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くそガキの告白

  • posted at:2019-10-27
  • written by:砂月(すなつき)
くそがきのこくはく
SUMIDA制作所
配給:SUMIDA制作所
製作年:2011年
公開日:2012年6月30日
監督:鈴木太一
プロデューサー:小林憲史
ラインプロデューサー:和田紳助
脚本:鈴木太一
撮影:福田陽平
照明:上村奈帆
録音:成ヶ澤玲
美術・装飾:寺尾淳
衣裳:袴田知世枝
ヘアメイク:前田美沙子
助監督:荒井純恵
スタントコーディネーター:南辻史人 柴田愛之助
編集:小林憲史 福田陽平 鈴木太一
音楽:佐藤和郎 八澤勉
ギター:酒井泰三
主題歌:「YOU」太陽族
挿入歌:「PHOENIX」LOOSELY
出演:今野浩喜 田代さやか 辻岡正人 今井りか 北山ひろし
アメリカンビスタ カラー 107分

ブサイクな顔のせいで損ばかりしていると思い込む馬場大輔(32歳)。大学卒業後、映画監督を夢見て業界に飛び込んだものの、現在は幼なじみの花岡哲哉が監督するホラー映画のメイキング映像を担当している。「俺の世界観」とは違う撮影をすることで日に日にストレスが溜まり爆発寸前だったが、その感情を押し止めたのは一人の少女が現れたおかげだった。彼女はセーラー服姿の幽霊Fを演じる木下桃子で、25歳にしては幼く見えた。馴れ馴れしく話し掛けてくる桃子に対し女の子と対面で接したことがない大輔は薄ら笑いを浮かべた。演技指導をしてくださいと言われそれっぽい幽霊の演技をしてみたが、それが奏功したのか撮影は一発OKだった。彼女の演技はスタッフだけでなく主演の美沙都にも好評で、桃子がお礼の挨拶にくると大輔は照れまくった。

翌日、大輔は美沙都のインタビューを撮らなければならなかったが、物怖じしてタイミングが掴めないでいた。そこに桃子が現れたことから大輔は頼み込んで代わりに撮ってもらうことにした。桃子は役目をそつなくこなし、ふざけながらも美沙都からコメントを引き出した。調子に乗った彼女は昼食休憩に入ってからもカメラを手放すことなく、今度はスタッフに矛先を向けた。やがて輪から離れた場所でひとり弁当を食べる大輔に気づき近づいた。彼の夢が映画監督だと知り理由を尋ねると映画が好きだからと大輔は答えた。彼はいい恰好をしようと奮闘していたが、桃子の心はその奥で台本片手に悩む花岡の姿に向いていた。

不気味な納屋でのシーンを夕刻に撮影し、翌日喫茶店でチェックを行った。ノートパソコンの画面を食い入るように見ていたプロデューサーの城島正志は興奮しながら花岡にどう思うと声を掛けた。美沙都が大量の幽霊から襲われるシーンで奇妙な笑い声が響き突然のノイズとともに映像が途切れたのだ。花岡はそれを単なるエラーだとして別カットで対処しようと考えていたが、城島はこのハプニングを映画の売りにしようとしたのだ。そして関係者やロケ地周辺の調査をカメラを回しながら行うことになり、その役を任されたのは大輔だった。城島の思いつきは毎度のことで、ギャラは出ないしホラードキュメンタリーなんてまっぴら御免だ。おまけにこんな作品でデビューなんかしたら「俺の世界観」が世間から誤解されてしまうのだ。大輔の腹の虫は治まらなかった。

屋台的映画館
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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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