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家族(1970年)

  • posted at:2024-10-27
  • written by:砂月(すなつき)
かぞく
松竹(大船撮影所)
配給:松竹
製作年:1970年
公開日:1970年10月24日
監督:山田洋次
製作:三嶋与四治
製作補:小角恒雄
原作:山田洋次
脚本:山田洋次 宮崎晃
撮影:高羽哲夫
音楽:佐藤勝
美術:佐藤公信
録音:小尾幸魚
調音:松本隆司
照明:内田喜夫
編集:石井厳
監督助手:大嶺俊順
装置:伊藤正義
装飾:菊竹敏行
進行:池田義徳
衣裳:東京衣裳
現像:東洋現像所
製作担当:峰順一
製作助手:名島徹
撮影助手:梅本寛二
照明助手:山ノ上実
録音助手:島田満
編集助手:鶴田益一
美粧:加藤栄子
スチール:堺謙一
出演:倍賞千恵子 井川比佐志 笠智衆 木下剛志 瀬尾千亜紀
シネマスコープ カラー 106分

長崎湾の入口に浮かぶ伊王島で暮らす風見精一は会社勤めが嫌になり、妻・民子が止めるのも聞かず若い頃から昔から夢見ていた酪農を経営することに決めた。そのきっかけとなったのは北海道の開拓村に住む彼の友人・沢亮太から来た誘いの手紙だった。精一は民子の他に長男の剛、長女の早苗、そして父親の源蔵と暮らしていた。苦労を知っている農家の娘の民子が何故そうまでして北海道へ行くのかと問うと、精一は自棄になりそれならば一人で行くと言い出したのだった。ある日、いつでも来いという亮太からの手紙を読んだ精一がその気になると、民子は失敗しても後悔しないことを確認した。それは自分自身への確認でもあった。民子は精一と一緒に開拓村へ行くことに決めた。失敗して元々という中途半端な気持ちでは絶対に成功はしないし、以前亮太は開拓の仕事は家族ぐるみでなければ続かないと言っていたからだ。民子に任せておけば間違いないと考える源蔵は福山に住む精一の弟・力に世話になるつもりでいた。だが問題は当面の資金だった。精一は退職金を当てにしていたが、会社が倒産しそれも水の泡と消えた。そこで民子は好色爺のチンケをたぶらかし借金してその穴埋め分を手に入れたのだった。そして菜の花が咲く春、一家は島を離れた。

急行列車に乗った風見一家は福山駅で下車した。迎えに来た力の車で彼の自宅へ向かうが、民子はそこで思わぬ光景を目にした。力の家は思った以上に狭く、おまけに子だくさん。妻の澄江は身重であり、そんな状況で源蔵を住まわせることは無理ではないかと考えたのだ。その夜、皆で話し合うと力は車のローンを毎月支払うことで酒やタバコすら節約していることがわかった。その結果、民子は子供たちの世話をしてもらいたいから源蔵を北海道へ連れて行きたいと精一に相談した。精一は渋るが今の力の生活を考えればそうするしかなかった。

大阪に到着すると民子たちは何処かで食事をすることにした。街は万博で活気づいており、何処へ行っても人、人、人。何とかレストランに入りひと息つくと、次の新幹線までの3時間あるから万博に行ってみようという話になった。電車を乗り継ぎ最寄りの駅に到着するが、あまりの人の多さに驚き入り口で引き返すことにした。すると偶然にも愛人と観光に来ていたチンケとバッタリ会ってしまった。

屋台的映画館
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きしりゅうせんたいりゅうそうじゃーとくべつへんめもりーおぶそうるめいつ
スーパーヒーロープロジェクト(東映=テレビ朝日=東映アニメーション=東映ビデオ=ADKエモーションズ=東映エージエンシー=バンダイ)
配給:東映
製作年:2021年
公開日:2021年2月20日 併映「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」「魔進戦隊キラメイジャー THE MOVIE ビー・バップ・ドリーム」
監督:坂本浩一
製作:手塚治 西新 高木勝裕 與田尚志 野田孝寛 相原晃 佐藤明宏
企画:金子保之 三輪祐見子 鈴木篤志 加藤和夫 志村章 清水啓司 金木勲
原作:八手三郎
脚本:丸山真哉
音楽:吉川清之
撮影:相葉実
照明:柴田守
美術:岡村匡一
録音:中山寿範
編集:若松広大
整音:小林喬
スクリプター:高山秀子
アクションコーディネーター:岩上弘数
助監督:谷本健晋
制作担当:田中耕作
ラインプロデューサー:青柳夕子
選曲:宮葉勝行
音響効果:桑原秀綱
造型:前澤範 前澤護 吉川学
キャラクターデザイン:久正人
デザイン協力:プレックス
企画協力:企画者104
資料担当:松井大 神内大輝
主題歌:「騎士竜戦隊リュウソウジャー」幡野智宏
音楽プロデュース:本谷侑紀 穴井健太郎 野口智
音楽制作:東映音楽出版 コロムビアミュージックエンタテインメント テレビ朝日ミュージック
音楽協力:ジェニュイン
製作プロダクション:東映テレビ・プロダクション
プロデューサー:丸山真哉 高橋一浩 井上千尋 矢田晃一 深田明宏
アクション監督:坂本浩一
出演:一ノ瀬颯 綱啓永 尾碕真花 小原唯和 岸田タツヤ
アメリカンビスタ カラー 15分

騎士竜戦隊リュウソウジャーの活躍により、強さを求めて次々と人を乗り換える鎧・ガイソーグに取り込まれたリュウソウ族のナダを救い出すことに成功した。彼はかつてマスターレッドのもとで修行をしていたが、リュウソウジャーに選ばれることはなかった。マスターがコウをリュウソウレッドに選んだのは、ナダにはない誰かを思う優しさを持っていたからだ。弟弟子のコウよりも実力が上回っていると信じていたナダはショックを受け、皆を見返す力が欲しくて宇宙の果てまでガイソーグを探した。そしてついに辺境の星で発見したのだ。ガイソーグには闘争本能が増幅する力が備わっていたが、装着する時間が長いほど負の感情で精神が支配され強者を追い求めて彷徨う怪物に変貌するのだ。ガイソーグの呪縛から解放されたナダはリュウソウジャーの仲間になった。

人生に悩み自分を変えたいと考えていたマイコは路地裏にいた辻占に相談することにした。だがその辻占は戦闘民族ドルイドンのビショップ級幹部・ワイズルーが負の感情を持つ人間を集めるために仕掛けた罠だった。傍にいたクレオンから緑色の液体を飲まされたマイコはマイナソーを生み出す力を持った。同じ頃、バンバを呼び出したナダは古代の恐竜ディメトロドンが強化された騎士竜・ディメボルケーノを呼び出して欲しいと頼んだ。騎士竜とは古代のリュウソウ族が作り出した鎧で武装した恐竜のことを差す。ナダはもっと強くなりたいというが、彼のことを信じていないバンバは一癖あるディメボルケーノを呼び出して試してみることにした。現れたディメボルケーノは早速クイズを出題した。「大山さんは泥棒に全財産を盗まれてしまった。さあどうする?」。しばらく考えたナダはその泥棒を捕まえればいいと言った。するとお前の答えはつまらんとディメボルケーノは呆れた。それを聞いたバンバが鼻で笑うと、怒ったナダはお前なら何て答えるんだと言った。するとディメボルケーノは「人に答えを求めるな」と激怒し灼熱の炎を浴びせたのだった。

メルトはナダがメンバーに入った場合の戦闘フォーメーションのことで頭が一杯だったが、アスナとトワはそんなことはお構いなしにハンバーガーを頬張っていた。その先でコウが人々に襲われているの気づいた三人だったが、一般の人を傷つけるわけにはいかなかった。前回の戦いでばら撒かれた憎しみのマイナソーの影響かもしれないが、とりあえず手加減して倒すことにした。ところがその中にいたマイコは他の人とは比べ物にならない程手強かった。メルトは彼女が人間型のマイナソーだと考えリュウソウチェンジして戦おうとするが何故か変身出来なかった。マイコの能力により彼らはリュウソウジャーに変身する能力を封印されたのだ。

屋台的映画館

空想天国

  • posted at:2024-10-20
  • written by:砂月(すなつき)
くうそうてんごく
東宝=渡辺プロ
配給:東宝
製作年:1968年
公開日:1968年8月14日 併映「連合艦隊指令長官 山本五十六」
監督:松森健
製作:渡辺晋
脚本:田波靖男
撮影:西垣六郎
美術:本多好文
録音:矢野口文雄
照明:西川鶴三
整音:下永尚
音楽:萩原哲晶
主題歌:「夢が夢がこぼれる」谷啓
監督助手:田中春一
編集:武田うめ
現像:東洋現像所
製作担当者:橋本利明
出演:谷啓 酒井和歌子 ハナ肇 藤田まこと 藤岡琢也
シネマスコープ カラー 85分

山水建設設計部に勤務する田丸圭太郎はある日部長に呼ばれた。その日の早朝に大きな地震があったが、山水建設が設計を請け負った鉄筋四階建ての海東高校の校舎が倒壊したというのだ。部長は設計上のミスではなく、工事を請け負った黒田組が設計図通りに施工を行わなかったからなのではないかと考えていた。そこで現地での調査を行うために彼が指名されたのだった。

田丸が早速列車に乗って現地に向かうと駅前で女性が歩いてきた。歓迎してくれるかと思ったらいきなりビンタを食らった。彼女の父親は校舎の下敷きになって亡くなり、その原因が杜撰な設計をした山水建設のせいだと考えていたのだ。思うことのありったけをぶちまけて女性が帰って行くと、入れ替わるようにやってきたのは黒田組の黒田社長だった。女性は海東高校校長の娘の山村宏子で、突然の父親の死で気が動転しているのだろうと言った。田丸は今すぐにでも調査を開始したいと考えていたが、黒田は何故か一度宿に落ち着いて調査は明日からにした方がいいと言った。押し問答の末に黒田に任せることになったが、宿で待っていたのは芸者衆だった。その夜、部屋で寝ているとそのうちの一人が枕元にきた。驚いた田丸が何事かと尋ねると、その芸者は社長が何もかも心得ていると言った。それを聞いて臭いと感じた田丸は急遽調査をすることにした。倒壊現場に来た田丸は一目見て建物が指定通りに建設されていないことに気づいた。何故なら鉄筋は注文よりも細く、コンクリートは出来の悪い大根のようにスが入っていたからだ。そこに宏子が花を手向けに来ていたことがわかると、倒壊に至った原因を事細かに説明した。すると黒田が部下たちを従えて現れ命が惜しくないのかと凄んだ。やれるもんならやってみろと田丸は啖呵を切り、宏子を逃がすと大立ち回りを演じた。それをきっかけに二人は結ばれたが、それは全て田丸の空想だった。

田丸が早速列車に乗って現地に向かうと駅前で女性が歩いてきた。空想と同じシチュエーションだと期待をしていると、その女性は全くの他人だった。そこに黒田組の黒田社長がやってきたがすぐに現場を見てもらおうと言った。接待を少しだけ期待していた田丸はちょっと違うなと呟いた。

屋台的映画館

映画 あたしンち

  • posted at:2024-10-17
  • written by:砂月(すなつき)
えいがあたしんち
テレビ朝日=シンエイ動画
配給:東映
製作年:2003年
公開日:2003年12月6日 
監督:やすみ哲夫
制作統括:早河洋 楠部三吉郎
製作:木村純一 加藤良雄 長谷川貞雄
企画:遠藤茂行 福吉健
プロデューサー:増子相二郎 西口なおみ 斎藤幸夫 魁生聡
原作:けらえいこ
脚本:両沢和幸 高橋ナツコ
絵コンテ:やすみ哲夫 牛草健
演出:牛草健
作画監督:大武正枝
美術監督:沢登由香
撮影監督:箭内光一
編集:小島俊彦
録音監督:大熊昭
音楽:相良まさえ
色彩設計:野中幸子
色指定:下浦亜弓
主題歌:「あたしンち」矢野顕子
オープニング:「さらば」渡辺久美子 折笠富美子
パートナーズ:東映 メディアファクトリー ADK
声の出演:渡辺久美子 折笠富美子 緒方賢一 阪口大助 拡森信吾
アメリカンビスタ カラー 95分

郊外のマンションに住む高校生の立花みかんはサラリーマンの父、専業主婦の母、弟で中学生のユズヒコと四人暮らし。ある日、みんながやっているから自分も耳にピアスの穴を開けたいとみかんと相談すると夕食の支度をしていた母は猛烈に反対した。何故ダメなのかと聞かれた母は、耳たぶがビローンとなって地面についている人を見たことがあるからだと言った。そんなのは嘘だし、私の体なんだから何をやってもいいじゃんとみかんが反論すると、母はあなたの体があなただけの物だと思ったら大間違いだと説教した。と真面目なことを言いながらも肝心な砂糖を切らしていることがわかり赤くなる母。するとみかんはピアスがOKなら買ってきてもいいよと言った。それを聞いて激怒した母はスーパーへ買い物に出掛けることにした。雨が降り出しそうな曇り空だったが、すぐに帰れば大丈夫だろうと傘を持たずにバスに乗った。だが買い物を終え店を出たところ雨が降り始めた。濡れるのが嫌いな彼女は停車するバスに一目散に駆け込んだ。そして停留所で降りたまでは良かったが、大嫌いな雷が鳴ったことでその場を動けなくなりみかんに救助の電話を掛けた。いち早く家に帰ろうとする母と心配でいち早く傘を届けたいみかん。すると二人が歩道橋を駆け上がったところに雷が落ち、そのショックでお互いの体が入れ替わってしまった。

みかんと母が雷に打たれるところを父とユズヒコは偶然見ていた。帰って家族会議を開こうとしたが、前向きな母とは対照的にみかんはあまりのショックで押し入れの中に引きこもってしまった。どうしていいかわからず泣くばかりのみかんはご飯なんて食べられないと訴えるが、正直なお腹がグウーと鳴った。とりあえず食卓を囲むことになり、父がしばらく不便だがとにかく今まで通りに暮らそうと提案すると皆同意した。

翌朝、みかんは目覚めると自分の体を触ってみた。だが昨日起きたことが夢ではなかったことがわかると落胆した。起きようとしても母の体が重く思った様に動けない。それでも何とか洗面所に行くと母がみかんの歯ブラシで歯を磨いていた。何だか複雑な気分だなとため息をつくと父が日曜日にも拘らず出掛けようとしていた。今日は臨時会議があるらしく、母はいつものように持ち物のチェックをした。そこに起きてきたユズヒコがみかんを見て夢じゃなかったんだと言うと、母は休みだからってダラダラするんじゃないのよと叱った。そして明日からまた学校でしょと言ったところでハッとした。みかんと母は顔を見合わせながら言った。「学校、どうしよう!」。

屋台的映画館

ULTRAMAN

  • posted at:2024-10-13
  • written by:砂月(すなつき)
うるとらまん
ULTRAMAN製作委員会(円谷プロダクション=バンダイ=バンダイビジュアル=TBS=中部日本放送=日本出版販売=電通=松竹)
配給:松竹
製作年:2004年
公開日:2004年12月18日
監督:小中和哉
監修:円谷一夫
製作:円谷英明 久松猛朗 竹内淳 川城和実 近藤邦勝 島本雄二 鈴木暁 原裕二郎
チーフプロデューサー:鈴木清
プロデューサー:吉田剛 渡辺伸吾 久保聡 大岡大介 種村達也 横山真二郎 小松賢志 岡崎剛之
脚本:長谷川圭一
撮影・VFXスーパーバイザー:大岡新一
美術監督:大澤哲三
特殊美術デザイナー:高橋勲
本編美術デザイナー:稲付正人
照明:和泉正克
録音:弦巻裕 鶴巻仁
整音:浦田和治
音響効果:岡瀬晶彦 伊藤瑞樹
操演:根岸泉
助監督:棚橋邦夫
殺陣:車邦秀
撮影補:高橋創
編集:松木朗
スクリプター:山内薫
製作担当:中井光夫
製作協力プロデューサー:渋谷浩康 小山信行
企画協力:江藤直行 北越基紀 小林敬宜 飯塚寿雄 佐藤大樹 加藤直次
音楽プロデューサー:玉川静
音楽監督:田靡秀樹
音楽:小澤正澄 池田大介 鎌田真吾
主題歌:「NEVER GOOD-BYE」TMG
音楽監修:TAK MATSUMOTO
フライングシーケンスディレクター:板野一郎
特技監督:菊地雄一
出演:別所哲也 遠山景織子 大澄賢也 裕木奈江 広田亮平
アメリカンビスタ カラー 97分

航空自衛隊・百里基地第7航空団に所属する真木舜一は難病を患う息子の継夢に寄り添うために退官することに決めた。ある夜、未確認飛行物体が日本の上空で確認され、スクランブルの要請を受けた真木は倉島剛とともにF-15Jイーグル戦闘機で調査に向かった。飛行物体をレーダーで捕捉すると倉島の機体がブレ出したためコントロールが効かなくなる前に離脱した。残った真木は追跡を継続するがレーダーから反応が消えた。すると突然彼の目の前に赤い発光体に衝突し機体は爆発したのだった。

千葉県館山山中にF-15Jイーグルは墜落した。生存者は絶望視されていたが、大怪我を負った真木は民家に辿りつき助けを求めると意識を失った。赤い発光体の夢にうなされ目覚めると彼は病院のベッドの上にいた。傍には看病する妻の蓉子と継夢がおり生きていることを確信するが、自分の身に何が起こったのか理解出来なかった。精密検査を行っても特に異常は見られず、医師はむしろ非の打ち所がない健康体だと太鼓判を押した。過酷な状況で骨折一つないことを医師は奇跡という言葉で片付けたが、真木はあまりにも出来過ぎていると感じていた。退院後、基地に戻った真木は上官たちの前で事故の状況を説明した。だが事故当時の記憶が曖昧で信憑性に欠けるということを理由に誰も赤い発光体について問題にしなかった。

退官し自由な時間を得た真木はそれを家族と過ごす時間に当てた。そして星川航空に就職するとセスナ機の操縦士と して働き始めた。それからしばらく経ったある日、万城目社長は蓉子と継夢が来ることを彼に伝えた。その日の予定は午後のショートフライトが1件入っているだけだったことから、万城目はその後で家族と飛んでみたらいいと粋な計らいを見せた。継夢が見守る中、真木はショートフライトに出掛けたが、その依頼人はルポライターだと聞いていた。彼が状況を説明していると女は突然それを遮り、私たちにとって重要なのはあなたなのと言った。すると陸上自衛隊のヘリコプターが並走し、何故だと振り向くと女は銃口を向けていた。誘導に従うように言われた真木は仕方なく指示された竜ケ崎岬南端の海岸線に着陸した。そこで待っていたのはアメリカ軍との連携で防衛庁内に新設された対バイオテロ特務機関・BCSTの責任者の曽我部であり、客の女はBCSTの化学担当官で作戦の立案者の水原沙羅だった。今から約3ヶ月前、太平洋沖に未確認飛行物体が墜落し深海作業艇が消息を断った。大破した船体は回収されたが操縦者の有働貴文は奇跡的に生還したのだ。有働は作業艇を破壊したのが青い発光体だと証言しており、BCSTは同じ状況である真木を監視していたのだった。

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