東宝=ドン・シャープ
配給:東宝
製作年:1969年
公開日:1969年7月26日 併映「巨人の星」
監督:本多猪四郎
製作:田中友幸
脚本:関沢新一 テッド・シャードマン
撮影:完倉泰一
美術:北猛夫
録音:藤好昌生
照明:隠田紀一
整音:下永尚
監督助手:谷清次
編集:武田うめ
音響効果:西本定正
現像:東京現像所
製作担当所:坂本泰明
特殊撮影・撮影:富岡素敬 真野田陽一
特殊撮影・光学撮影:徳政義行
特殊撮影・美術:井上泰幸
特殊撮影・照明:原文良
特殊撮影・操演:中代文雄
特殊撮影・合成:向山宏
特殊撮影・監督助手:中野昭義
特技監督:円谷英二
音楽:伊福部昭
出演:宝田明 ジョセフ・コットン シーザー・ロメロ 岡田真澄 リチャード・ジェッケル
シネマスコープ カラー 89分
1969年春、世界最大といわれる日本の海洋観測船「ふじ」は赤道直下を東に流れるクロムウェル海流の調査分析のために南太平洋上で作業を行っていた。この調査の主な目的は潜水艦のスピードアップに海流がどう利用出来るかを調べるためだった。調査に使用される潜水球に搭乗するのは責任者で物理学と海洋学の権威である田代健博士、彼の補佐するフランスの地質学者で潜水球のパイロットのジュール・マッソン博士、そしてトランスグローブ通信のペリー・ロートン記者の三人だった。水深が60メートルを過ぎた頃、ロートンは窓から見える魚が皆同じ方向へ進んでいることに気づいたがその理由は田代にもわからなかった。サーチライトを点けて調べることにしたのだが、突然の海底火山の噴火によって潜水球は自由を失った。観測船と繋がるワイヤーは切れ潜水球は海底深くへ転がり落ちて行った。
田代が目覚めると顔に酸素吸入マスクが着けられていた。自分が何者かに救助されたことはわかったが、今いる場所が地上ではないことは確かだった。そこにマッソンがいないことから田代は先に目覚めたロートンとともに彼を捜しに行こうとするが、アン・バートンという女医が部屋に入ってきて私が別の船室で世話をしていると言った。田代が用意された服を着てコントロールルームに行くと潜水艦アルファー号のクレイグ・マッケンジー艦長が握手を求めてきた。海底火山の噴火は学者がひと月前に予測しており、アルファー号で観測に来ていたところ偶然潜水球の事故に出くわしたのだ。この潜水艦はマッケンジーが所有しているらしいが、田代たちは壁に掛かった銅板を見て驚いた。1805年6月21日にスコットランドのヘブリディーズ諸島にあるストーノーウェイ港で進水したと書かれてあるのだ。160年以上前に出来た船にしては近代的なテクノロジーを搭載しているためロートンはマッケンジーに冗談だろうと詰め寄った。するとそこにバートンがやってきてマッソンの容態が良くないと言った。内臓に障害があって一刻を争うというのだ。観測か人命か。決断を迫られたマッケンジーは観測を中断して緯度0基地へ向かうことにした。
屋台的映画館
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