「逆境ナイン」製作委員(日本テレビ=ROBOT=小学館=読売テレビ=バップ=アスミック・エース エンタテインメント)
配給:アスミック・エース
製作年:2005年
公開日:2005年7月2日
監督:羽住英一郎
製作:平井文宏 阿部秀司
企画:亀井修 西垣慎一郎 重松修 椎名保
プロデュース:奥田誠治 堀部徹
プロデューサー:門屋大輔 山際新平
アソシエイトプロデューサー:小出真佐樹 沢辺信政
原作:島本和彦
脚本:福田雄一
音楽:佐藤直紀
撮影:村埜茂樹
照明:澁谷亮
録音:益子宏明
美術:北谷岳之
装飾:佐々木敬
編集:松尾浩
スクリプター:荒澤志津子
チーフ助監督:刑部俊哉
制作担当:池原健
音響効果:柴崎憲治
VFXスーパーバイザー:貞原能文
ラインプロデューサー:武石宏登
テーマソング:「夢をあきらめないで」岡村孝子
企画・制作プロダクション:ROBOT
出演:玉山鉄二 堀北真希 青木崇高 堺沢隆史 坂本真
アメリカンビスタ カラー 115分
「全力でない者は死すべし」が校訓の全力学園高校。ある日、校長は野球部キャプテンの不屈闘志を呼び出し廃部を告げた。勝つことにしか興味のない校長にとって一度も試合に勝ったことがない弱小野球部は不要だと考えたのだ。逆境に追い込まれる度にそれをチャンスに変えようとする不屈は目標を甲子園出場とし、10日以内に春の優勝校である日の出商業高校に練習試合を申し込んで叩き潰すと宣言した。部室に戻りそのことを話すと部員たちは絶対無理だと嘆いた。すると不屈は万年予選1回戦敗退チームが甲子園に出るばかりでなく優勝することになればきっと歴史に名が残るだろうと説いた。それを真に受けた部員たちはいつもの3倍練習することに決めたのだが、全国大会出場の実力を持つサッカー部がグラウンドの占有を始め、彼らが弱いために町の野球少年はサッカー少年たちにバカにされた。さらに悪いことは続き、ファーストの後藤が英語の試験で赤点を取り試合当日に追試、セカンドの小林がアルバイトを引き受け出場不可能に、ショートの新屋敷が女に振られたショックでやる気ゼロ、サードの南はチワワに噛まれて右足を負傷、ライトの山下はラジオの修理中にはんだゴテを掴んで右手を火傷をした。戦えるのはピッチャーの不屈の他にキャッチャーの大石、レフトの古家、センターの横山の4人だけ。残りはマネージャーの月田明子がクラスの暇な奴らを見つけてくることになっていたから落ち込むことはないと不屈は自分に言い聞かせた。
試合まであと一日、不屈には自信がみなぎっていた。何故なら前日の豪雨の中でもレギュラーの4人はガッツで練習をこなしたからだ。これだけやって日の出商に負けるはずはないと部室で独り言をつぶやいていると明子が駆け込んできた。雨が祟り古家が風邪をひいて学校を休んだというのだ。これが逆境だと崩れ落ちる不屈。更に悪いことは続いた。机の上にひっそりと置いてあった横山の手紙にはキャプテンについて行けないと書いていた。これはもうダメかもしれんと肩を落として帰宅する不屈だったが、見上げるととっぷりと暮れた空に満天の星が輝いていた。この宇宙の何処かで行われている壮大な宇宙戦争のことに比べれば、野球なんでどうにでもなるさと考え直すことにした。
屋台的映画館
PR