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九ちゃん 刀を抜いて

  • posted at:2016-06-17
  • written by:砂月(すなつき)
きゅうちゃんかたなをぬいて
東映(京都撮影所)
配給:東映
製作年:1963年
公開日:1963年8月31日 併映「海軍」
監督:マキノ雅弘
企画:小川貴也 佐伯明
原作:岡本一平
脚本:城のぼる 吉川透
撮影:山岸長樹
照明:前田光秋
録音:矢部吉三
美術:吉村晟
編集:宮本信太郎
構成:永六輔
音楽:中村八大
助監督:山内鉄也
記録:国定淑子
装飾:前川宗太郎
装置:星益雄
美粧:佐々木義一
結髪:西野艶子
衣裳:豊中健
擬斗:島義一
進行主任:並河正夫
協力:マナセ・プロダクション
主題歌:「九ちゃん 刀を抜いて」坂本九 ダニー飯田とパラダイスキング
出演:坂本九 南田洋子 大村文武 原田甲子郎 西村晃
シネマスコープ カラー 99分

人間が好きなことは何でも人一倍好きだが、その好きなことをするまでの骨折りが好きになれない無精者の三五郎。そんな彼に手を焼いていた父・勘兵衛は、このままでは親子三人飢え死にしてしまうことから、彼を置き去りにして夜逃げしようかと呟いた。それを聞いた母・お才は、若い者が年寄りを置き去りにする話は聞いたことがあるが、そんな話は聞いたことがないと呆れた。この広い世間には無精者でも何か一つぐらいありそうなもんだ。おらに似て器量良し、いい思いをするのが好きで無精者、そしていい男のやれる商売はなんだべとお才が聞くと、勘兵衛はしばらく考えて大名だなと答えた。だが茶店の倅が大名になることなど不可能でしかなかった。お才は役者を提案したが、芸を励まなければならないから奴には向かないと否定した。次に勘兵衛が提案したのは侠客だった。侠客なら幡随院長兵衛のようなピンから端くれのキリまでいるし見かけが立派なら大丈夫だと言うとお才は納得した。その夜、二人は寝ている三五郎に刃物を突き付け、侠客になるか親子で飢え死にするかの選択をさせた。すると彼は、飢え死にすることは満更捨てたものではないが、その死ぬまでの骨折りが何とも億劫だとして侠客になることに決めた。

翌朝、三五郎は江戸に向かって歩き出したはいいが、持ち合わせがないので茶屋に寄っては水を注文して腹を満たした。そうこうするうちに江戸へ到着。太鼓橋近くにある茶屋へ腰を下ろしまたもや水を注文すると、橋のど真ん中で長兵衛の一の子分・唐犬権兵衛と旗本白柄組・阿部四郎五郎による喧嘩が始まった。お互いが刀を抜いてにらみ合う中、そこを通りかかった沢庵禅師が割って入り、ここは天下の往来だから通行人に迷惑だと言った。そして斬り合えばどちらかが死ぬから、素通り出来ない坊主にとっても迷惑だとも言って双方に刀を納めさせた。権兵衛のかっこよさに惚れ込んだ三五郎は、彼の十八番目の子分・出鱈目の半二から一人前の侠客として名を挙げるには人の噂になるような派手なことをしなければならないことを聞き、辻斬りに挑戦してみることにした。その夜、橋の陰で人が来るのを待っていた三五郎は、足音が聞こえたと同時に飛び出した。だがそれが昼間に見かけた権兵衛だと知ると足が震えた。彼は言い訳がましくことの次第を説明すると、お前気は確かかと権兵衛は呆れた。さらに呆れたのは鞘から抜いた長脇差だった。父から貰ったその剣は真っ赤に錆びて、一度抜くと簡単には鞘に収まらないという代物だった。お前みたいな奴に拘るのはごめんだと権兵衛は銭を渡して返そうとしたが、三五郎はどうしても勝負をしろと聞かなかったため一喝すると三五郎は腰を抜かして動けなくなった。その持ち前の愛嬌に惚れ込んだ権兵衛は兄弟分になることを認め、赤鰯の三五郎という名を与えた。

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ブログ主はインドア派大分トリニータサポーター

 

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