東映動画
配給:東映
製作年:1972年
公開日:1972年7月16日 併映「仮面ライダー対じごく大使」「変身忍者 嵐」「超人バロム・1」「魔法使いチャッピー」「国松さまのお通りだい」
演出:田宮武
製作:高橋勇
企画:飯島敬
原案:笹川ひろし
脚本:辻真先 芹川有吾
作画監督:大工原章
美術監督:辻忠直
色彩設計:内川文広
撮影:酒井寿一 清水政夫
録音:神原広巳
編集:古村均
記録:黒石陽子
効果:福島音響
現像:東映化学
製作担当:茂呂清一
制作進行:大野清
音楽:山下毅雄
主題歌:「ゴー!ゴー!ライナー」笈田敏夫
声の出演:里見京子 山内雅人 小林修 北浜晴子 曽我町子
シネマスコープ カラー 50分
浮遊式自動車の自動運転が一般化された1980年、東海道メガロポリスの富士区で流星雨が確認された。それから数日後、富士山頂気象観測所で職員が原因不明の死を遂げる事件が発生した。ここ十数年来、世界各地で未確認飛行物体が目撃されていること、そして流星雨も確認されていることから科学者の林博士はこの異常事態がが宇宙人によるものであると学会で唱えた。ところがその説は圧倒的多数で否決され皆の笑い者になった。だがそれを誰よりも信じていたのは彼の一人息子のツトムだった。心の優しいツトムが4匹の野良犬を連れ帰ると、まるで人の言葉を理解出来るように賢かったことから博士はそれを快く受け入れた。それから数日後の夜、博士に家の中に見知らぬサボテンの鉢が置かれていた。母犬のクイーンと子犬のエース、ジャック、ジョーカーは動物の勘でそれが爆弾だと見抜くと外へ持ち出した。すると離れた場所で大爆発を起こしツトムと博士の命は救われたのだった。同じ頃、富士山が300年ぶりに大噴火を起こし山麓一帯は猛烈な火山弾の襲撃を受け富士区は大被害を被った。
翌日の早朝に博士は高台にある林宇宙科学研究所へ向かった。宇宙人が彼の口を塞ぐために命を狙ったことは明白であり、富士山の噴火も企みに一つだと考えた博士は新たな攻撃に備えることにした。ツトムが誕生日を迎えると博士は寂しがる彼にプレゼントを与えた。それはクイーンたち4匹とヘルメットだった。博士は瀕死だった犬たちをサイボーグ犬として蘇らせたのだ。補助電子頭脳を持ち子犬のための動くエネルギータンクとなるクイーンは、頭部が電子冷熱装置を備えた超硬度のドリルになる。エースは右目にどんな闇でも見通しが効くスターライトスコープと温度調整が出来るプラズマガン、左目にあらゆる物体の透視が出来る放射線アイと30分前に逃げた人物を捜すことが出来る熱線追跡カメラを搭載している。ジャックは猛烈なジェットガスを噴出し切断も粉砕も自由に出来る。ジョーカーはプラスチック皮膚を変形することによって自由に形が変えられる。博士はテレビ電話を使ってクイーンたちのレクチャーを行っていたが、突然部屋に入ってきた宇宙人に連れ去られてしまった。ツトムがクイーンに促されてヘルメットを被るとそれに犬たちと会話が出来る機能があることがわかった。ツトムが研究所へ連れて行くように命じると、クイーンは機械形態に変形し彼を乗せて飛び立った。
屋台的映画館
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