい金儲けはないかと思案していると、二階の雀荘に元暴走族の圭子が上がって行くのが見えた。カモがきたと喜ぶのもつかの間、神坂たちは有り金をあっさりと巻き上げられた。その雀荘のオーナーは圭子であり、風俗店で稼いだ金を元手に投資するやり手の経営者だった。
背広の連中は加納組ではなく刑事だった。ガリたちが女子少年院を脱走したときにカポネ団が手助けした現場を目撃した者がいたのだ。警察署に連行された神坂とサブは沢田によって手荒な取り調べを受けたが絶対に認めなかった。すると沢田は隠し玉としてサチコを連れてきたが、彼女はこんな人なんて知らないの一点張りだった。それに同調してサブもこんな女なんて見たことがないと言ったため、頭に血が上った沢田は風俗店の支配人がサチコをお前らが連れてきたと証言しているんだとまくし立てた。優位に立ったことで本人の自白が一番間違いがないんじゃないかと神坂が言うと、沢田は二人を留置場にぶち込んだのだった。
ゼニたちが帰りの遅い神坂たちを待っていると突然男たちが乗り込んできた。カポネ団からラーメン屋が占拠され商売が出来ない店主の河内は、それならマンション建設計画を持ち掛けてくる加納組の方がましだと考えて建物を売り渡したのだ。一方、迷惑を被ったのは圭子も同じで、雀荘の権利金二百万円と店の改装と設備費合わせて百万円を釈放されたばかりの神坂に請求したのだった。金のことで頭がいっぱいの神坂は、藤村製薬が新しい麻薬を横流ししているとの情報を掴み直接本社に乗り込んで強請ることにした。
屋台的映画館
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