東映(東京撮影所)
配給:東映
製作年:1971年
公開日:1971年12月29日 併映「新網走番外地 吹雪の大脱走」
監督:野田幸男
企画:吉田達
脚本:山本英明 松本功
撮影:稲田喜一
録音:内田陽造
照明:大野忠三郎
美術:藤田博
編集:田中修
助監督:三堀篤
擬斗:日尾孝司
スチール:加藤光男
民話考証:草薙敬造
進行主任:東一盛
装置:吉田喜義
装飾:佐藤善昭
記録:宮本衣子
美粧:須々木善三郎
美容:花沢久子
衣裳:福崎精吾
演技事務:佐々木一朗
現像:東映化学
音楽:八木正生
主題歌:「番長シャロック」梅宮辰夫
挿入歌:「ダイナマイト・ロック」梅宮辰夫
・・・:「ウッシシ節」梅宮辰夫
協力:高松グランドホテル 高松マリンパーク 宇高国道フェリー サウナ フェニックス 高松ボウリングセンター 高松ニューライオンビル クラブ レインボー
出演:梅宮辰夫 夏純子 小林千枝 鈴木やすし 安岡力也
アメリカンビスタ カラー 88分
新宿を拠点に活動するカポネ団だが毎度毎度の金欠。手っ取り早く稼ぐ方法として谷村器材の社長を痴漢の冤罪で強請ったが、このところの不況で会社は倒産し団長の神坂弘が手に入れたのは売れ残った大量の便器だった。次の商売として考え出したのはホテルのカップルの行為を隣のビルから一人3千円で覗かせるというものだったが、関東挺身会傘下の笠岡組に見つかり新宿を追放された。アパッチの提案でブルーフィルムの本場と云われる四国・高松へ向かうことになり、神坂はそこで一旗揚げる決心をした。
マユミを引き連れて一足先に高松へ乗り込んだ林五郎石松は賭場で一獲千金を狙ったが、50万円の借金を作って地元ヤクザの都田組に拘束された。一方、親分の小川徳之助を捜していた神坂たちは偶然その娘・花子と出会い店へ招かれた。彼女は「名代灸まん本舗石段や」の看板娘、徳之助は一線から退き饅頭屋の主人として第二の人生を歩んでいた。神坂が石松の行方を尋ねると、昨日までは見掛けたがその後は知らないと言った。徳之助と石松の父親は同じ一家にいたことがあり、もしかすると都田のところへ行ったのではないかというのだ。都田も同じ一家にいた男だがずる賢いという評判だった。そういった人物の方がブルーフィルムに詳しいのではないかと思い出掛けようとする神坂だったが、従業員が駆け込んできて事情が変わった。彼の手には一足の靴と遺書が握られており、警察の話ではそれらが港の岸壁に置かれていたというのだ。石松が身投げするようなタマではないことを良く知っていた神坂だったが、もしものことを考えて岸壁を調べることにした。
翌日、港で調査を行っていると都田組組長・都田久造が部下を引き連れてやってきた。借用書には50万円の金額が書いていることから、神坂は石松が借金の返済に困って自殺したのだと考えた。面倒なことに巻き込まれるのは御免だとカポネ団は逃げようとするが、そうはさせまいと都田組は立ちはだかった。だが偶然そこに居合わせた白ジャケットの男が加勢したことで難を逃れたのだった。彼はネリカン仲間の柏木勝で、今は桃太郎という小料理屋で板前として働いていた。
小料理屋の主人・桜井桃太郎は手に入れたブルーフィルムの上映会を急遽開くことにしたが、そこに映っている男優は石松だった。フィルムを持ってきた駕籠舁を問い詰めその出処が都田組であることを知った神坂は、全てのフィルムを強奪する計画を立てた。
屋台的映画館
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